「大酒院棍棒(こんぼう)居士」の異名を持つJの飲酒が、ピタリと止まった記録は30日間。
「Jさん、体になにか変化は?」
「なぁ~んにも無い」
あったのですよ。
Jは昨日サイフを落としました。
飲み始めて3日目の事でした。
「○ちゃん、サイフが無い!」
「ええっ!」
車の中をヤサモサ探しましたがありません。
さぁ、大変な事になった。
「○ちゃん、引き返して!!さっきの焼肉店かも知れない!」
「焼肉店?Jさん、それは・・・」
ところがあったのです!
向こうから腕で○字を作ってJが駆けて来ます。
「○ちゃん、席を片付けた女の子が置いてくれてた!」
大瓶を二本開けたくらいでしたが、長い禁酒の功罪はこんな形で現れてしまいました。
車の中で何度もため息をつきます。
安堵となんで?が交錯するようでした。
酒に絶対飲まれない自信のあった、Jのショックは大きかったかも知れません。
「こんな事になると、○に何万円かやろうと思うでしょ?」
「うん」
お互いに注意の上にも注意のいる年齢になって来ました。
面白がって付けた「大酒院棍棒居士」の戒名も、かすんで見える、酒人とバラのひと日の事でした。
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「Jさん、体になにか変化は?」
「なぁ~んにも無い」
あったのですよ。
Jは昨日サイフを落としました。
飲み始めて3日目の事でした。
「○ちゃん、サイフが無い!」
「ええっ!」
車の中をヤサモサ探しましたがありません。
さぁ、大変な事になった。
「○ちゃん、引き返して!!さっきの焼肉店かも知れない!」
「焼肉店?Jさん、それは・・・」
ところがあったのです!
向こうから腕で○字を作ってJが駆けて来ます。
「○ちゃん、席を片付けた女の子が置いてくれてた!」
大瓶を二本開けたくらいでしたが、長い禁酒の功罪はこんな形で現れてしまいました。
車の中で何度もため息をつきます。
安堵となんで?が交錯するようでした。
酒に絶対飲まれない自信のあった、Jのショックは大きかったかも知れません。
「こんな事になると、○に何万円かやろうと思うでしょ?」
「うん」
お互いに注意の上にも注意のいる年齢になって来ました。
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