言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

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2016-01-16 08:10:52 | スキルアップ

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



寒い日が続いています。

昨日もなんだかんだとやっているうちに時間が過ぎていき、ブログのアップもお昼頃になってしまいました。

今日はいつものように朝にアップします。


さて、本題です。

近所の、それも歩いていけるところにラウンドワンがありまして、若い方でいつも賑わっています。

その建物の、4車線道路に面した入口のとなりに、テナントのお店が入るスペースがあります。


数年前に、初めてそこにうどんの専門店が入りました。

丸亀製麺とかはなまるうどんよりも価格面では高めで、ちょっと構えたような店構えでした。


夜になると明るくなり、見た目にも賑やかな感じになってよかったんですが、その店は約1年ほどで撤退してしまいました。

そのうちに食べに行ってみようと思いながら、ある日気がつくと、撤退していたんですね。


そうしてその後しばらく間があって、バーガーキングが昨年初めにオープンしました。

バーガーキングならしばらくは続くだろうと思っていたら、昨年末、ある日急に撤退してしまっていました。

何度かわたしもテイクアウトで入ったこともありましたが。


その両店がそこにお店を出す際には、ラウンドワンにやってくるお客様のうちの10%以上のお客様は、たぶんうちにも食べにきてくれるだろうという目算があったはずです。


だからラウンドワンの入口のそばだし、駐車場だってラウンドワンを使わせてもらえるだろうから、宣伝なんてしなくても、お客様はやってくるだろう、と高をくくっていたのではないでしょうか

ですので、そのような店ができる時にだいたい行う近所へのポスティングがありませんでした。

工事が始まっても、いったいどのような業種の飲食店ができるのだろうかと、わたしには分かりませんでした。

で、ある日看板がついてやっとそこがうどんの店らしいということが分かりましたが、チェーン店らしいのですが、あまりというか、今まで聞いたこともないような店名でした。

ちょっといぶかしかったし、向かいの道路から見る限りなんかちょっと気取ってるような店作りだから、まさか丸亀製麺とかはなまるうどんのような低価格のうどん店ではないような感じしか分かりませんでした。


そういったお店に、メニューらしきものも外に向かって提案しない店に、あなたは躊躇なしにどんどん入っていけますか?


わたしのような者なら、どんなものか分からないから、ちょっと入りづらいなあというためらいが結構あって、なかなか入っていこうという気にはなれませんでした。


そうして気がついたら撤退していたわけです。


またバーガーキングならしかし、知っていることもあり、一度は行ってみようと思って数回は行きましたが、そこでもオープン前のポスティングはいっさいありませんでした。


それは、近所の人たちを顧客にするという意志が全然なかったとしか思えません。

ただただ大家のラウンドワンにやってくるお客様だけをあてにしていたような感じが、見え見えでした。

寄らば大樹の陰とばかりに考えていると、とんでもないしっぺ返しがくるという良い教訓ではないでしょうか。


いくら、寄らば大樹の陰と、大樹を当てにしても、その次の戦術も考えておかないと、失敗は目に見えていますね、いまどき。


さて、そこには今まだ空き店舗になっていますが、次はどのような店が入ってくるのでしょうか。

そして、今度は近所もターゲットに考えるのでしょうか。



さて、昨日はゆえあって休載しましたが、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は今日で第12回目で、なんと最終回です。

ここからどうぞ。


「洋服だって、ものによっては、着ていた人がすごい思い入れがあるはずなんです。
お母さんがその生地を使って、子供の服に仕立て直したりすることもあります。
それですよ、それ。
タンスの中に眠っている宝物をもう一度活かしませんか、という問いかけで始めるんです。
いわば、今流行のリサイクルですね。
リサイクルに対して抵抗のない時代がきているんです。
みんな抵抗がなくなってきています、リサイクルに対して」

「そうかねえ?」

友岡はまだ半信半疑だった。

本田はここぞとばかり力をこめた。

「そうですよ。だからリサイクルショップなんかが大きなチェーン店になっているんです。
そういう時代なんです、もう。
でも単なるリサイクルじゃつまらないですし、そんなことをやりましょうとは言いません、もちろん。
いいですか? 友岡さんのところでは、宝物を新しい宝物に変身させるというリサイクルですから、楽しい、嬉しいリサイクルなんだということなんです。
想い出を親子で共有しよう、というような感じで訴えていこうということなんですね、わたしが友岡さんに提案したかったリフォームは。
もちろん受注する仕事の大半は、ほとんど、いわゆるお直しだと思いますが、それさえ、今の時代に貢献しているんだという意識でやれば、友岡さんのモチベーションだって違うと思うんです」

「そうかリサイクル、ねえ………」

「ものを大事にしようという風潮もあります、大震災以来。
これは友岡さんなどの技術を持っている人にとっては朗報ですよ。
昭和後半の大量消費時代じゃないんです、今は。
こんな時代だからこそ、今持っている技術を活かせる時じゃないですか」

「わかったよ、本田さん。怒って悪かった。
教えてくれ、これからどうすればいいか。
本気でやってみるよ、洋服のリフォーム」

「友岡さん。何もわたしはテーラーを捨てろとは言ってません。
わたしがこれから具体的なことを提案していきますが、こうして今までとは違ったお客様が増えてくると、そういった中から、新しいテーラーの仕事も出てくると思うんです。
それもあっての、今回の提案なんです。
とにかく、友岡というテーラーがここにあるということ、その存在を今までとは違ったお客様に提示することで、
名前も新しく知られてくるということもあります。
それも狙いなんです。
やってみましょうよ」

「ああ、ありがとう。
がんばってみるよ」



それから本田は、今回の骨子を友岡に提案していった。

本当に本田の意図通りになるかどうかは、それは一にも二にも、当の友岡本人にかかっていることだ。

もちろん軌道に乗るまでのバックアップも、本田の仕事ではあるが。



                      おわり



それでは、また明日。

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知人の訃報に接して。

2016-01-15 13:35:33 | 販売促進コンサルタントの日記

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。


知人の訃報に接して。

今朝も寒い朝で、テレビは、朝から碓井峠で起きたバス事故のニュースでいっぱいです。

14人も亡くなっていまして、悲惨な事故であることは間違いないのですが、わたしもよくあそこは通っているので、この事故は他人事とは思えません。

いつもあの碓井峠のたくさんのカーブでは、my奥さんから、「そんなにスピードを出さないで!」って怒られています。

事故のあった付近は、群馬側の横川駅付近からたくさんのカーブを通過してきて、やっと頂上だとホッとするような場所です。

あの付近を過ぎると、やがて軽井沢に向かって下りになります。

碓井峠は大きなカーブが多くて、運転は慎重にやらないと怖いところなんですが、真夜中にいったいなにが起こってしまったんでしょうか。


数年前の関越自動車道で起こった深夜バスの事故といい、今回の事故といい、近くでこのような悲惨な死亡事故がよく起こっています。

かつては深夜バスに乗ってよく移動していたわたしとしては、もう怖くて乗れなくなってきます。



さて、さらに今朝の新聞の県版のお悔やみ欄に、わたしがお世話になっている太田商工会議所の専務理事の名前がありました。

昨年は病気療養で長期入院されていて、昨年秋あたりからまた出勤されていましたが、そのときにはとても痩せておられました。

聞くところによると、ガンだったとのことで、それでも復帰されたのでホッとしていましたが、また最近はお目にかかっていなかったところに今朝の訃報でした。

いつも顔を会わすと、向うから挨拶をされまして、いつも恐縮しながら挨拶を返していました。

ニコニコされていた顔しか思い出せません。

ご冥福をお祈りします。


さて、今日はちょっとこのような特別な形になりました。

本題も、ノンフィクション的フィクションも休みます。

ごめんなさい。


それでは、また明日。


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出店の罠?(2)

2016-01-14 08:45:36 | スキルアップ

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



今朝は快晴。

気温は低くても、昨日よりは1℃ぐらいですが、上。
1℃ぐらいじゃ、同じかーーー。

昨日もよく晴れたので、気温が低いわりには日が当たるところでは暖かく感じました。


さて、本題ですが、昨日の続きになります。


あなたは店を出したいとき、競合店がひしめく地域か、競合店があまりないか、もしくは全然存在しない地域か、どちらに出店しようとかんがえますか?


