“在天願作比翼鳥 在地願為連理枝”
と、二人は「密相誓<ヒソカニアイチカウ>」のでした 。
ここにでる「比翼の鳥」とは何でしょうか??私の持つ「前集}には
“鳥一羽。相比而飛。為比翼鳥”
と、説明がしてあります。
これも中国の古いお話です。羽が一つしかない雄鳥が北の国いました。また、南の海にも、北の鳥と同じような羽が一つしかない雌鳥が住んでいました。この雄雌の鳥は自分の醜い姿を何時も卑下しておりましたが、ある時、この2匹が出会い、一つになり、誰にも負けない力が付いて、一度飛び立てば千里を飛ぶ力を得て、それ以後、永久にこの二人は離れることはなったというお話です。
このお話から分かるように大変仲のいい夫婦を「比翼の鳥」と呼んでいます。
なお、この「比翼の鳥」は、葛飾北斎にも描かれておりますのでお見せします。(北斎漫画 第三編より)
なお、吉備津神社の神殿拝殿の造りも比翼入母屋作りと云われていますが、それは明日に。