昨日書いた
“意禮”
ですが、此の言葉について古事記伝では、宣長は、
“人を賤(いやし)め詈(のる)称なり・・・・・枕草子に、田植る女の謡へる歌に、「郭公よ、意禮’おれ)よ加夜都よ、意禮鳴てぞ、我は田に立つ」・・・”
と書いております。
早速、枕草子をめくって見ますと、その二百九段に有りました。新潮日本古典集成「枕草子」(萩谷 朴校注)によると「おれ」を「おのれ」と訳して「憎けれ」という意味があると説明してありました。なお「加夜都<カヤツ>」は「あやつ」「あいつ」で、「め」がついて激しく相手を罵る琴を意味しております。
古事記には
“