『グレイゼルの数学史Ⅲ』の公式(1)は、やはり、ド・モアブルの公式だった。興味深かったのは、抜けていた(2)(3)式は、ド・モアブルの公式の原型とそれを現代に翻訳した式だったことである。馴染んでいたド・モアブルの公式ではなかった。公式(3)は次のようだった。ド・モアブルの関心はcos Bをcos nBで表すことだったという。
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オイラーがはじめて『無限解析入門』(『オイラーの無限解析』)で現在の形に導いたという。代数的手法による無限解析のために、n倍角の公式が選ばれ、1743年の公式を「転」じるために、ド・モアブルの公式が導出されたと思われる。
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オイラーがはじめて『無限解析入門』(『オイラーの無限解析』)で現在の形に導いたという。代数的手法による無限解析のために、n倍角の公式が選ばれ、1743年の公式を「転」じるために、ド・モアブルの公式が導出されたと思われる。