2011.2.19(土)
中国道・三木吉川インターを乗り上げ、舞鶴若狭自動車を春日で降り、北近畿自動車道を但馬方面に進路を取ろうとしています。
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冬晴れの、暖房のいらないドライブ日和となりました。
暮れから諸事あり、ひと疲れ取ろうということで、今お気に入りの温泉地に向かっています。
北に進むにつけ、段々風景が変わって参りました。
わたくしの運転のため、カメラを夫に頼みました。
「うまくいくかなぁ。難しいものだなぁ」と言いながら、一枚OKが出ました。
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兵庫県は南と北では随分と風景が変ります。
内海と日本海を合わせ持つ数少ない県です。道路は完全に除雪され、ノーマルタイヤで充分ですが、路肩に高く積まれた雪に今年の豪雪をうかがい知ることが出来ます。
自宅を出て、丁度三時間、懐かしい佇まいの前に無事立つことが出来ました。
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県下新温泉町・七釜温泉「あかね荘」の玄関前です。
後山(うしろやま)の冠雪がようこそのお出迎え。それにも増して、天女のような若おかみの声がします。
「○様お待ち申し上げておりました」 四ヶ月ぶりの再会です。
「今日はおふた組さまだけのご逗留ですので、お風呂を充分にお楽しみ下さい」
七釜温泉に惹かれる訳は、おかみの可憐さもさることながら、お湯の魅力も大きいものです。
つい長湯をしていましたら、もうお食事の用意が出来上がっておりました。
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相変わらず見事な飲みっぷりですが、Jさん、もうお鍋が空ですよ。
今日はこれくらいにしましょうね。
「自分はまだ小結だ」がクチ癖ですが、わたくしは八百長なしの大関だと思っています。
夫の偉いところは、どんなに夜を過ごしても、翌朝は5時半起床、一通りのトレーニングを欠かしません。
ここでも薄明かりの中、一時間半のウォーキングに出掛けました。
夫の帰りを待って、さぁ楽しみな朝食を頂くことに致します。
朝もカニをふんだんに使ったメニューで、喜ばせて下さいました。
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赤いお洋服の方が若おかみです。
Jは四回、わたくしも三回、お湯を楽しんで、また頑張ろうの気持ちを刷り込んだ心に残る旅になりました。
2011.2.20(日)
「海見る?」
「勿論」
二月の浜坂の海はどうなんだろう・・・
車で数分の浜に出ました。
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海はいいなぁ。名前に“帆”の字の付く孫のHと、必ずこの海に立ちたい。
名前の意味と夢を持つことを教えたい。そんなことを考えながら、暫く海を見つめていました。
Jは靴が汚れるからと言って、車からとうとう出てきませんでした。
「もう充分です。帰りましょうか?」
但馬は大らかで、優しく、一夜の私達を抱き、そしてまた来るように見送ります。
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兵庫の屋根、ハチ北高原の根雪が解ける頃、またきっと但馬の空を見ていることでしょう。
その空もきっと今日のように晴れていて。
ようこそ・・・山からも下りてくる但馬の声に出会いたい。
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