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乳癌と診断されて、気持ちの整理と治療法の選択など感じたこと患者目線で書いていきます。
感じ方なので何が正しいということはありません。カテゴリーを乳癌にしました。
自分で選ぶということが大事だと思います。
病院選びをしっかりおこなって、素晴らしい医師と出会えたことを嬉しく思います。
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昨年の6月に呉の大きな病院で、乳がんの精密検査をして結果を聞きに行きました。
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「やっぱりそうでした、乳癌です。5つのステージにわけていますが、4に近い3です」
夫婦で先に予測をたてて決めていったことは、摘出手術をするということでした。
取ってしまうことにこだわって抗がん剤よりも取ってしまえばいいだろうぐらいで臨んだのです。
病院の治療方針は全く違いました。摘出よりも先に抗がん剤で小さくします。
そのあと小さくなってから摘出します。摘出のあとにまた抗がん剤です。というものでした。
まず、全摘。そこから考えてはいけないのかという質問に
「ステージ別の生存率ですが、発症後5年後の生存率がこちらです」
「髪はまた生えてきますから。来週、さっそく入院の予約を取りましょう」というものでした。
ステージ4とみた場合に5年後に生きている確率は35%ほどです。3の80%ぐらいとは大きく違います。
うちの場合は、その間ぐらいなので五分五分といったところでしょうか。
疑問は何か
5年生存率ですが、これは発覚してから治療した人なのかしなかった場合なのかわかりません。
それと、ステージ1とか2の場合に生存率が高いので、抗がん剤を頼らなくてもほかに方法はあるでしょう。
なぜ医師の言うままに抗がん剤なのでしょう。
これは、今年の10月2日に中国新聞に医療についてクイズ形式で大きく載っていました。それがこちらです。
今回の治療の選択の時にはこの情報は知りません。
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科学的に立証されているという現代医療ですが、抗がん剤でできることはこれぐらいのことで行われています。
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それも質問してみました。
「では、抗がん剤治療を仮に2年したとしますね。それで10年生存が長くなるとですか?」
「2年苦しんで治療して、伸びた命が2年延びるだけなら闘病生活を伸ばしたにすぎませんが」
「それははっきりわかりません。生存率の確立を少しでも上げるということです」「どうしますか」
「抗がん剤はしません。」そして入院を断ったために、翌週、病理医と会って説明を聞くことになります。
病理医に顕微鏡の画像を見せられながら説明を受けました。
「これぐらい重度のものです。世界の標準治療では、これに対して・・・」
「世界の?それはおかしい。アメリカでは抗がん剤使用は減って同時にがん死亡者数も減っているという統計がありますよ」
「インターネットでは正しいものもそうじゃないものも、いろんな情報が流れていますからね」
結局、世界の標準と話し始めたのにアメリカと日本の違いについては不明のままです。
日本では、がん患者がとても増えています。それと同時にがん死亡者も増えています。
日本の大きな病院に頼った場合に、乳がんに対してはこんなガイドラインのようです。
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日本乳癌学会編「科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン(1)治療編2013年版」(金原出版)より作成
抗がん剤をしない選択はないとうことなので、セカンドオピニオンに行くことにしました。
当日、土佐清水病院に電話をして予約しました。
そこの院長の丹羽先生が月に一度、岡山クリニックに来ているのでそちらに行きます。
抗がん剤はしない方がよいという医師です。自分で薬の開発をして、毎月、
ほかの地域にもいって治療にあたっている先生です。
僕がわからなかったことは、がんの原因は本人の食生活であるとかストレスとか
改善点を探す努力が必要ではないかと思っているので、そちらには目を向けていないという感じがしました。
最初の病院の医師に質問したこと。癌とは何?原因は?
諸説ありますが、これがという確かなことはわかりませんということでした。
病院でいう原因は、発生原因ではなく、今起こっている現象のことをいうことが多いです。
熱がこんなに高い、血圧がこんな高い、数値が正常よりも・・・これは原因ではなくある結果です。
あくまで対処療法ですね。
そして、ここから重度であるといわれたのですが、自分に合った治療法を探すことが始まります。