チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

Eat Well・Drink Well・Live Well
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巳年2025年のはじまり

2025-01-11 | 鎌倉便り

暖かく短い秋があっという間に通り過ぎて冬になり、日本海側や北海道は異常な降雪量に見舞われている。それにひきかえ、関東は11月末から40日以上も雨が降らず、先週1日だけ雷雨だったが、引き続き真っ青な空を楽しめている。

巳年の2025年、新年あけましておめでとうございます!

この春で、鎌倉に移り住んで丸5年になる。早かったなような、ゆっくりだったような。。

コロナ禍の人気のない静かな鎌倉を体験し、今ではほぼ毎日インバウンドはもちろん、すごい数の観光客がひしめき合っているのだが、材木座は観光客が押し寄せる場所ではないので変わらずにとてもゆったりとした時間が流れていてる。というわけで、私はこんな鎌倉(材木座エリア)がますます好きになってきている。

毎年正月二日には、材木座海岸で「舟おろし」という漁師たちの新年の船出の儀式がある。大漁旗に飾られた漁船が港に勢ぞろいし(といっても小さな漁港だが)、これから一年間大漁続きであるように、事故もなく安全に働けるように、「船霊(ふなだま)様」という船を守る神様に祈る。

それぞれの船の上から船主たちがミカンや駄菓子、五円玉、十円玉を集まった人だかりに向かって投げる。日ごろお世話になっている海にお礼の心をささげているそうだが、子供たちは大きなザルや袋の口を広げて、それらをキャッチするのを楽しんでいる。ミカンが美しい黄金色であることからその黄金がまた1年間の漁によって返ってくるようにとの願いもあるそうだ。

そして今日11日は材木座海岸で「どんど焼き」、関西では左義長と呼ばれる、正月飾りを燃やして年神様を見送る伝統行事の日だった。

青空の下、雪帽子をかぶった富士山もくっきりと美しい。神楽や神事が延々と続き、人混みが嫌いな愛犬ガブロが帰ろ!帰ろ!とひっばるので残念ながら肝心の火がつけられるまでは見学できなかった。

今日は消防団のメンバーも海岸で勤務兼、園児達を消防車に乗せたりのボランティア。友人の40代の友達は紅一点の女性団員。婚活目的で入団したのに、妻帯者しかいないとずっとぼやいている。

ところが最近、女性団員がもう一人入ったよ!と嬉しそうに言っていた。よく聞いたら、こもも丸の船長さんだった。

↑こちら、可愛い船長さんでしょ?時々ガブロの散歩中に魚介類買います。昨秋ハマグリを買った時のショット。パスタにしてめちゃくちゃ美味しかった〜

数年前にもタコを買った時の記事を書いたけど、昨年はタコが絶滅したのか?と思うぐらい釣れなかったそうだ。

二人で婚活ガンバレ!だけど、独身男はどこにいるんだ?

そして、今日海岸で初めて出会ったガブロにそっくりな4ヶ月のミックス犬のクマ。いや〜可愛かった↑

で、本日のガブロはこちら↓

いまだにビビりだけど、見た目はたくましくなったものだ。

横浜の中華街で買い物があったので、正月の賑わいが怖かったけれど意を決して先週行ってきた。

神戸の中華街・南京町の何十倍もある大きな中華街。鎌倉に住み始めてから何度か訪れたが、いまだに地図が頭に入らない。

「関帝廟かんていびょう」は三国志の代表的英雄(関羽かんう)を祀っている。神戸生まれの台湾華僑だった私の家では、小さい頃からお正月には必ず家族で楠公さん・湊川神社に初詣に行き、そのあとは関帝廟にお参りに行っていた。

神戸の関帝廟は南京町から離れた山手にあるが、横浜では中華街の中にある中華学校の隣に建っており、その絢爛豪華さにはびっくりする↑  

横浜の華僑の数と寄付金の多さが如実に現れている、というのかな。

↓横浜中華街に、神戸物産が経営している業務スーパーがある。珍しいものを売っていて面白いので、毎回中華街に来ると店内をぶらぶらする。カルフォルニア産米のカルローズは以前から売っていたが、今回は、今まで見たことなかったオーストラリア米、台湾米まで並んでいた、昨年の日本米不足のせいかな??

小腹が空いたので、5年前に地元の友人が連れて行ってくれた、いつも行列のできている水餃子で有名な山東料理のお店で軽食。

おすすめメニューを見て笑った。その数日前に私がお正月料理として友人達にふるまった「真珠丸子・チンツーワンツー」が、「パールだんご」としてメニューにあるじゃない!日本ではそう呼ばれているのかな〜?料理教室に来てくれていた生徒の皆さん、懐かしくない?

真珠団子を「もち米シュウマイ」と名付けている店もどこかで見かけたけれど、それはちょっと違うよな、と思っていたので、なんだか嬉しかった。

↓こちらの店のもち米シューマイの方が、中身は正統派だと思う。

こちらが、お正月に作った我が家の真珠丸子↑

美味しい話をもっと書きたいので、今日は短めでやめておきます。

皆様のご健康とご多幸をお祈りしつつ、今年もよろしくお願いいたします。

そして明日は、初めて金継ぎに挑戦してきます!


