先日、夜帰宅 した際、
家に通 じる小道に入る辺りで
何やら 白いもの が目に入りました。
〔 なんだろう? 〕
この辺りは雑草だらけの斜面。
大したものがあるとは思えません。
家に帰り着く という安心感も手伝って ホワ~ン とした気持ちで目をやると、
それは どうやら 花 のよう で した。
〔 へ~っ、夜咲く花 なんてものが この付近にあったんだ! 〕
その時はまだ ぼんやりと そんなことを思っていました。
… が、 次の瞬間 〔 えっ 〕
思わず声が出て 二度見!
せっかくの眠気が 一気に醒めてしまいました。
容易には信じ難いと、人は 自分の目を疑うようで、
〔 似ているだけなんじゃないの!? 〕
そんなふうに否定 しつつ、
それでも 確認 しようと 目を見開き 近寄って 凝視するものらしい!
結果は …
間違いなく 本物 だったんです。
それは一昨年
名古屋の君から送られて来たメールに添付されていた一輪のお花。
ちょうど <お祭りの記事> を書いている時で、
賑(にぎ)わしに入れた 提灯のイラスト を見ながら
〔 これって (このお花)の実 に似てるよね~! 〕
なんて 想像 していた折だったものだから、
〔 こんな偶然ってあるのね! 〕
〔 なんか感 じ合うものがあった ってことなのかしら! 〕
そんな風に感 じて驚いた記憶のあるお花 で した。
(その時の詳細については こちら で ご覧ください。)
その花は、
本当に珍 しい形を しているんです。
一度見たら 忘れられない!
だから私も、 〔 是非 本物を見たい! 〕 と思っていた。
けれども、山の中で しか遭遇できないものと思い込んでいたため
勝手に、〔 出合えることなんて ないんだろうな~! 〕 と決めつけてしまっていたようです。
それが こんな近くで見つけられて しまったんですもの、「信 じられな~い!」
その花の名は、 カラスウリ
初めて目にした時は こんな姿 で した。
発見の驚きもさることながら、
< 本物を見たい> と 憧れていたのに
そんなお花を見逃 していた なんてことも、 「信 じられな~い!」 です。
いったい何故なんで しょうか!???
実は この花、
昼間見ると 萎(しぼ)んでいるんです。
そう考えてみると 毎年見かけていたような気が してきました。
だけど、目にする時はいつも萎んでいるため、
勝手に <小昼顔> だと思い込んでいて、それ以上 気にすることを しなかった。
小昼顔 なら 朝 咲いていても おか しくないのに …!
もっとよく見ていれば、葉っぱの形も違うのに …!
お花は小さめで、葉は大きめ。
その上 他の雑草 までもが 生(お)い茂っている中に
ほっそり ひっそり 佇(たたず)んでいるから 目立たない。
<緑>に<白> という色合いも この状況では 案外 目立たない色のように思えてきます。
しかも この辺り、
夜帰って来る時は かなり暗いので 足元に気を配らないと危険という場所。
周りを眺めている余裕もなく、通常 視界に入る辺りではなかったことや
夜にしか咲かない花 ということで まったく気づかなかった ようなんです。
当初、 〔 これって ずっとあったものなの? 〕
そんな疑問が湧いていましたが、
後日 お隣りのおばあちゃんが 誰かとお話を している大声が聞こえ
「このカラスウリ、毎年咲くけど 実が生ったのを見たことがないのよ!」 と言っていたので
単に 私が思い違いを していた上に 鈍感だった というだけだったことがわかりました。
だけど 娘に聞いてみたら やっぱり気づいていなかったので
もしかしたら お隣りのお家の方から見たほうがわかりやすいのかも しれません。
お花の直径は レースのような部分を含めても 6~10センチくらい。
この複雑な花弁は、蕾(つぼみ)の時にはきれいに折りたたまれており、
開花の時が訪れると 絡(から)まることもなく 短時間で開き切ります。
夜に咲く花 は 花粉を媒介 してくれる動物の目印 となるよう
月光の下でよく目立つと云われる <白色> を している という特徴を持ち、
媒介動物 は、 <カラスウリ>や<夜顔>なら 蛾、<月下美人>は コウモリ なんだそうです。
固く閉 じていた蕾が、パキッと音がするように割れて、思いもよらぬほど神秘的な姿に開花する。
こんなに繊細で美 しい カラスウリさん達 の夕暮れドラマ。
夜に向けてだから すぐ近くにあったと しても 気づかない人のほうが 多く、
しかもこれが スズメ蛾 君だけのためのものだなんて 勿体な過ぎません!?
