私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

オホクニの妻「須世理毘売」が・・・・

2017-09-04 09:30:50 | 日記

オホクニの妻「須世理毘売」です。ものすごい勢いの野火が大野全部を焼き尽くします。その真っ只中に夫オホクニが入っていたのですから、もう命は無い物と思っていたのでしょう。

                      “哭”

 そうです、激しく悲しんで大声を出して泣きながら、父の元に駆け付けます。その時、須世理毘売は、

                     ”喪具<ハブリツモノ>”

 と携えてくるのです。葬式の道具です。でも、お棺等はあろうはずがありません。毘売が用意したものは、現代では葬儀社が、即座に、整えてくれますが、もう2,3000年も前の話ですから、
 「とりあえず、ただ、「飯<イイ>」と「水」だけのごく簡単な物だったのではないか」
 と、宣長は言っております。

 取るものも取りあえず、父の元に駆けつけてきたのでしょう。夫殺しの犯人は父に決まっていると思っていたのでしょうか???だからこそ、抗議の意を表すための行為が                   

                       ”喪具”と“哭<コク>”

 だったのです。

 なお、ここで、古事記には、オホクニノ妻の名が「妻須世理毘売」となっております。「勢」でなく「世」にです。妻となったら字が変わるのでしょうか。それとも、今までの「勢」いがなくなって普通の「世」間並みのお人なられたと間接的に言い表しているのでしょうか???????宣長は何も説明はしておりません。