先日の夕方のニュースで、あるラーメン屋さんを始めた人の話が出てきまして。


その人は、その地域がラーメン店がひしめく激戦区だったということを全然知らずに店を出した、ということが最初紹介されていました。

そこでmy奥さんが言ったのは、「それじゃだめだよね、もっと少ないところに出さなくちゃ」ということでした。

しかしわたしは、「いやそうじゃないよ、初めての店だからこそ、競合店が多い地域に出せばいいんだ」と。


たぶんおおかたの人は、my奥さんの言い分に賛成するはずです。

違うんですよ。

なぜでしょうか?


それはたとえば上記のラーメン店だとすると、ラーメン激戦区に出したとします。

そこにはすでにラーメン好きのお客様がたくさんいる、たくさんやってくるというマーケットがすでにできています。

そうすると、新店ができたということになれば、必ずお客様の目がその新店にも注がれます。

どんなラーメンなんだろうな、という好奇心が必ず湧くはずです。

ということは販促費用ゼロで、新規のお客様が来店されます。


もちろんそこで何の変哲もないラーメンを出せば、一度きりでおしまいですが、それなりにうまくて、もしかしたら他店とは違う味、違うメニューがあれば、そのお店はきっちりとその場で独自の地位を獲得できます。

全然宣伝もしないで、お客様を獲得できるわけです。


宣伝はむしろ競合店すべてが、その地域にはラーメン店がたくさんあるよと宣伝してくれているわけなんです。



コンビニの昼のお弁当はよく売れますね。

だから普通は新しくお弁当屋さんを出そうとすると、そこから離れたところに作ろうと思います。

でも、わざとそのお弁当がよく売れるコンビニのとなりにお弁当専門店を出せばどうでしょうか。

これも上記のラーメン店と同じで、宣伝しなくても、お弁当を求めるお客様がやってきますね。

「あ、弁当屋さんができたんだ、一度食べてみようか」と、よほどへそ曲がりの人以外は、そのように思うはずです。


コバンザメ商法」とも言える考え方ですが、もし味、料理に自信があるなら、同業の繁盛店の隣りに出店するのが一番の上策ではないかと思います。

そうすることで、お互いが切磋琢磨して、より繁盛していくのです。



太田市は焼そばの町としてある程度全国的に(B級グルメ的に)知られていますので、“焼きそばなら太田で、一度は食べてみなくちゃ”と、B級グルメファンならそう思ってやってきてくれます。

それは、やはり、ボリューム的に焼そば店がたくさんあるからというだけのことで、皆さんがある程度注目してくれているからです。

マーケットとして成り立つためには、ボリューム(店の数の多さ)も大切なことです。

そしてネームバリューがない店でも、お客様がやってきてくれる可能性が高いのは、やはり同業種の集積地、なんです。

新宿歌舞伎町もしかり、銀座の高級クラブもしかり、また流通などを考えれば、工業団地なども同じ考え方ですよね。


何にも競合店のない地域に出すとなると、まずそこにお客様に来ていただくための努力がたいへんです。


あなたはどちらに店を出しますか?



さて次は連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は、今日で11回目です。

ここからどうぞ。



「ちょ、ちょっと待ってください。何もそうすぐにやめるなんて」

本田は続けた。

「わたしは今、友岡さんができることで、すぐにでも、少ないですが、お金が入ってくるようにという思いで考えました。
はっきり言って、もし友岡さんがもっと若ければ、ほかのことも考えたでしょうが、友岡さんの現状を考えた場合の最適な方法を提案したつもりです。
それを、何も聞かないうちから怒ってしまったら、取りつく島もないじゃないですか」

「わたしもね、ほんとはわかってるんですよ。言われなくってもね。
でもね、やっはり自分の思っていることを、ずばっと他人から言われることほど、情けないことはないじゃないですか」


「………」

「わかってますよ。一度ぐらい意地を張らせてくださいよ。
お客さんにはこんなこと言えないし、できないんですから」

「はいーーー」

「わかりました。今の自分の技術を活かすとなったら、そういうことですよね」

友岡は、自分に言い聞かせるようして、決断したようだった。


「友岡さんわたしが提案するのは、単なるサイズの変更とかの直しをするというのではなく、もちろんそれが主となるでしょうが、もうひとつ大事な仕事があるんです。
それは友岡さんならではの技術がものをいうんです」

「どんなこと?」

「着物なんかは、昔からいろいろなものに作り直してきましたよね。
お母さんが着ていたものを娘さんにあげる場合、ちょっとサイズを直したり………。
着物はそういったことが可能な作りになっています。
さらには着物の糸を抜くと、また元の反物になり、それが布団のカバーに変身させたりできます」

「ええ………」


                        つづく



それでは、また明日。

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出店の罠?(1)

2016-01-13 10:21:00 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



今朝は昨日とは一転、快晴です。

しかし寒~い!

今朝6、7時頃の最低気温がマイナス2℃ぐらいでした。

この冬一番の冷たさです。

東京などでは昨日雪が降ったそうですが、こちらは寒い曇り空がずっと続いただけでした。


一昨日から何か風邪を引いたような兆候で、昨日は節々が痛くて、だるい1日でしたが、大事にしていたせいか、今日はだいぶん楽です。

午後は出掛けていたのですが、そんなときに限って来客があり、お相手もできないままお土産だけいただきました。

いやはや。

さて、本題です。


初めて店を出そうとか、新店舗を出店しようとか考える際、気をつけなければならないのが、店舗立地です。

反面、本音を言ってしまえば、立地条件などは本来関係のないこと、なんですけどね。

その店が何を売ろうが、何をサービスしようが、お客様の欲求を満たすものであれば、山の中にあっても、島の中にあっても、必要とするお客様はやってきてくれるはずです。

まあ極端なことを言えば、ですが。

それが究極の商売です。


店舗の条件としては、更地の上に建てるところから設計するのが一番です。

ところが、初めて店を出すとか、新店舗を出店しようか考えた場合、よく利用されるのが、既存の空き店舗ですね。

店の骨格を作る費用も必要なく、オープンのコストを大幅に抑えることができます。

うまくいけば、中の設備をそっくり借用することもできます。

予算制限があるので、それは大助かりです。

だからすぐに飛びつくんですね。


しかしそこには大きな落とし穴があります。

もしかしたら二度と立ち直れないような深い穴かもしれないんだけど………。


その前の店のオーナーが建てたものか、その店はどのくらいの期間営業したのか、なぜ、どのような理由で閉店したのか………。

それらを把握することは、マーケットを考える以上に必要なことなんです。


よく車で通る道路沿いに、どのような業種の店がオープンしても、早いもので数か月、遅いものでも数年を経ずに店をたたんでしまっている店の跡を、誰もが数軒は目にしているはずです。