<カラスウリ> は、蔓(つる)を伸ばして増えていく 多年草 のようで、
葉っぱは < ブドウ> に似ているように思われ
触れてみると ざらざらとした短い毛で覆われていました。
< ブドウ> に似た葉なのは 同じ <蔓性を持つ植物> だから なので しょうか?
後に書いていますが、
< ブドウ> も、野生種になると <雌雄異株> だそうですから、やっぱり似ているのかも しれません。
葉は 互生。 小さくても 蔓を伸ばして しっかりと絡まり 伸びていきます。
じっくり見ていると
かざぐるま のように見えたり、
真っ白いピエ ロ人形 が パフォーマンスを しているようにも見えます。
ちっちゃな 花火 を見ているようでも あります。
小さくたって 毎日 花火が見られるなんて 贅沢な気分!
いろいろ想いを廻らせることも 癒 しタイム!
感動 して ストロボを焚きまくっていたら、
何かあったのかと 覗かれることもあり、
夜遅くは ご近所迷惑 だったな と反省!
だけど、
周りを見ていなかった自分に驚愕(きょうがく) したり、反省 したりも しつつ、
遭遇できたことに対する 感動は おさまらず!
花火なら [ 枝垂れ柳 ] か [ 銀冠菊(ギンカムロギク) ] ?
[ 飛遊星 ]、[ ヤシ ] なんてのも あったわね~! これは [ 創作花火 ] かしら!?
「たーまやー」 「かーぎやー」
似ているようでも それぞれが個性的。 表情変化 も おもしろい!
お花に夢中になっていたら ジーッ! なにやら強い視線を感 じ …
それが 私の大の苦手の あの子で … キャ~ & ゾ~ッ!
夜 帰ってくる度に しばらく留まって眺めて しまったり、
個々に、 時間により、 実にたくさんの顔を持っている その変化が見たくて
何度も見に行って しまったり …!
まるで 怪人20面相のようです。 いいえ 100面相かもね!
蚊さん達の恰好の栄養源にされながらも
そんなことには換えられないほど魅了されて しまう 姿。
ムシムシと した夏の夜が 楽 しみになる なんて 嬉 しいことです。
家に帰ってから、刺され跡と その痒さに後悔することもあるのに、
魅力あるものに惹かれる気持ちはどう しようもない!
〔 こういう気持ちを男の人に持てたら もっと女性らしくなれるかもしれないのに …! 〕
どんどん男性化 していっているような自分を思うと いつも おかしくなります。
カラスウリ を 調べてみたら …
当然ではありますが 名前にも付いている通り <ウリ科の植物> で、
雌花 と 雄花 が あるんだそうです。
しかも 雌雄異株 なため、
ひとつの株 には 雄花 か 雌花 か いずれか しか付かない とか!
