なかなか時間が無くて、すぐ家の近くにあるにもかかわらずご無沙汰していたる吹田市民書房さんを久しぶりに訪ねた。店主ご夫妻の体調のことと店の今後のことがずっと気になっていたのだ。健康のほうはかなりリハビリによって戻ってきておられるようで、まあ、お二人とも高齢なのでそこはそれなりにということのようだが、まだまだお元気でおられる様子に一安心。
また書店のほうはなかなか厳しい現状はそう簡単にはよくはならないけど、引き継いでやってくれる方への経営権の譲渡が無事完了しそうで、その方の熱意と新しい感覚による書店経営への転換も進みつつある印象を受け、以前の状態よりは明るい兆しを感じて帰ってきた。しかしなかなか楽観はできない。
昨日の深夜、たまたまNNNドキュメントで札幌のある書店が取り上げられていた。「売れない文庫フェアー」や「中学生が読むべき本フェアー」、さらに週5日の朗読会などで業績を改善したことが業界で話題になり全国紙などでも報道された書店で、しかしそれでも周囲に競合店ができたことで移転を余儀なくされ今は、起死回生に向けて奮闘中という内容だった。
その書店の店長氏も言っていたが、「地域でどれだけ必要とされる書店になるか」――これが書店のこれからを考える1つのカギかな、という思いを抱いた。