不思議だと思わないですか。

一見繁盛しそうだと第三者的に見ても思う店でも、長続きしない、そのような店の跡です。

有名チェーン店が出店してもそれは変わらい、というような店の跡を。

どの地域にもあるはずです。



さて、ここまで読んでくると、誰もが頷くでしょう。

確かにある、と。

なぜ、どのような業種で出店しても、一度ついてしまったしみはなかなかぬぐえない、と思わせるような店跡が確かに存在しています。

しかし、そのような中でも、出店業種ではただ一つの例外があります。

それはアダルトグッズの店です。

どのような店が入っても閉店するような店跡でも、一度アダルトグッズの店が入店すると、不思議とその多くの店は長続きし始めます。


また、繁盛し、店が手狭になって退店し、新たな場所でオープンさせるような店の跡もあることはあります。

そういう稀有な店の跡に入るのは、よほどの幸運ですが、そのような店の跡も確かに存在しています。


これも不思議なんでが、そのようにして居抜きで入ったとしても、その後の店は繁盛するか、しないまでも、ずっと営業が続くか、前の店と同じように違う場所で繁盛しています。


さて、長続きのしない店の方ですが、そのような店が数回出退店が続くと、だんだんと店そのもののたたずまいがみすぼらしくなっていきます、当然。

いくら改装時に外装を新しくしても、みすぼらしく見えてしまう。

そうするとお客さんの方でも敏感にそれを感じ、さらに不人気店に落ちていくのです。

そのような不人気店跡に入ってくる新規店は、よほどのパワーがなくては無理です。


逆にその時は勢いがあり、この店なら大丈夫だろうと感じても、負のパワーに負けてしまい、退店してしまうというようなこともあります。

そのようにして退店してしまうと、せっかくもとからあったパワーがその不人気店の負のパワーに乗っ取られてしまい、いずれその企業そのものが負の連鎖を負って、坂道を転がっていくことさえあるんですね。

それほどにも居抜き物件というものに入るには、気をつけなくてはならないのです。


それにもかかわらず、新しく商売を始めようとする人に限って、そのような居抜き物件を探し、簡単に入ってしまうのです。

言葉は悪いのですが、そのように呪われている店の居抜き物件に入るには、その人にはパワーがまだなさすぎるのです。


そうして成功する店というのは、100に1つから5つ、せいぜい1~5%程度しか存在しないといってもいいでしょう。

店を新規にオープンして、数年後まで維持させる店そのものさえ10%内外しかないのに、そのような居抜き物件に入って成功させようとすること自体が至難の業なんです。

長くなりますので、この続きは明日ということで。



次は連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は今日で第10回目です。

ここからどうぞ。


しかし友岡の技術者としてのプライドが、その本田のプランを拒否した。

今さらそんな、友岡に言わせれば、片手間のような仕事はできない、と拒んだ。

この反応は、ある程度本田が予想していた通りだった。

「友岡さん、あなたは片手間としか考えないが、お客様は違う。
友岡さんとこに持ってくるお客様の洋服には、強い思い入れがあるものかもしれないんです。
だって、だからこそ友岡さんのような確かな技術を持った人にリフォームしてもらいたいんですよ」

「わたしはこの腕一本で、今までテーラーとしてジャケットやスーツを作ってきたんだ。
今さらどうしてそんな中途半端なことが出来るというんだ!」

「中途半端? 中途半端とは失礼じゃないですか!」

「わたしにとっては、きちんと生地から1着仕上げてこその仕事なんだ」

「その仕事がなくなったから、私に依頼したんじゃないですか?」

「だから、あんたに頼めば、何か自分が持っている技術を活かせるようなものを提案してもらえるんじゃないかって思ったからだ!」

「友岡さん、世の中にハイこれですって、ぱっと提案できるような新しい仕事なんてありませんよ。
どんなに新しく見えても、それは今までの仕事の延長線上で考えだされてきたものばかりです。
友岡さんの技術を活かせて、地域のお客様に貢献できることを考えたとき、友岡さんにはこれだ、とわたしは思いました。
とてもいい仕事じゃないかなって思いました。
それをあなたは中途半端仕事だとしかと思わないのなら、仕方ないですね。わたしは手を引きます」


                            つづく



それでは、また明日。

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店内の備品まで気を使う?

2016-01-12 10:36:57 | 接客

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今日は曇の夜明けで、明るくなるのが遅かったですね。

曇っているので、寒さもいちだんと感じます。

今日一日このような天候なんでしょうか。


さて、本題です。


今日は、大晦日のそば屋さんでの話です。


昨年末、あるおそば屋さんにそばを食べに行きました。

もちろん、年越しそばですよね。


そのそば屋さん、けっこう老舗らしく、東京の築地に本店があるらしいのですが………。


中に入ると、結構な歳の(他人のことは言えないけど)おばさんたちがスタッフとして、忙しそうに立ち働いていました。

その方たちの接客態度は昔からのものなので、あまり愛想よくない。


何ででしょうね。

あるとき東京の下町の、これもずいぶん前からやっているということらしい店で、その土地で有名な食べ物を食べたのですが、そこで働くおばさんたちの接客態度も、不愛想を絵に描いたようなものでした。


まあそういう態度には、こちとらある意味慣れているので、そそくさと注文しました。

混んでいたこともあって、けっこうそばがくるのが遅かったので、その時間を利用して、テーブルに乗っている備品をしげしげと観察させていただきました。


まず、最近はどこでもあるお箸箱。

これが黒く塗った一見木製のようなんですが、れっきとした(?)プラスティック製。

そして老舗らしいのにもかかわらず、お箸もそこら辺にあるような黒い塗りの、プラスティック製。

老舗そば屋とプラスティック製。

いかにも、なんとまあ、気を使っていないことかと、ちょっと呆れました。


店内の壁にはそれらしい書体の文字を額に入れたのが麗々しく飾ってあるのに、備品がお粗末


なぜ徹底しないんでしょうね。

プラスティック製は、老舗のおそば屋さんには絶対に似合わない。

お箸だって、使い捨てじゃないものにするのなら、木製のきちんと塗りの入ったものにしなくちゃ。

そして、お箸を入れる箱にしたって、木製の漆を塗ったものぐらい使わなくちゃ。

そこら辺のチェーン店と同じじゃ、名前が泣くよ。


このそば屋さんだけじゃないけど、やはりその店に合った設えを細かなところまで目を行き届かせて、漏れなく気を配らなくちゃ、化けの皮がはがれてしまいます。

有名ブランドのショップで、クレジットカードのサイン用に渡されたボールペンが、どこかで貰ったような名入りのものだったらがっかりしますよね。

そういうことなんですよ。


細かな部分にまで気を使いましょう。

“神は細部に宿る”というじゃないですか。



さて、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は今日で第9回目です。

ここからどうぞ。


その店では、受付の奥で数人の女性が盛んにミシンを操作して、指定されたリフォームをやっている。

「あ、そうか。これだ」と本田は思った。

友岡のように、洋服のいろはをよく知っている技術者が、これをやることで信頼感が出るはずだ。
ある意味、ヒットするんじゃないかと感じた。

町のリフォーム屋さんでは、パートの奥さんたちが片手間のように作業しているが、この作業を友岡のような熟練者が店でやっているとなると、安心感があるはずだ。


提案のコンセプトが固まった。

『洋服づくりの匠による洋服のリフォーム』

これだ。

お客様が持ちこんだ洋服のリフォーム依頼を、期待以上の出来でお渡しする。

それができるのは、もともと30年以上のテーラーとしての腕があるからだ、というわけだ。

このコンセプトをもとに企画書を認めた。


それから数日後、本田は友岡を訪れた。


                         つづく



それでは、また明日。

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『損』と考えるから“損”?

