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乳癌と診断されて、気持ちの整理と治療法の選択など感じたこと患者目線で書いていきます。
感じ方なので何が正しいということはありません。カテゴリーを乳癌にしました。
自分で選ぶということが大事だと思います。
病院選びをしっかりおこなって、素晴らしい医師と出会えたことに感謝しています。
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日野晃先生から習った人と関わることについてですが、ジャッジをしないというのはとても大事です。
これがいい、あれは悪いというのは間違ったことに気づかずということもあります。
あるがままをそのまま受け入れる、というのが大事です。
松尾芭蕉は、「静かに見れば、物みな自得す」と言っています。
不平不満を言わずすべてを受け入れているという意味ですが、
がんの三大療法(抗がん剤など)も代替え療法もあれがいい、これがいいといってはいけません。
ただ、そういうものかと振り回されることがなくそのままを見ることが大事です。
それがいいとか悪いとかより、自分はその情報をそのまま受け入れて、あとはどう選択するかだけです。
大事なことは、ジャッジをして選んだというと、何か効くものはないかと外ばかり見ている状態です。
僕が、癌と向き合うと書き始めたのは何かというと、抗がん剤、または代替え療法、これは外のことです。
私は、なぜ癌になったのだろう、私は何を変えたらいいのだろう。これが中のことです。
この、中を見るということをお勧めしているのです。効くものを探し回っているわけではありません。
自分が何をするか、ここに焦点を置くことと、生きる、人はいずれ死ぬということも受け入れて
どう生きるか、今は満足か、どうすれば満足かということに目を向けることです。
抗がん剤を勧める人も代替え療法を勧める人も、これが絶対いいというけれど外ばかり見ています。
表向きの症状を変えることでうまくいったとみてはいけません。
がんというのは見方によればありがたいものです。
これをきっかけに、生き方をもう一度見直して二度目に生きることができます。
そして、悔いのない生き方に変えられます。とてもありがたいものです。
そうした中で気づくものがいっぱいあります。
医療というのは、数値の変化に追われていて、人が感情を持って生きるというところにかけています。
人は必ず亡くなります。それもありがたいことです。辛いことがなくなるのと、
今を最大限に生きられるからです。
という感じの自分がどうするか、抗がん剤がいいとか悪いとかはどうでもいいのです。
抗がん剤をやっている人は、その効果よりも不安が減るという点で精神的に効く人に効果があるのでしょう。
ひとそれぞれ、自分らしいことを見つけるのに、癌は悪くない、そう思えました。
釈尊は、「人生長きが故に尊からず、深きが故に尊い」と教えています。
本を読んで勉強した結果は、何が効くという外の話ではなく、自然回帰です。
動物は、消費期限が書いていなくてもにおいで判断して食べる食べないを選べます。病気をしたら食べないで治します。
そのような自然の力を呼び起こすこと、自然と一体になって生きることが大事と学んだのです。
食事療法も、人参は何を含んでいるから体にいいとか頭で記憶していくことではなく、
食べて体が五感で選んでいけるように体を育てる。それが目的です。
カレーが多くなりました。これも頭ではなく体が欲するままです。あとで見ると良い成分を含んでいた、
そんな感じなのです。
今はとても楽しく暮らせています。