沙庭で神のお告げを聞いた神功皇后は、その時、身ごもっていたのですが、神のお告げに従って新羅へと、軍隊を招集して、軍船を連ねて大海原を渡って行きます。その時の様子を古事記には
“・・・海原之魚大小悉負御船而渡。爾順風大起御船従浪。・・・”
と。その時、船団の周りには、その海にいた大小総ての魚が集まり、船を背負うように付いて行きます。その上、風も追い風で、すべて順調に航海することができ、難なく新羅に到着します。更に、新羅に到着すると、船を取り囲んでいた海水も、そのまま、陸にのし上がり(津波じゃあないのですが)、国の中程まで進み上がります。それを見た新羅の王様は
「恐れ入りました。これから以後は天皇のお言葉に従って、必ずや毎年貢物をし、とこしなえにお仕えします。」
と言った、と書いてあります。更に、それを聞いた百済の国王も、恐れ恐縮して、天皇に忠誠を誓ったと言うのです。これが古事記にある「三韓征伐」です。これが歴史的な事実ではない事は確かですが、韓国人がこれを聞けば、当然、「そんなことってうそだい」と思うのは当り前だと思います。
この神功皇后の時代は西暦250年頃の事だと言われています。当時、日本は、まだ、弥生時代の末頃です、鉄は日本にはありません。だから、鉄製品もままならない時代です。それに対して、新羅では、既に、沢山の鉄が生産されていた時代です。そんなにたやすく新羅を攻め滅ぼすことができるはずがありません。その原料としての鉄を新羅から輸入することが、当時の、日本の大いなる願望であったため、どうにか入手することが出来た時の嬉しさを、このような物語に作り上げたのではないでしょうか?????。
それにしても、今日の朝刊で、またもや、大変珍なる発言『天壌無窮』と、堂々と、国会議員の先生が言ったとか、なんとか報じられていますが、
“もちょっとしっかりせいや!!!なにゅう がんげえとんでえ。へなちょこ議員さんよ。三韓征伐時代に生きているんじゃあねえど”
と、言いたいですよね???????????????????????
なお、この「天壌無窮」の字は、吉備津では、いつも目にする字です。どこにあるか捜して見てはいかがでしょうか??????????????????