2016-01-11 09:58:59 | 生き残るということ

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お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

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薄い雲が空全体に広がっていて、ちょっと薄い日が、それでも射しています。

北風が昨夜から強くなって、今朝はいちだんと寒いですね。


さて、今日は成人の日。

相変わらずテレビのニュースなどでは、新成人の暴走を放送していますが、彼等はそれが騒がれることが嬉しくてやっている向きもあります。

だからやめさせる一番の手は、マスコミでもなんでも、メディアではいっさい取り上げないこと、でしょうね。

まあメディアの方は、恰好のタネとしてやめないことはないでしょうが。


さて、本題です。


店舗情報の販促の手段として、ポスティングもそのひとつとしてあげられますが、だいたい内容は一方通行のものが多いようですね。

自分たちの言いたいこと、知らせたいことだけを掲載して、ポストまで届ける、ということ。

受け取る相手のことなどおかまいなし、ということも多いようです。

まあそれはそれで一応は、その目的を達したと言えることは言えますが、それだけではやはり片手落ちではないでしょうか。

片手落ちだけではなくては、もったいない、とも思いませんか?


最近はそれでも少なくなりましたが、やはり1日に1通はポストに、郵便物以外に何か入っていますね。

多いのがもちろんデリバリー関係のもの。

代表格がピザ。

後はオープンなどのお知らせ。


ポスティングする方は、やはり自分たちのことを何とか知らせて、集客、注文(売上)をひとつでもとりたいということなんですが、その情熱のわりには、何か内容が薄~いものも多いですね。


というのは、ただお知らせするだけのことでしかない、というもので、次のアクション(来店、購買など、実際にお客様が動くこと)を起こさせるギミックが少ないということ、なんです。


それでも、ポスティングチラシにはサービス券などが付属しているのが多くて、それを使って購買行動を起こしてくださいというわけですね。

でも動きたいほどのものはあまりないわけで、そのチラシそのものも、どこでも使うチラシを流用しているものが多く、ポスティング専用というのはなかなかないようです。


それはまあ予算がないということも多くて、分かるんですが、それならホッチキスででもいいから何かポスティング専用のギミックをつければ済むことで。

また、そのギミックそのものがチャチなものも多いんですよね。


割引券なら良くて10%引き、たいていは5%引きぐらい。

飲食店ならドリンクサービスとか、雑貨店なら記念品(貰う方にとってはどうでもいいようなつまんらないもの)とか、そんなものです。

ここと決めたポスティングなら、そしてポスティングというぐらいだからたいていはその店の近所であるわけなので、もっと思い切ったことをやらないと効果が薄いのではないでしょうか。


ドリンク1杯などと言わずに、通常より50%以上の割引のある飲み放題だとか食べ放題とか、そのときは損するはずですが、その損というのは損と考えずに、販促費用と考えればいいことで。


『損』と考えるから“損”なわけで、それを必要なコストと見なせば、お客様に喜んでもらえる販促としては成功なのではないかなあと思いますが。

そのときは骨折り損のくたびれ儲けなどと感じるでしょうが、それが後々になって効いてくることもあります。


もちろん効かないで、ただただくたびれ儲けに終わってしまう場合だってあります、もちろん、ね。

それは、その店の味とか接客がまずいということで。

それもそうした経験で、それではそこのところにもっと力を入れ直して、もう一度やれるという反省だって生まれるわけで。


考え方ひとつで、損をしても、その損がただの損では終わらないようにもできます。


また考え方をコペルニクス転回でもって、ポスティングする地域だけ特別にお金をいただいて、特別なイベントを催すことだって考えられます。

お客様には後で「良かった!」と思ってもらえるようなないようにもっていければいいわけで。


“サービス”とは、何も料金を安くするだけのことではありません。

料金をいただいて、それ以上のサービスをすることも、良質のサービが提供できるのではなりませんか?




さて、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は今日で第8回目です。

ここからどうぞ。


本田は事務所に帰ると、以前インタビューしたことがある、友岡にも話した、特定の顧客を獲得して成功しているテーラーのインタビュー記を読み返してみた。

そこからは友岡に向けて出す提案は出てこなかったが、今の状況だけは再度把握することができた。

友岡には、上記のようなテーラーとして再出発するようにという提案はできない。

置かれている状況が全然違うからだ。


折しも、百貨店やショッピングセンターでは、その頃ちょうど夏物のバーゲンセールをやっていた。

本田は妻のショッピングに同行した。

もちろんバーゲンセールがお目当てだ。

本田も夏物の、仕事ではくズボンが欲しいと思っていた。


そうして、妻の買物につき合いながらも、自身もあるショップでズボンを1本手に入れた。

そのショップでは、定番のものなら裾あげはサービスになっているが、バーゲン商品は裾上げ代が別にかかる。

仕方がないので、町にあるリフォームショップでやってもらうことにして、ズボンをそのまま持ち帰った。

翌日、近くのショッピングセンターに入っている、あるチェーン化しているリフォームショップにズボンを持ちこんだ。


                           つづく



それでは、また明日。

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ストーリーが顧客の心をつかむ?

2016-01-10 10:29:09 | スキルアップ

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

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今日も快晴ですね。

お正月からずっと晴れていて、ずいぶん前から雨を見ない日々が続いています。

明日は成人の日ですが、わたしなどは1月15日という決まった日に成人式をしていまして(わたしは出席していませんが)、記憶にある成人の日というのはよく雪が降っていましたね。

明日ですが、よく晴れるみたいですね。

足もとが悪くなくて、それほど寒くもなくて、いいですね。


さて、本題です。


先日、太田商工会議所の商業店舗支援コーディネーターを来年度も引き続きやらせていただけることになりましたが、そのコーディネーターの仕事のひとつとして、補助金申請時の書類作成の相談員も行うことになりました。

相談員と言っても、わたしは数字とか資金繰りなどといった方面は門外漢です。

わたしの役割は、必要となる補助金の核になるストーリー作りのアドバイスです。


今年度までに行われた各種の補助金申請では、申請数の半数も通らなかったということで、その原因のひとつに、そのストーリー作りの不足もあるんじゃないだろうかという担当者の方の意見で、それにうってつけのわたしに白羽の矢が立ったわけです。

もちろんそれまでにも数件ですが、その申請書類のストーリー作りをお手伝いしたことがあり、申請を受理してもらったことがあったので、これからはほとんどの申請書類のストーリー作りをお手伝いすることになりました。


さて、このこと=ストーリー作りは、何もこの補助金申請に限ったことではなく、どの企業やお店にとっても、お客様にその成り立ちを知っていただくためにはぜひとも必要になことで、そのストーリーによって顧客の心をキャッチすることができ、その後売上がついてくるという図式になっていきます。


そしてもうひとつ必要なことは、すべてに対するデザインニングです。

商品パッケージや販促関係といった目に見えるもののデザインニングもさることながら、企業そのものの姿、形をデザインすること(理念、社会に対する態度も含めて)がとても重要な要素になってきています。


