gooブログはじめました!キリヤ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
コジキジゲン

奇しきモノ・朝間式モノ

2013-08-09 23:30:51 | 古事記字源
 あさましきもの・・・太宰治・・・こんな話を聞いた・・・そうだ・・・
 ・・・たばこ屋の娘で、小さく、愛くるしいのがいた。男は、この娘のために、飲酒をやめようと決心した。娘は、男のその決意を聞き、

 「うれしい」

 と呟(つぶや)いて、うつむいた。うれしそうであった。

 「僕の意志の強さを信じて呉れるね?」

 男の声も真剣であった。娘はだまって、こっくり首肯(うなず)いた。信じた様子であった。

 男の意志は強くなかった。その翌々日、すでに飲酒を為した。日暮れて、男は蹌踉(そうろう)、たばこ屋の店さきに立った。

 「すみません」

 と小声で言って、ぴょこんと頭をさげた。真実わるい、と思っていた。娘は、笑っていた。

 「こんどこそ、飲まないからね」

 「なにさ」

 娘は、無心に笑っていた。

 「かんにんして、ね」

 「だめよ、お酒飲みの真似なんかして」

 男の酔いは一時にさめた。

 「ありがとう。もう飲まない」

 「たんと、たんと、からかいなさい」

 「おや、僕は、僕は、ほんとうに飲んでいるのだよ」

 あらためて娘の瞳(ひとみ)を凝視した。

 「だって」

 娘は、濁りなき笑顔で応じた。

 「誓ったのだもの。飲むわけないわ。ここではお芝居およしなさいね」

 てんから疑って呉(く)れなかった。

 男は、キネマ俳優であった。岡田時彦さんである。先年なくなったが、じみな人であった。あんな、せつなかったこと、ございませんでした、としんみり述懐して、行儀よく紅茶を一口すすった。

 ・・・「あさましきもの」、これって、ヒトの弱さ?・・・・

 あさましい(浅ましい)

 品性が卑しい・さもしい・下劣だ・見苦しく情けない・嘆かわしい・・・古文は「驚くばかりだ・意外だ・死ぬ・亡くなる・意外なことになる・あきれるほどひどい・見苦しい。みっともない」

 ・・・現代語の「あさましい」のもとになる語。現代語では悪い意味にしか使わないが、古語では良い意味にも悪い意味にも驚きあきれたときに使う・・・

 ・・・困った・・・こまったん、なぁ~、この説明・・・ならば、「あさましい政治屋達」って・・・素晴らしくも立派な・・・ですか・・・「蛙作(差)真(魔)詞意」・・・

ーーーーー

 枕草子

 (一〇二段)・・・百二段・壱百弐段

          1+0+2=3=三=参

          1×0×2=0=零

 あさま

 しき

 もの

ーー↓

 指櫛・・・「挿櫛(さしぐし)」のコト

      「手櫛(てぐし)」

       クシを使わずに手で頭髪を整えること

      「挿し櫛」

       女性が髪の飾りとして挿す櫛

       象牙・「鼈甲(べっこう)」などで

       作るのは江戸時代以後

ーー↓

 指・・・・・さす・ゆび・シ

          喩備・湯美・油火・由尾

          指=扌(手)+旨(ヒ日)

 櫛

 みがく・・・磨く・研く・視学

 ほどに、・・補度爾

 物に・・・・「モノ・者(ハ)」爾(似)

 さへて・・・作重出・差得氐(弖)

       冴えて→冫(氷)+牙(きば・ガ)

       ↓

       くっきりと澄む・はっきりと

       「冱」=冫(氷)+互→互換・相互

       ゴ・さえる

       氷のように澄みわたる

       凍る・凍える・こごえる

       源字は「冱」で、「冴」誤字による俗字

       「冱」が基本字

      「冴(コ・ゴ・さえ・さえる

        こおる・ひえる)

       氷が硬く凍て付く・凍えるように冷たい

       さえる(サユ)・氷のように澄みわたる

       コ・ゴ・さえ・さえる

           こおる・ひえる

      櫛(くし)とは氷の氷柱(つらら)に似る

      氷=凍=こおり=郡・桑折・小折

ーー↓

 折れ

 たる。

ーー↓

 車の・・・句留真之

 うち

 かへされ・・・反され・変えされ・化得差例

 たる。・・・・他留

 さる・・・・・作留

 おほの・・・・太・於補之・大野

 かなる・・・・仮名留・金留・可成

 物は、

 ところ

 せく・・・・・施句

 久しく・・・・比差詞(史)句

 など・・・・・等・名度

 や

 あらん・・・・阿蘭・和蘭・亜覧・蛙覧

 と・・・・・・徒・賭・渡・図

 こそ

 思ひ

 しか。・・・・史可・史家・詞花

ーー↓

 ただ

 夢の

 心地

 して

 あさましう

 あや・・・・文・綾・彩・彪・阿家

 なし。

ーー↓

 人の

 ために

 恥しき

 事、

 つつみ

 も

 なく、

 兒も

 大人も

 いひ

 たる。

ーー↓

 かならず

 來

 なんと

 思ふ

 人を

 待ち

 明して、

 曉がたに、

 唯

 いささか

 忘れて

 寐入り

 たるに、

 烏の

 いと

 近く

 かう

 と

 鳴くに、

 うち

 見

 あげ

 たれ

 ば、

 晝に

 なり

 たる

 いと

 あさまし。

ーー↓

 てうばみ・・・てう→ちょう

ーーーー↓

        古代の税制の一つ

        穀物以外の絹・糸・綿などの

        物品を納めるもの

        音楽の調子

        音律=「でう」

       「盤渉(ばんしき)てう」

       「黄鐘(わうじき)てう」

       「調食(てうばみ・重食)」

        てうばみの意味

         ↓

        双六(すごろく)の一

        二つのさいころを振って

        同じ目を出す遊び

        目がそろうのが「調」

        そろわないのが「半」

        博打・賭け事・ダイス

ーー↓ーーーーー↓?

    てうばみにどう取られたる

    手乳母視にドウとられたる

    出胡場視似同 採られ他留

    ちょうばみにどう取られたる

    帳  場見に如何とられたる

    帖  葉

    長  場・・・長丁場

    宿場間の距離が長いこと=「長丁場」

    長い時間の経過を要すること

ーーーー↓

 に

 どう

 取られ

 たる。

 無下に

 知らず、

 見ず、

 きかぬ

 事を、

 人の

 さし

 向ひて、

 あらが・・・・あらがう=抗う・争う・諍う

        あらそう・抵抗する・逆らう

 はす

 べく

 も

 なく

 いひ

 たる。

ーー↓

 物

 うち

 こぼし

 たるも

 あさまし。

ーー↓

 賭弓・・・・のり・・・・・海苔・糊

              乗・載

              朔・弼

              憲→憲法

              規

              矩・則・法・紀

       賭・・・かけ・ト

       弓・・・ゆみ・キュウ

 に

 わななく・・・わななく(戦慄く)

        恐怖・緊張・寒さなどのために

        身体(からだ)がふるえる

        体や手足が震える・震え動く

 わななく・・・声や楽器の音などがふるえる

        和名名句(鳴・啼・泣・泣・莫)

 久しう

 ありて

 はづし

 たる

 矢の、

 もて

 離れて

 こと・・・・・異

 かたへ・・・・

 行き

 たる。

ーーーーー

 ・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする