昨日の宋書にある
“句驪無道図欲見吞掠抄辺隷虔劉不己”
について、少々説明を加えておきます。
「句驪」とは「高句麗」の事です。その高句麗が(無道図欲見吞<ムドウニシテ ハカリテ ケンドンセント ホッシテ)なりふり構わず情け容赦なく(掠抄辺隷<ヘンレイヲ リャクショウシ)辺り一帯を荒し回り略奪を欲しいままにし(虔劉不己<ケンリュウシテ ヤマズ>)殺戮を繰り返している。
と、倭王「武」は高句麗の無道ぶりを宋王に上表しております。そのために、倭国からの使者が途中で押し留められたり、航海の妨害をされたりして貴国まで行くことができません、と。つづいて、このような無法な「高句麗」に対して倭国は制裁を加えようとして色々と対高句麗政策を講じているのだが・・・と訴えております。