ハコベ属Stellaria (ステラリア)はラテン語の「stella(星)」にちなむ。たしかに花は星に似ている。花弁は5枚だが、それぞれ2裂しているため10枚あるように見える。さまざまな種類がある。ハコベが属名でなく種名の場合、昔からあるミドリハコベなのか、明治時代に帰化したコハコベなのかはよくわからない。前者、後者、両方を指す説がある。島崎藤村が「緑なすはこべは萌えず」で思い浮かべたハコベはミドリハコベだろう。
緑なすはこべは萌え…
写真はコハコベである。柱頭は3分、茎は紫褐色が見分けるポイントである。