「そげえなことばあ けえて なにゅう しょんなら」
と、またまた厳しいお叱りを被りました。でも、「植木 等」じゃあないのですが、「そんなに急いでどうする??」とばかりに、ゆっくりゆっくり前に進んでいきますので、「ご容赦願います」と返事をしておきました。
上古の物語を読んで行きますと、「時間なんてものは、我が人生に何も関係が無いよ」とばかりに、自由奔放に、あちらに行ったり、こちらに帰ったりと、時空までも超越して、飛びまわっております。そんな意味でも、早く前に進まなくてもいいのじゃあないでしょうか???「まあごゆっくりと、お暇なら見てよ」ぐらいに思って何ら価値もないものですが御読みいただけたらと思います。
さてと、寝ているスサノヲを動けないように、しかも、戸口に大石を置いてその部屋から出られないようにしておいて、オホクニはその妻スセリヒメを背負ってスサノヲのいる根の国から逃げ出すのです。どうして手に手を携えて逃げなかったのでしょうかね???
“負其妻須世理毘売”
と書いてあります。
まあそこらあたりもあまり詮索しなくてもいいのでしょうが???二人で新しい世界を築かれようと考えられたのでしょうね。その為には、誰にも干渉されない新天地が欲しかったのでしょうね。その場を逃げだすのですから、「取る物も取らず」なのが普通ですが此の二人は、ッスサノヲが持っている宝物を頂戴して逃げています。