ご無沙汰しました

2024-10-22 | 鎌倉便り

なんと、1年10ヶ月ぶりの投稿!

ブログを書けなかった言い訳はいくつかある。

① 前回の投稿ブログ、2023年1月の台湾旅行中に毎日会っていた大好きな叔母が、私が帰国後すぐ(旧正月中)にコロナに感染し、4ヶ月近くの入院闘病後、死去。。。

②2023年4月から鎌倉駅近くにオープンしたアジアの惣菜店で台湾料理を出し始める。1月に訪れた台湾旅行もそのリサーチを兼ねていた。結局1年頑張ったけれど、身体にキツくて私は2024年3月末で卒業。

③2023年12月、長女がSeattle Art Musuem(SAM) で開催された北斎展にからんでlocal printers 地元シアトルで活躍している版画家5人のうちの一人に選ばれ、彼女が夢見たSAMでの初展示。そのレセプションに合わせて15年ぶり?ぐらいにシアトルを訪問。20年ぶりに仲良かったママ友たちと再会。昔と変わらず大笑いで楽しかった!

④2024年5月台北旅行 : 歳をとると、自分のルーツをもっと知りたくなる。

⑤3年前から鎌倉の有名デリDAILYで米粉の焼き菓子(グルテンフリー)の開発製造を担当していたが、②のお惣菜作りによる手の使い過ぎもあり、とうとう腱鞘炎の一歩手前で現在仕事は全て休止。

素直に言えば、忙しくて時間がなかったのだ。そして、信じられない猛暑が去った今やっと、文章を書く元気が出てきたというわけ。でも、騙し騙し使っていた手指はまだ痛い!皆さん、歳相応に活動しましょう。身体は駆使しない、無理は禁物です。

愛犬MAXは昨年6月、享年14歳で虹の橋の向こうに行ってしまった。野菜が大好きだったMAX。三宮での料理教室のレッスン時には、生徒さん達に毎回たくさん野菜くずをもらって幸せそうだったのも懐かしい思い出。皆さん可愛がってくださり、どうもありがとうございました。そしてMAX、14年間、たくさんの愛と癒しをありがとうね❤️

↑上の写真は、有りし日のMAX。大好きな鎌倉の家の前で。

亡くなる前日、カートに乗って行った最後の公園での日向ぼっこ。最愛のHanaが作ったMAXのトレードマークの花冠、やっぱり素敵に似合っていた。

「僕にもお花の冠作って〜!」とGabbroガブロがせがむので初冠🤣似合わないな〜

MAX がいなくなり、一人っ子になったGabbroももう4歳。すっかりお兄ちゃんになったが、ビビりな性格は生後5ヶ月で山口県の保健所から脱出して飛行機て我が家にやってきた時と変わらず。走り回る子供やランドセル、バスケットボール、バイク、果てはゴミ袋の音も怖くて仕方ない。イカツイのは見かけ倒しで、実はキャラの濃い〜そして面白い犬に成長して家族を毎日楽しませてくれている。

早朝の鶴岡八幡宮↑

MAXの介護を経験し、犬達におしゃれで寝心地の良いベッドを作ってあげたい!という想いからHanaが今春立ち上げたブランドBeddo(ベドー)の撮影会↑

モデルの一匹としてものすごく頑張ってくれたGabbro!You’re such a sweet dog ❤️

鮮やかなアフリカンバティックを使用し、寝心地は犬だけじゃなく人間にも最高!お部屋の素敵なインテリアにもなります。ご興味のある方は、是非こちらのHPあるいはinstagramをご覧下さい→

https://dog-beddo.com/

@dog_beddo

鎌倉駅近くに「鎌倉市農協連即売所」という日本で一番古いファーマーズマーケットがある。地元民は親しみを込めて「レンバイ」と呼んでいる→ 

http://kamakurarenbai.com

1〜4班に分けられた農家さんが、順番に4日に一度出店する。今年はとにかく異常な猛暑と雨の多い天候不順で作物が不作で、農家さんは本当に大変だった。葉物は焼けてしまい、きゅうりは巨大化し、トマトもナスも見かけが悪くて商品にならない状態。落ち着くまではもう少し涼しくなるまでの我慢かな。写真は、撮りだめていた昨年のもの。

このレンバイの中に、私が米粉の焼き菓子を作っていたDAILY や、アジアのお惣菜店SAUCEがある。

↑DAILY by LONG TRACK FOODS はイギリステイストのデリカテッセンで、オンラインショップには日本だけでなく、台湾などアジアの国々の根強いファンも多い。

http://longtrackfoods.com/

SAUCEでは魯肉飯、油飯、大根餅、その他台湾のお惣菜を出していた。今も私の渾身作・自家製XO醬は販売してもらっているので、鎌倉に行かれる機会があればどうぞ二店とも覗いてみて下さい。

