私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“居是奴也”と!!!

2017-09-27 06:53:59 | 日記

 スサノヲはオホクニに言いました、“布刀斯理”、“多迦斯理”と。そして、その最後に言った言葉が

      “居是奴也<オレ コヤツ ヨト>

 です。此の言葉から感じられるのは、「オレ」は「意禮」に通じる言葉で、この「おれ」といい、次の「ヤッコ」といい、スサノヲが、如何にもオホクニを憎々しく思っていたかを示す言葉ではないでしょうか・???どうでしょうね!!!!

 所がです、宣長は「古事記伝」で、この二つの言葉について、次のような解説がしてあります。

   “如此<カク>詔へるは、共に裏<シタ>には甚<イタ>く賞賛<ホメ>たる御心以ち、故<コトサラ>に主<ウヘ>に賤め詈<ノリ>賜ふなり”

 と。
 本当は、あの”令寝其蛇室<ソノ ヘミノ ムロヤニ ネシメタマヒキ>を始め、数々のオホクニに対する難行は、宣長が言うように「オホクニの持つ勇気・決断力・胆力などの力を試す」ための試みだったと。その試験に合格したスサノヲにたいして、「よくぞやったぞ!!オホクニめ」と口汚く罵るように言ったのですが、本当は、安心して、その娘〈須世理毘羅と共に出雲の国を治めなさいと励ましの言葉で呼び掛けたのだと説明があります。汚く罵るように言うことが反対にその行為を余計に褒めることになるのだと。そうでしょうかね?????