今年からは、わたし自身の仕事の傾向もコンサルティング、というのではなくて、企業やお店、そして商品のストーリー作りと、様々なデザイニングにシフトしようと考えています。

こちらの方が昔から得意でしたので。



さて、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活」は今日で第7回目です。

ここからどうぞ。


「何も友岡さんにそれをやりなさいって言うわけじゃないですよ。
わたしが友岡さんならこういうことがやれるんじゃないかって思うことも今ありますけど、今日のところは友岡さんの思いやら、どういったことならできそうかってことを聞き出すだけです。
提案は今度訪問したときにしますから、今は現状と、自分が思っていることをお話ししてください。
後であのときはしゃべり過ぎたかなって思うぐらいに」


それから本田は、相づちを打つぐらいで、ほとんど友岡にしゃべらせた。

もうやめてもいいとも思っているが、やはり生き甲斐として、まだまだ手足が動いている間は、仕事をしていたいんだということが、一番の強い思いのように、本田には感じられた。

その思いが、老けさせないひとつの手段でもあるのだろう。


それから1時間ほどが過ぎた。

友岡の話もだいたい煮詰まってきたようだった。

「それじゃ、だいたい友岡さんの思いも理解できました。
今のお話を充分頭に入れながら、友岡さんらしいやり方でこの仕事を続けていける方策を考えてきます。
そうですね、2週間ほどいただけますか」

「はい。今さら慌てませんから」

そう言った友岡の笑顔には、何だか今までどんよりと目の前で曇っていた空が晴れたような気持ち良さがにじんでいるように、本田には感じられた。

本田は次回の約束の日取りと時間を決めて、店を出た。


                        つづく


それでは、また明日。

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“ごった煮感”の最たるもの?

2016-01-09 10:36:56 | 生き残るということ

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よく晴れていますね。

気持ちの良い、と言ってもいい冬晴れの朝です。


プロパンガス屋さんの元気のいい「お早うございます!」の声が2階まで響いてきました。

誰もいないところでも、このように交換に来ると大きな声で「ボンベを交換します」と言う声。

サービス業というのは、こうありたいですね。

ありゃ、都市ガスじゃないの? って、まあ、ね。

本当は敷地内に東京ガスの配管が来ていて(2年前に配管済み)、申し込めばいつでもつながるんですが………。

諸事情が、まあ、ありまして。

それでよく電話があるんですよ、もっと安いプロパンガスがありますって。

替えるなら、都市ガスにしちゃうって。


昨日数軒、お世話になっている方(店や会社)に遅まきながら新年の挨拶に行ってきました。


さて、本題です。

昨日の“ごった煮”のことでまだ言い足りないことがあったので、その続きのようになります。


というのは、その“ごった煮”感は、かつて賑わった商店街にも言えることではないかと思ったからです。


商店街に行けば何でも揃いました、かつては。

だから重宝していたわけです。

そして売る方も何もしないでも、商品を揃えれば消費者の方から「売ってください」というような感じで、販売できました。

だから売る方は「いらっしゃい!」と言うだけで良かった。

何の工夫もしなくても、並べれば売れた。


そのような販売方法を何十年も続けてきたから、いざ時代が変わろうとするときも、まだまだ同じようにふんぞり返っていた。


そのあげくが、今の体たらくーーー。


もちろん少数のお店ではそんなバカな道をたどらずに、お客様を大事にしてきたところもあるでしょう。

だから今でも残っていて、お客様の足も、引きも切らないんでしょう。


でもすでにシャッターを閉じいているお店は、少なからず上記のようなことで店を閉じてしまっているわけで。

直接の動機は後継者がいないという理由ですが、その理由の元を探ってみれば、後継者に譲るのは可哀相だ、というのと、後継者自身が店の現状に明日が見えなかったから、です。

ということは後継者云々に関係なく、閉めざるを得なかったということではないでしょうか。

栄えていれば、自身の子供でなくても、縁者とか社員の中から次期の経営者を迎えているはずです。


さて、かつて“ごった煮感”の最たるものとして存在した商店街は、“ごった煮”では満足できなくなった消費者を、どのようにして、もう一度その場所に引き戻すことができるのか。

というと、店側で出すべき答えはひとつではないでしょうか。

“ごった煮”ではない、ひとつの食材に特化して、味を極める、ということですよね。

ということは、より専門店化し、遠くからでもわざわざお客様がやってきてくれるようにするということと、もうひとつは、逆に、その地域のためだけに特化した品揃えと価格を維持するということではないでしょうか。

もちろんとても難しいことですが。



さて、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活」は、今日で6回目です。

ここからどうぞ。


「そうです。だからインターネットで探すわけですよ」

「なるほどねえ。インターネットかあ………」

「でもそれじゃサイズが測れないじゃないですかって聞いたんですよ。素朴な疑問として」

すると、友岡は思いがけないことを言った。

「サイズなんて、決まったところをはかるだけで、だいたいどんな人にも合うものが作れますよ」

HONDAは思わず、大きく首を上下した。

「そう、そうなんです! 同じこと、言ってましたよ、その人も」

「そうか、こちらが指定したところを自分ではかってもらうわけか」

「きっちり測らないと身体にフィットした服が作れないと考えるのは、素人さんらしいですね」

「そうです。服のサイズは幅が合って、ある程度合っていれば、不思議とその方が身体にフィットするんですよ」

「そう言ってましたね。あまりその指定したサイズで作ってしまうと、逆に合わないんですってね、スーツなんかは」

「だからインターネットでも十分注文可能ってわけか。なるほどね」

「そうです。そういうことに特化したら、まだまだやっていけるわけですよ。テーラーさんも」

そこで友岡はちょっと顔をしかめた。

「でもわたしはコンピュータは、恥ずかしながらほとんど使えません。
できないですね、わたしには」

本田は、友岡の思いこみを否定するように言った。


                      つづく



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ごった煮はもう通用しない?

2016-01-08 10:11:11 | 生き残るということ

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ごった煮はもう通用しない?

冷たいですねえ。

車のフロントガラスには、霜がびっしりついていました。

久しぶりに見ましたね。

外に出ると耳たぶが切れるような冷たさーーー。

それでも川の中の鴨は元気そうでした。


さて、本題です。


先日、「紅白歌合戦」の視聴率が落ちたことからビジネスの話になりましたが、今日もその紅白の話からビジネスに持っていきます。

紅白は史上まれに見る低い視聴率で、逆に日テレの「笑ってはいけない」は紅白の裏でありながら高い(それでも紅白の方が上でしたが)視聴率をとったということでした。


この構図は、現在の消費市場とよく似ているなあと思いました。


「紅白歌合戦」は例えてみれば、いわゆるGMSです。

それに反して、「笑ってはいけない」は専門店ですね。


「紅白歌合戦」は老いも若きも、演歌もポップスも入った、いわば“ごった煮”感いっぱいの番組であり、「笑ってはいけない」は“笑い”ひとつに絞った専門的ともいえる番組でした。

GMSは、まあある程度は若い方向きにはシフトしていますが、それでも年代に関係のない品揃えで、まさにごった煮の一大消費センターであり、専門店はそれこそたったひとつの種類に絞った品揃えです。

そのごった煮感いっぱいのGMSはここ数年前から売上も下がり始め、凋落という言葉さえ出始めています。


流通業の雄であるセブン&アイHD全体でも、セブンイレブンなどは好調でも、その基幹となるイトーヨーカドーの売上減少には手を焼いています。

そして数十店舗の閉鎖も昨年発表されました。

イオングループでも同じですね。


“何でも揃っている”というのは、かつては消費者を吸収する力がありましたが、今ではそれが仇になってしまっている感もあります。

よく言われていますよね、「何でもあるというのは、何にもない」というのと同じだ、と。


GMSは、その勃興期、そのとき“何でも揃っている”という百貨店を脅かし、消費の座を奪いましたが、それがここにきて、同じような“何でも揃っている”けれど、欲しいものがないという、かつての百貨店と同じジレンマに陥ってしまっているのではないかと感じます。


これからの時代、テレビの番組と同じように、“ごった煮”消費は望めないんだということを念頭に、店舗展開を進めていかなくてはならないんですね。


と言うことは………、さあ、本当に私たちの時代だ! ということでもあるわけです。

がんばりどころじゃないですか?



