私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「夢魂<仙界にいる楊貴妃>は驚きます。

2016-01-11 10:37:30 | 日記

   未だ寝台で休んでいた、それが「九華帳裏」です、楊貴妃は、仙女「雙成」から天子の使いの来訪を聞きます。

     聞道漢家天子使    <聞くならく 漢家天子の使なりと>  
                 「聞道<キクナラク>」と成っておりますが、どうでしょうか。「・・・使いと道<イウ>を聞く」でいいのでは???     

     九華帳裏夢魂驚   <九華の帳裏 夢魂驚>
                 「九華の帳」とは、多くの花模様を縫取りした帳です。夢魂とは死者の魂です   

     攬衣推枕起徘徊  <衣を攬り枕を推して起って徘徊し>    
                 「攬<トリ>」です。どうしようかと迷い、その辺りを歩きまわります。それが「徘徊」です。

     珠箔銀瓶迤邐開  <珠箔 銀屏 迤邐(いり)として開く>    
                 「箔<ハク>」は簾です。「迤邐<イリ>」とは幾重にも連なっているさまです。沢山ある簾や屏風を一つずつ開いて。 
     
     雲髩半偏新睡覺  <雲髩<ウンビン>半ば偏<ミダ>れて新たに睡覺し
                 「雲髩<ウンビン>」は雲のように美しい髪が乱れています。 ようやく眼がさめたばかりで  

     花冠不整下堂來  <花冠は整はずして 堂を下り來る>
                  「花冠」は仙女が着けている花の冠です。「堂」とは高い建物     

     風吹仙袂飄飄舉  <風は仙袂を吹いて飄飄として舉がり>
                 堂より下りてくる楊貴妃の袂は風に吹かれて飄々と揺れ動きます。「飄々」はひらひらと左右に音もななくたなびき動くことです。             

     猶似霓裳羽衣舞  <猶ほ似たり霓裳羽衣の舞に>
                 「猶」は、ちょうど・・・のようだです。かっての日に舞った「霓裳羽衣」の舞のようです。   
  

 

 

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