『生活保護物語』(浦田克己著)が全国生活と健康を守る会機関紙2008年新年号で紹介されました。本のくわしいことはこちらです。
毎日ほぼ8時前後に退社する。最寄りの駅はJR環状線野田駅。外回り大阪方面行きに乗るのだが、これがここんとこ連日超満員で困っている。家族連れ、若いカップル、男女の集団など様々な人たちがほぼ皆同じデザインの紙袋を手に乗っている。関西弁はもちろん、関東方面の言葉や韓国語、中国語、あるいは英語など各国語の雑談でとにかく賑やかである。みんなUSJからの帰りの人たちなのだ。
一つ手前の西九条駅で桜島線(今は何と言ったっけ?)から乗り換えてくるのだが、だいたい週末はほぼ満員状態。特にこのクリスマスシーズンや学校が休業になる期間はよく混む。多少は仕事に疲れた体を引きづって駅の階段を上がり、寒風吹きすさぶ中じっと待って、ようやくやってきた電車がこの状態である。なんとかしてほしいものである。
そこでJR西日本に提案がある。せっかく日本中から、アジアからこの大阪にやってきた人たちである。ただUSJのような囲まれた場所で喜んで帰ってもらうだけではもったいないではないか。どうせあとは帰るだけなのだから、ここはぐるっと環状線1周でもして大阪を少しでも知ってもらえるようにするのはどうだろうか。そう、西九条で外回りに乗り換えるのではなくて、内回りに乗り換えてもらうのだ。線路1本ずらせば済む話である。どうせそっち方面は空いている内回りである。西九条の次の弁天町には交通科学館がある。さらに大正では大阪ドーム、沖縄料理、新今宮では釜ヶ崎、野宿体験もいいだろう。通天閣も見える。天王寺には新しくなった動物園、鶴橋ではコリアタウン、焼肉も楽しめる。森ノ宮か京橋へかけては大阪城の夜景、京橋では「山葵」などの立ち飲み屋、天満は天神橋商店街に行けば文句は出ないだろう。環状線1周、わずか40数分でこれだけ豊かな大阪に出会うことができるのだ。そして大阪駅に着く。
すると私は落ち着いて電車に乗れるのだが・・・。