さて、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活」は、今日で第5回目です。

ここからどうぞ。


「しょうがないですよね。
それにその下の年代のお客様ということになれば、スーツや背広はアオキや青山のものでいいという、あまり服装に関心のない人ならそれで十分だと感じますし、ファッションに興味のある人は、好きなブランドを選んで、そのブランドの服か、ひとつのスタイルを好んで着ますからね。
わたしなんかも、オーダーじゃなくて、トラッド一筋ですから、着るブランドがほとんど決まっていますから」

「そうでしょう。もうわたしのようなテーラーはそれほど必要とはされていないんですよ、実際のところ」

「一般的にいえばその通りでしょうね。
でも、テーラー専門で立派に店を広げている方も実際にいますよ。
その方はお客様の対象を一般の方にはしないで、必要なお客様を選んで結構やられていますよ」

「どういったお客様を?」

「それは………、ほら一風変わったジャケットとか、デザイン的に凝ったものとか人とは違ったものを着たいという人はほんの少数ですが、日本中にいるわけですよ」

「わたしも以前はたまにですが、頼まれたことありますよ。でも型紙がないので、苦労しますよ。
新しく型紙から作るわけですから、まあ型紙ですからたいていは新しく作るわけですが、それでもパターンがありますから簡単なんですが、そういった一品ものの型紙はなかなか簡単には作れませんからね」

「そういった人たちを相手にすれば言い訳ですよ。
ほかにもやはりサイズが合わない体型の人もいるわけで、そういう人はオーダーしか頼ることができないわけですね」

「でも今じゃどこかに行けば身体に合う服なんて、あると思いますし、セミオーダーでそれもほとんど解決しますよ」

「それじゃ嫌なんですよ、そういった人は。だから自分なりにオーダーしてくるわけです」

「でも、町にはもうそんなオーダーを受けるところがない」


                           つづく


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過去は過去でしかない?

2016-01-07 08:57:31 | スキルアップ

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今日は昨日とは打って変わって、快晴。

昨日はずっと曇り空で、気温はこの時期としては高かったのですが、体感的には冷たかったですね。

今日あたりから大陸の冷たい空気がどんどん南下し始めてきているので、週末にかけては、うんと寒くなるようです。

風邪に気をつけよう。


北のあの狂気の国が地下核実験をしたと、昨日からテレビのニュースはそれが一番の話題。
それがなんと水爆だという発表なんですが、専門家は、それにしては規模が小さいと、疑問視していますね。


さて、本題です。


もう、少し古くなってしまったニュースですが、昨年末の紅白歌合戦は史上最低(に近い?)の視聴率だったそうです。

なぜこれほどまでに、かつては怪物であった番組が凋落したのでしょうか。

でも待てよ、いやいやまだまだ怪物だよ。

だって、ダメだと言われても視聴率は40%近くあったんだから。

そうだよね、以前に比べて落ちた、というだけのことです。


あれ、この言葉って皆さんからもよく聞きますよね。

以前に比べて売上が落ちた」
以前に比べてお客様が減った」
以前に比べて…………」

何でもかんでも以前に比べて云々………、です。


まずこれから繁盛を目指す経営者の方は、この言葉を自分の頭の中から追っ払ってください。

過去はどんなにしたって過去でしかないわけで。


考えなけれならないのは、これからのこと。

『今』を起点に経営を考えましょう。

以前は以前、なんです。

いくら言っても、もう戻らないわけで。


そうして現在を起点にして、これからの時代を自分でじっくりと観て、感じること。

そうして得られた答えで、これからの立ち位置、品揃え、価格設定などの全体を見つめ直すべきではないでしょうか。



さて、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は第4回目です。

ここからどうぞ。


友岡を訪ねたのは、この夏最初に猛暑日を記録した暑くてじめじめとした日だった。

エアコンは節電の指導通り28℃設定にしてある。

しかし部屋の中で作業していると、汗が出る。

そんな中を本田が訪ねた。


暑い日向からその店の中に入っても、いっこうに汗が引かない。

人一倍暑がりの本田の背中はもう汗で下着が濡れている。

そんな中、話を始めた。

「もうわたしも72歳で、年金ももらってるから引退すればと、妻や親戚、友達なんかから言われているが、まだ動ける限りは仕事をしていたいんですよ。
せっかく技術を持ってるんだから、もったいないじゃないですか」

「確かに。せっかく持っているものを活かさないなんてねえ。もったいないとわたしも思いますよ」

その通りだ。本田も相づちを打った。

「でも技術を持ってるのに、その技術を活かせる仕事そのものがなくなってしまったんですよ。
ほら青山とかアオキとか、ああいった量販店が出てきてから、今までうちで作ってくれていたお客さんが、ほとんどそういった店に行ってしまいましたからね。
まあしょうがないと言えばしょうがないです。あちらの方が自分に合った服が簡単に着れて、簡単に買えるんですから。安いしね。
あんな値段じゃ、うちだったらやらない方がいいぐらいですよ、赤字です。
時代なんでしょうね」

「はい、それはそれで、そういったものを求める人たちが大勢いるということですから………」

「そういうことだよね。
それでも会社の部長とか社長クラスだと、やっぱりああいったところで服を買う人は少ないですから、そういったお客さんはまだまだうちをひいきにしていてくれたんですが、それもほらやはり現役のうちですから。
会社を辞めると、もうそれほどあつらえた服なんて必要なくなるしね」

「そうなんですよね。お客様も一緒に年を取るということ、ですね」

「結局一緒に年を取っていくものだから、お客様もどんどんいなくなっていった、というわけです」


                          つづく



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行列への対応?