雄花 の花芽 は 1ヶ所から複数つき、数日間 連続 して開花 し、
雌花 の花芽 は 単独でつく ことが多い。
そして、 雌花 の咲く 雌株 にのみ 果実 をつける。
そんなことが書いてありました。
〔 え~っ、ひと株には どちらかしか咲かないの! 〕
お隣りのおばあちゃんが言っていたことが当て嵌まる気が してきました。
〔 我が家付近にあるもの って、ホントにすべて <雄花> だったんだぁ~! 〕
〔 それって 残念すぎるわよね~! 〕
一度は納得 しかけたものの、
〔 たくさんありそうなのに、そんな片寄ったこと ってあるのかしら!? 〕
疑問は拭いきれず、再度 探 してみたら <単独>のものは あるようで した。
確かに<株違い>で、<複数付いたもの> と <単独のもの> の どちらも存在。
〔 やっぱりね~! だけど それなら なぜ 実が生らないんだろう!? 〕
〔 立ち入れず見えにくい場所だから 見えないだけなんじゃないの? 〕
そう思って さらに調べてみたら、
雌花 には お花の中央に 3裂 した 柱頭 (ちゅうとう) が あり、
雄花 には 雄しべ3個が合着 して1個になり 栓(せん)を したように見える ↑葯(やく) が ある。
※ 葯 ・・・・・ 雄しべの一部で、花粉をつくる器官。
柱頭 ・・・・・ めしべの先端の部分にある器官。
加えて云えば、
雌花 には 花茎の付け根に膨らんだ 子房 が ある。
※ 子房 ・・・・・ 被子植物の めしべの下端の膨らんだ部分。 果実になる部分。
1~数枚の心皮がつくる器官の中に胚珠があり、
受精後、胚珠は発達 して種子になり、子房は果実となる。
そう書いてありました。
つまり、花茎の付け根にぷっくり したものが無ければ <雄花> ということに
なるわけで、 残念ながら、我が家の近くにあるものには
どの花にも <柱頭> や <子房> は、まったく見当たりませんで した。
やっぱり お隣りのおばあちゃんの言っていたことは正 しかったようです。
〔 カラスウリ って <実> も 楽 しみのひとつなのに …! 〕
〔 どこからか 小鳥さんが 種を運んで来てくれないかしら! 〕
どうしても そんな思いが募ります。
だから、 〔 < 突然変異>や <小鳥さんの奇跡>が あるかも しれない! 〕
そんな思いや希望を 秘かに胸に秘めて、
今年の10月 11月は ちょっと気に して 見ていようと思います。
だけど、疑問は まだ あります。
もし <雄花> だけで 実がならない状態 だった と したら
<根っこ> だけで そこに居続け、根を伸ばして増える ってことなのかしら?
<実> から芽が出た と しても、
発芽 したものは <雄花> だけ、あるいは <雌花> だけなのかしら!?
<雄花> と <雌花> は どんな条件で分かれるのかしら!?
再び調べたら …
その増えかたは やはり
<実> を結んで出来た 種 からばかりではなく、
夏の間に延びた地上の<蔓>(つる) が 秋になると地面に向かって延び、
先端が地表に触れると そこから根を出 して新 しい 塊根 (かいこん) を形成 し、
栄養繁殖 を行う のだそうです。
<塊根> は デンプンやタンパク質を豊富に含んだ芋状 となって 越冬 し、
4月~6月にかけて発芽する。
残念ながら、<実> から出るものはどうなるのか と
<雄花> と <雌花> に別れる条件などは書かれていませんで した。
※ 栄養繁殖 ・・・・・植物の生殖の様式の1つで、 胚・種子を経由せずに 根・茎・葉などの
(栄養生殖) 栄養器官から、次の世代の植物が繁殖する 無性生殖。
カラスウリの場合は 根が栄養分を溜めて肥大 したもの = 塊根。
無性生殖 ・・・・・生殖の方法のひとつで、1つの個体が単独で新しい個体を形成する方法。
生殖細胞が単独で新個体となる。
親の体の一部が独立して新個体になったり、生殖細胞が他の細胞と融合
せずに単独で発生や発芽を始めたりすること。
ただ、
大きな疑問だった こんな形になった理由については、
この花の<花筒>が非常に長いため
普通の虫では 花の奥の蜜に到達できないという欠点があり、
長い口吻を持ち 夜活動する <スズメ蛾級の蛾> を引き寄せるため、
夜に目立つ必要があった ということのようです。
そういえば、
<カラスウリ> という名前の由来。
<カラスが好んで食べる> とか <熟 した赤い実がカラスの食べ残 しのように見える>
などということから付いたとされてもいるようですが、
カラスが食べていた という観察例は ほとんどないそうです。
ただし、小鳥さん達が この果肉を食べ、一緒に種子を飲み込んで運ぶ場合はあるようで、
「鳥が食べるくらいだから人も食べられるのではないか」 と 試 した方も いらして、
舐めると 一瞬甘みを感 じるものの 非常に苦くて 人間の食用には適さないそうです。
先日 < ヒメコウゾ> では 同 じ理由で 試 してみたくなり、実際に確認 も しましたが、
< ウリ科>だから食べられそうではあっても、写真で見る あの実を食べてみたいとは思わない。
雄花だけで実は生らないようだから 試すことを考える必要もないのだけれど、
自分が必要とする<良薬>ででもない限り、苦いとわかっていて試 したいとも思えません。
ちなみに、果実・種子・塊根は、共に <生薬> と して利用されることは あるようです。
(ヒメコウゾ話 の詳細については こちら で ご覧ください。)
〔 せっかく側にある という幸運に恵まれたんだもの、赤くて可愛い赤い実も 見てみたい! 〕
そんな他愛無い想いではありますが、
<種子> は その形が <打ち出の小槌> に似ているとかで
お財布に入れて携帯すると 富みに通じる縁起物 と して扱われることもあるようですし、
近年ではインテリアなどの用途として栽培もされ、出荷する農園も存在するそうなので
見かけることがあったら <雌株>さんを 購入 してみたいです。
花期は 7月~9月 だというから
まだもう少 し お花の観賞のほうは楽 しめそうだけれど、
初めて目にした頃よりは 数が減ってきているようなので
園芸店で見かけるのは もう無理なのかもしれないわね~!
