このように「むやむや」の言葉の起源は色々あるのですが、その場所について、梨一は、実際にその地方を訪ねて調べて、ご丁寧に、それを、
“今云所の関跡一ヶ所は、象潟の南、小砂(コスナ)川と云里と汐越駅との間の海辺に、関村いうふ在所あり。是なりと云う”
と書いております。更に、続けて、もう一か所も書き加えております。
“一ヶ所は歌林良材に、八雲御抄を引きて云。むやむやの関はみちのく出羽との間にあり・・・・・・・”
と。ここに書かれている「歌林良材」と云う名前も初めて目にしたものです。ネットによると古近の和歌の代表的な物を取り出して紹介した本だそうです。その中にあるのだとか????
この本を見て初めて我が国にも沢山の物知りがいたのだと言うことに気がつきました。それにしても、此の今見ている〈奥の細道菅菰抄〉の奥深さに初めて気がつきました。奥の細道の最高の解説書である事に!!!!