2016-01-06 10:14:02 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

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今日は久しぶりに雲が空を覆っていまして、朝は冷たいですね。

これでも3月並の気温だなんて………。

あまり暖かい日が続くと、冬の厳しい寒さを忘れてしまいますね、身体も、脳も。

慣れというのは怖いもので。


さて、本題です。

昨日、夕方のニュースを見ていたら、ある一軒のそば屋さんの、大晦日の一日を追った特集がありました。

もちろんそれは年越しそばというイベントがあったからです。


で、やはり年越しそばということで、開店前から行列ができ、開店後もずっと行列がなくならないんですが、そこでその店の大女将が帳場も忙しいのですが、外に出ていき、並んでいるお客様ひとりひとりにお茶を配っているんですね。

それも感心したことなんですが、その並んでいるお客様の前には数台の石油ストーブも置かれていたんですね。

せっかく来ていただき、さらには帰らないで、外に並んでまで待っていただくお客様のために、少しでも寒さを和らげていただこうという気配りですね。


お茶とストーブの気配り。

その店でできる限りのサービスをするということに、感心しました。



そして今朝のニュースを見ていると、あるスタバの店の福袋の買い占め騒ぎ。

これも寒い中早朝からそれを求めて並んでいるたくさんのお客様を尻目に、先頭のグループ数人で108個の福袋をすべて買い占めてしまった、という出来事。

う~ん、どういうのかなあ、モラル的にも最低のそのグループなんですが、それ以上にやはり店の対応がなっていなかったというか、そういったことをもちろん想定していない店の、福袋を売ればいいやというだけの発想で、他のお客様に迷惑をかけてしまった不手際はいただけないなと思いました。


その後の対応まで取材していて、それについてはさすがにスタバだなと思わせるアフターケアがあったことは、よかったのですが、それにしても、そのような常識を逸脱した人がこれからも出現するということを、どの店でも肝に命じておかなければならないです。


先ほどヤフーオークションを参考に見てみたら、数え切れないほどスタバの福袋が出品されていました。

買い占めた先頭集団は、もちろんオークションの出品が目的で、単なるビジネスの延長だったんでしょうが、それにしてはせこいなあ。


そのような、ちょっと目端が利く頭があるのなら、もっとまともなビジネスモデルだって考えられるだろうに

ねえ。



さて、連載中のフィクション、『時代においていかれテーラーの復活』は今日は第3回目です。

ここからどうぞ。


隣の市まで、車で約1時間かかる。

しかし、本田はその道のりが嫌いではない。

市内を通り過ぎると、田園風景が続き、あるところでは、大きいショッピングセンターの傍を通るところもある。

本田が通る頃はまだ開店間際であり、ウイークデーでもあるので、道路もそれほど混まない。


道路をある程度走り慣れてくると、ある面白いことに気がついた。

それは同一企業が運営するガソリンスタンドでも、地域によって価格に差があるということだ。

ガソリンスタンドの多くは、その日のガソリン価格を大きく表示している。

そして、同じ会社の経営による店がその沿線に3店舗ある。

その3店舗のガソリンの価格表示が、隣の市に近づくにつれ1円ずつ安くなるのだ。

さらに、隣の市内に位置する同じ経営のガソリンスタンドでは、まだそれよりも1円安い価格で営業している。

これほど地域差がよくわかる商売はないのじゃないかなと、その表示を見るたびに本田は思う。

それがその会社の経営方法なのだといってしまえばそれまでだが、本田はそのフレキシブルな対応には、他の商店の経営方法にも通じるところがないか、一度検証しようと思っている。


それにしてもガソリンは高くなった。

大震災後その高価格をずっと維持したままだ。

いい加減に後20円ぐらいは安くなってもらわないと、車での移動費がかかるりすぎるのだ。


まあそれはさておき、話を元に戻そう。

(※このケースは2012年頃を想定しています。)

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ポジティブが一番?

2016-01-05 10:05:03 | スキルアップ

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今朝も快晴。

昨日より風は少しありますが、いい天気です。


本題です。


昨日は午前午後のルーティンを済ませた後、近所のブックオフへ行ってきました。

全品20%オフというセールの最終日でしたので。

前に目をつけていた大きな辞書を、この20%引きを利用して買おうと思っていたのですが、数週間前に同じ辞書が2冊もあったのに、両方ともありませんでした。

あのような、普通では必要のない辞書を誰が買うのだろうかと思いましたが、後の祭り

類語辞典です。


そのときに思いました。

まあこれもいつものことなんですが、あったときに少し高めでも、必要なんだから思ったときに買っておかなくては後悔することになる、ということを学びましたね。

これはわたしがそもそもmy奥さんにいつも言っていることなんですが。


よくあるんですよね。

特にファッション関係のショッピングに行って、あこれいいな、欲しいと思っていたものなの、と言いながら、ついつい我慢して、まあバーゲンまで待って、それでもあったらぜひ買おうと、心を残して引き上げると、だいたいのところ肝心のときには売れてしまっていて、ないんですよね。

こういうときにいつもわたしが言うんです。

あっ、と思ったときに買っておかないと………」


ビジネスでもそうですよね。

思ったときにすぐやらないと、後からやろうろすると、だいたい後の祭りということがよくあります、というかほとんどです。


後悔は後からするから後悔になるんであって、先にやっておけば、後悔はないということは、人は誰でも分かっているんですが、そのときがくると、つい決心が鈍ってしまうんですね。


そこでさっと決心できる人は、ほぼビジネスにおいても成功しています。


なぜ決心が鈍るのかというと、取りかかったことが失敗に終わって後悔したくない、という心がその考えの大半を占めてしまうからです。


すぐにやる人の頭の中には“失敗したら………”という考えがあまりないんですね。

いや、失敗しても何とかなるという考えが占めていて、その考えでやると不思議と成功の確率が高いんですね。

失敗を恐れながらやると失敗の率が高くなります。

それは脳がそのようにしむけてしまうからです。

逆に成功しか頭の中にない人は、成功の確率が高くなるというのは、成功のこととその後しか考えていないからです。


う~ん、わたしもよお~く分かっています、そのことは。

今年は、上記の取るに足りない失敗から学び、もっとポジティブにいきましょう。


さて、昨日から始まったノンフィクション的フィクション『時代においていかれたテーラーの復活』の連載第2回目です。

ここからどうぞ。



そんなときに、商工会議所の紹介で、販促関係の経営コンサルタントをしている本田という、となりの市で主に活動している人と出会った。

本人曰く、年はとっているが、まだまだ駆け出しのコンサルで、皆さんに迷惑をかけているところもあると、正直に話してくれたところも気に入った。

友岡が思い描いていたのは、経営コンサルタントという職業の人は、ちょっと鼻持ちならない尊大そうな人で、あまり近づきにはなりたくない人種だという印象を持っていた。

しかし何気なく話をしているうちに、本田という人物は偉そうにするそぶりもなく、友岡の現状を真摯に聞いてくれている印象があった。


そこで友岡は賭けてみることにした。

そして、なけなしの予算をはたいてコンサルをお願いすることにしたのだ。

料金は通常本田がやっているコンサル料金の三分の一以下だった。

本田も、友岡の窮状を聞き持ち出し、覚悟のコンサルを引き受けることにした。

それは、本田もそのまま持ち出しするのではなく、自身の実験として、そのテーラー友岡を立て直すことができたなら、またひとつ、自分の自信につながると考えたからだ。

そうなるとその三分の一以下の予算であっても、苦にならないと考えたからだ。

しかし、時間だけは、本田の空いているときで良いということにしてもらった。



                           つづく




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「ポスティング」ではなく、『ドアコール』を?

