今朝の朝刊に78歳と79歳のご婦人が、78歳の方の運転で、大阪から神戸の有馬温泉にお見えになり、ホテルの駐車場から20メートル下の川に転落され、亡くなった記事が載っています。友人同士で、一泊旅行を楽しみにして、お出掛けになられたことでしょうに。運転ミスの可能性と書かれています。
わたくしの運転技術をして、78歳での運転は考えられないことですが、夫とて同じことです。
何歳まで運転出来るだろうと時々話題になります。
車での遠出の旅行は、段々無理になるのは必定で、夫一人の負担ではわたくしのほうが遠慮することになります。
それに変わる楽しみは何になるのだろうと思うことがあります。
長い老後のちょっとしたテーマです。
雨で野球の流れた夫が「今日は君のいい様にするから、行きたいところを言いなさい」と主導権を渡して来ました。
孫の所・市場・地の湯・ふて寝、少し浮かんだものもありましたが、最後は映画に落ち着きました。
どうやらそれに我が家の老後は落ち着く気配がします。
感想も書きたいところですが「アイギュウ・ピッピキピー・ゲロンチョリーの鴨川ホルモー」に象徴される万城目学の世界ですので割愛します。
ただ役者さんは偉いなぁと思いました。皆さん作品を大切にされて、立派に演じられています。
当たり外れは色々ありますが、映画は魅力的な世界です。老後の楽しみに出来るだけ長く、映画館に出掛けられる運転能力は持ち続けたいと願います。
過去も今もランチは楽しみのひとつですが、夫と行くのは失敗でした。
映画が終わると丁度お昼になり、映画館の近くで、イタリアンのお店を見つけて入店しました。
ランチは安価でどちらもお得感がいっぱいのお食事です。*今日のパスタ*もオーナーシェフ店ですので中々のお味でした。
夫と一緒ですので一番安いものにしました。
友人同士ですと、これを時間を掛けておしゃべりも長く、ゆっくり食べるところですが、顔を上げると夫のお皿にはもう何もありません。
「Jさん。もっとゆっくり食べて」 「うん。ゆっくりだよ」
だめですね。簡単に終わります。
半日をこんな風に過ごしましたが「楽しい一日だったね」と夕飯を終えて夫がこう言いましたので、そうでしたかと言いました。
わたくしは午後の党首討論のほうがもっとエキサイトしましたが・・
政治を語らない夫の世界観の中で、共に老いて行くのをまたよしと致しましょう。
扉の向こうに小さな椅子が