ひっそりと咲いている カラスウリの花。
懸命に広げた花びらも
きちんと丸めて、きちんと仕舞って、萎(しぼ)みます。
繊細で幻想的な花が咲いていたなんて
まったく気づかれないような姿で …!
それが さらに神秘を誘うようです。
それにしても、
前々回 投稿 した マルバマンネングサ といい この カラスウリ といい、
可愛い草や 繊細なお花には 似合わない名前です。
人間の赤ちゃんの場合は <大人になった姿>を見ることは出来ないから
親の責任において ということで しかたないとは思うけど、
一度付けられたら改名は出来ないので しょうから、
<その姿に似合いそうな名前> にしてあげてほしいものだと思ってしまいます。
(マルバマンネングサ話 の詳細については こちら で ご覧ください。)
そして、生きる力 って凄いのね~!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
その花は とても繊細で優美だった … ということで
2011(昭和63)年 2月23日発売、
秋元順子 さん の 『その花は…~変わらぬ愛~』
(作詞 = 瀬戸内寂聴 /花岡美奈子 さん/作曲 = 花岡優平 さん)
「その花は… 命を宿す 方舟(うつわ)のように 気高く光る
道標(みちしるべ)… 誰にも問わず ひたすらまでに 凛(りん)としている」
「その夢は… 闇夜のまにま 命の翅音(はおと) 静かに萌(も)ゆる
藤紫(むらさき)の… 焔(ほむら)の如く 滾(たぎ)る命の 産声遥か」
「あゝ咲き誇れ 愛よ高らかに 紅い糸(さだめ) 導くままに… あゝ
悠々(ゆうゆう)と オーラを添えて 永久(とわ)に響けよ 歓びの歌」
こんなにオシャレで繊細な花なのに、<蛾>に見せるため って なんだか淋 しい感 じ!
それが生きる上での定めなら しかたないけれど、
ひっそりと静かに、 けれども 凛と生きている佇(たたず)まいは 清々しい。
その姿、毎年見せてくれますように … できることなら 実も生りますように …
(※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
団塊世代に 夢は叶う と 勇気を与えてくれた 秋元順子さん。
彼女のご紹介は 別途記事にて しています。
(秋元順子さん関連の記事や歌については こちら と こちら で ご覧ください。)
この歌は 彼女の 6枚目のシングル曲。
5枚目のアルバム 「LIVE BEST ~変わらぬ愛~」 の 14曲目にも収録されています。
アルバムのほうは、コンサートツアーからベストテイクを厳選 したベスト集で、
ライブで しか聴けなかったカバー曲も収録 しているそうです。
バラードのメロディが ゆったりと、
けれども壮大に 耳に響いて、歌ってみたくなる歌です。
歌詞も素敵で 好きな曲ですが、
瀬戸内寂聴さんが全面協力 している ということの詳細は どこにも記載されておらず、
詳 しいことはわかりません。
なお、シングルのカップリング曲は
小田純平さんが作曲を担当 した 『かくれんぼ』 という曲です。
(小田純平さん関連の記事や歌については こちら で ご覧ください。)
2005年7月、57歳の年に、『マディソン郡の恋』 を インディーズ発売 してから 8年。
2008年、61歳半で 『第59回NHK紅白歌合戦』 に初出場 してから もうすでに5年!
6月に66歳になられたと聞くと 改めて 月日の流れの早さを感じます。
オヤジギャグは今も健在なので しょうか。
いつまでも歌い続けていてほしいです。
ずっと、前を歩いていてほしい方です。
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