2016-01-04 11:13:07 | アイデア・事例

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



ええ~と、1月4日、御用始め、ですね。

わたしにはあんまり関係ないけどね………。


今朝の空はオールブルー。

ド快晴、です。

四周見回しても、雲の一片(ひとひらと読んでね)もなし。


さて、本題と行きますか、もう正月気分も残っていないしね。


わたしが広告会社に勤めていたとき、あるお店(大規模店)がオープンする前には必ず、オープンのお知らせをその近所数キロ圏内全域に告知チラシやサービス券などを数日前(1週間ほど前)から配りました。

もちろんわたしは、企画することと印刷物やノベルティなどを手配して、そちらに納めることで簡潔はしていましたが、実際に一度だけお手伝いしたことがあります。

私たちはそれを『ドアコール』と呼んでいました。


『ドアコール』とは、ポスティングのように、ただ単にポストにチラシを入れていくのではなく、『ドアコール』は、文字通り“ドアの前に立って呼びかける”ということです。

必ずドアをノックするか、ピンポ~ンをして、家人に顔を見せ、お店のオープンをお知らせするということ、です。

というと、必ずこういう言葉が返ってくるはずです。

もちろんそれは理想だけど、今の時代ほとんど出てきてくれないんだよ、そんなことは時間の無駄だ」って。

確かに。


私たちが実際に『ドアコール』を行っていた時代でも、相手をしてくれるのは10%~良くて20%ぐらいでした。

でもその10%、20%の人たちとは確実に顔を合わせて、人の口から出る言葉で、生きた言葉で、お知らせすることができます。


勤めていた時には営業も兼ねていたので、暇なときにはよく社長から新しいクライアントにアタックしろなどとよく言われていました。

しかし、わたしは大の人見知りで、なんだかんだと用を作っては、それから逃げていました。


それでも何度かはアタックしたことはありますが、もちろん相手にしてもらったのは、覚えていくる限りでは1回きりでした。

そんなわたしもやはりクライアントのお手伝いともなれば、“しょうがなく”『ドアコール』をやりました。


そうして案の定、ピンポンやノックにはほとんど出てもらえず、インターフォン越しに何とかオープンのお知らせを伝えることができたのはわずかでした。

それでもそのわずかに話ができたときには気持ちが昂ぶりました。

その昂ぶりが大事なんですね。


実際にそのお店でオープンに携わる人=従業員、スタッフがそのように感じることが大事なんですね。

『ドアコール』には、今までそこになかった新しいお店のオープンをお知らせするという第一の目的がありますが、従業員の意識を高めるということにもその意義があります。


また幸いにも近所の人と話ができたというとき、やはりその近所の方の意識の片隅には残っていきますので、オープン前から顧客化への大きな一歩としての前進ということができます。


さて、昨年わたしはあるお店へのアドバイスとしてしょっちゅう「ポスティング」をお勧めしていましたが、一歩進めて、これからはやはり泥臭いやり方ではありますが、『ドアコール』をお勧めするようにしたいと思います。


人と人のおつきあい、ふれあい(嫌いなんですけどね、この言葉は)が希薄になってきている時代ですので、逆にこうした泥臭い昔ながらの宣伝も功を奏するように思います。

あなたはどのように考えますか。


さて、昨年あたり、今までに書きためたノンフィクション的フィクションを掲載していましたが、まだ数編残っていたので、それをまた復活してみたいと思います。


2016年の初めから長~いブログになりましたが、これに懲りずに今年も毎日書きますので、読んでいただくとわたしの仏頂面も少しは綻びます。


今回のタイトルは、『時代においていかれたテーラーの復活』です。

それでは第1回目はここからです。


今回の主役は世に言うところの高齢者だ。

しかし仕事に対する意欲はまだまだ衰えてはいない。

身体が動く限りは仕事を続けていきたいと笑顔で語る、そんな人が主人公である。


友岡義男72歳。

現在も紳士服仕立て専門店としてやっている。

親の代から数えれば、この仕事は60年以上にもなる。

自分だけでも40年近いキャリアだ。


しかし、ここに来てやめざるを得ない状況に陥っている。

下請け業者を含めると、この市の約3分の一のシェアを占めている有名自動車の本拠地であり、盛事には、その関係会社の部課長クラスからの仕立て服の注文で、眠る間もないほどの忙しい日々も、過去の物語としてあった。


しかし近年、紳士服の量販店が日本中を席巻した。

この市でも例外ではなく、テーラー友岡に発注されていたスーツの半数ほどが、その量販店の扱いにと変わっていった。

それは時の流れとして逆らえないものであった。


しかしテーラー友岡は比較的各会社の重役クラスが得意先に多かったために、量販店が郊外にどんどん進出し、そのシェを奪っていっても、なかなか売り上げも落ちなかった。

しかしそのために対応が遅れたという見方もできる。


気がついたときには得意客であった重役クラスが相次いで退職し、新しくスーツを仕立てる必要もなくなってきた。

そこに来ての構造不況がさらに追い討ちをかけ、今や青息吐息であった。

老妻とも話し合い、店を閉めようかというところまで行った。


                             つづく



それでは、また明日。

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小さな歯車?

2016-01-03 10:59:28 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



今朝も快晴で、風も少なく穏やかです。

買ったおせちも今朝でほぼおしまいに。

というところで、明日からもう仕事始めですね。

って、サービス業の方はすでに1日から始めていますよね。

逆に明日から数日こそ、サービス業にとってはお正月休みですよね。


それでは本題です。

車のマニュアル車のギアで、ローは始動時に必要なギアです。


その歯車はどうなっているかというと、小さい歯車です。

ギアがハイになると、歯車も大きくなります。


始動からトップスピードにしていくには、小さな歯車から徐々に大きい歯車にその力を伝えていくことで、無理なくスピードが上がります。

初めから大きな蛾車から始めると、動力機の元に大きな不可がかかり、壊れやすくなっていきます。


このことはどんなことにも言えますし、もちろんビジネスもそうです。


あなたも現在会社を経営していても、その最初は小さな資本から始まっているのではないでしょうか。

低資本と最小人数から、たいていは始まっていますよね。

小さな資本から始めるということは上記の例から言うと、理にかなっているとも言えます。


最初からいっぺんに大きな資本からできるということはほとんどなくて、今の大企業の始まりを見ても、たいていは小さな個人の町工場からの出発です。


そして歯車のことで言うと、大きな会社も個人という小さな歯車の集まりで、それぞれがうまく噛み合わさって大きな仕事が成立しています。

ですから、その小さなひとつひとつの小さな歯車がとても大切なんですね。

もうごくごく当たり前のことなんですけどね。

そういうことに思いをこめて、今年はやっていきたいですね。




それでは、また明日。

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「志」を整える?

2016-01-02 10:35:47 | スキルアップ

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
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昨日の元日はどのように過ごしましたか。

わたしは珍しくお昼頃家を出て初詣に、ということではなく、郊外のショッピングセンターにちょっといってみました。

しかしさすがに元日。
それほどの人ではありませんでした。

ある意味ホッとしましたね。

元日ぐらい家族で家にいようよ。


さて、本題です。

昨年のNHKの大河ドラマは「花燃ゆ」でしたが、その中で吉田松陰が口にしていた言葉が、「君には志があるか」でした。


この「志」ですが、これから事業を続けていくためには、ぜひとも、あなたもその事業を志した「志」がきっとあると思いますので、もっとその「志」を前面に出して、あなたなりの事業を進めていっていただきたいなと思います。

「志」はいわゆる会社でいうところの「企業理念」です。

どの会社にも「企業理念」はありますが、その企業理念を実際に目にすると、どこも似たり寄ったりで、はっきり言って、わたしのようなコピーライターで育ってきた人間にはつまらなくて、気を入れて読む気にもなりません。


たったひと言、「あ、そう」で終わり。


それじゃいけないと思います。


わたしの度肝を抜くような「企業理念」、あなたの本当の「志」からもう一度ゼロから作り上げてみませんか?


そんなこと言うようだけど、じゃあ、お前はどうだよ。

わたしも自分の「志」をもう一度ゼロから考え直し、自分なりの「理念」を築いてみたいと考えています。




それでは、また明日。

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