







私は窓辺で泣いています。
今日は野球に出た夫の帰りを待って、日用品の補填の買い物を頑張ります。
Jさんは荷物持ちで、家までの運搬係です。
二人で力を合わさないと、事が運ばなくなりました。
また野球の年会費を納める時期がやって来ました。
夫の遊びの会費を払う健気な妻を、世間では「糟糠の妻」と言いますが、私自身は「極道の妻」と感じています。
この期に及んで「還暦チーム」から「古希チーム」に移籍をしようかなどと言っていますが、Jさん、間もなく「傘寿の祝い」でしょ?
もうきっぱり辞めなはれ。
頭に付ける薬はありませんが、腰の張り薬は何枚使ったか知れません。
枯れ葉の数を数えながらのおよそ50年。
私はぼちぼち労われる夫人になりたいのです。