ホタテや干し海老、川海老の卵まで入った中華調味料XO醬。今回このラベルをデザインしてくれたのは、神戸のBrick BoxのHPや麻のエコバッグも手掛けてくれた中学時代からの友人アートディレクター。「60半ばになったんだから、いい加減に親がくれた名前と向き合えば?」と言われた。日本で生まれ、育った私は台湾名「玉珍ユーチェン」(珍しい石/美しい宝石)が大嫌いで、帰化してからはもっぱら日本名で通してきた。でも友人は私の台湾名が大好きだそう。彼女のアドバイスで、今回はカミングアウトした。スリムなママシェフ画は長女が描いてくれた。私だけでなく、娘たちの理想のママの体型なんだと思う(笑)

久しぶりのブログ投稿、写真の調整方法もすっかり忘れてしまい、時間かけて触りまくってたら、最後に超簡単にできるようになったりしてることに気づき、あ〜!と脱力。そして何度も下書きが消えてしまったりして、本当にものすごく疲れた。

これからはもっと頻繁にアップしますので、どうぞ末長くよろしくです。。


新年快楽! - 台北旅行

2023-01-22 | グルメ色な日記

1月22日は旧正月の元旦。新年快楽!(台湾語であけましておめでとう!)

皆様に福来たる2023年でありますように。

1月の2週目に台北に行く機会があった。コロナ禍のせいで、3年半ぶりの海外旅行、そして台湾に行くのは約8年ぶりだった。

鎌倉からは電車で1時間の距離に羽田空港があり、羽田からは、台北市内にある松山空港に飛べる。残念ながら関西からは、台北市内まで小1時間もかかる桃園空港にしか飛んでいないので、私は松山空港に降り立つのは初めてだった。そして松山空港から市内中心街にあるホテルまではタクシーでほんの15 分という近さ。台北はタクシー料金がとても安いので、日本円でたった800円という素晴らしさだ。

飛行機は鎌倉の我が家の上空を飛び、しばらくすると眼下に箱根の山、後ろには富士山もくっきりと拝めた。そして下方には熱海から伊豆に向かう海岸線が。

旧正月までまだ2週間ほどあるというのに、街中は赤い提灯や飾りで赤一色だった。

到着してすぐに、従姉妹に台湾随一の問屋街「迪化街(ディーホアジェ)」に連れて行かれた。ここは前回、娘がチャイナドレスを作りに、そして最終日には飛行機で食べる油飯を買い込んだエリア。漢方薬やからすみなどの乾物、布類などの問屋が集まる賑やかな通りだが、普段は車も通る大通りが、屋台が立ち並ぶ歩行者天国に様変わりしていた。

コロナ禍のため2年ぶりという「台北年賀大街」は毎年、大晦日前日までの2週間開催だそう。正月用の食材、特別なお菓子など食料品を売ってるのは、建物一階にある元来の店ではなく、地方から出稼ぎでやってきている商人たち。

中華圏では元旦ではなく大晦日に家族が集い新年を祝うので、買い物はその前日には終える、というわけだ。そして台湾では大晦日の前日から10日間、国中が春節の休み(今年は1月30日まで)に入る。

色とりどりの正月用キャンディー。

こちらも色鮮やかな腸詰たち。黒いのは、豚の血を使ったもの。

落花生は台湾ではお菓子にも料理にも広範囲に使われる。手前の黒ピーナッツは、最高級落花生。土壌のせいで中にある豆の皮は真っ黒。そしてとんでもなく甘くて美味しい!黒ピーナッツには、黒金剛(王様)というのと、黒公主(王女様)というのがある。試食してみると、私と連れの友人(実はこの日別行動だった友人と、翌日に再度訪問した)は、王女様の方がずっと美味しいと思ったので、そちらを買った。

鎌倉に帰ってもちびちびと食べて楽しんでいるのだが、調べてみると千葉県でも栽培されているそうだ。しかし、20粒600円という高価な代物でびっくり!ちなみに私たちが買ったものは、600グラムで1350円。これでも他の種類よりはずっと高かった。

大根餅も春節には欠かせない。大根だけのプレーンなもの、肉の干し海老や干し椎茸の入ったもの、タロイモを使ったもの、と3種類あった。

迪化街は日本統治時代の古い建物が並ぶエリアだが、近年はレトロなビルが次々とレノベーションされ、洒落たカフェや雑貨店が増えてきているそうだ。人混みに疲れて、そんなレノべビル内のコーヒー店で一休み。意外と知られていないが、台湾の山間部では品質の良いコーヒー豆が栽培されている。ただ生産量が少ないため輸出はほとんどされていなので、海外での知名度はまだまだ。この日頂いた台湾産コーヒーはストレートで飲むように、と指示されただけあり、とてもあっさり、でも香り高いものだった。

台湾に行くと、朝ご飯が楽しみだ。ホテルの朝食ビュッフェではコーヒーだけ飲んで、早朝からタクシーで朝ご飯を食べに行った。地下鉄も100円前後と安くて綺麗で安全なのだが、乗り換えで構内を歩く距離が結構あったりするので、時は金なり、滞在中はタクシーを駆使した。

豆乳スープ、豆漿(トウジャ)の店では、甘い豆乳スープと、おぼろ豆腐のような塩味のスープ・鹹豆漿(シェントウジャ)があり、鹹豆漿にはネギ、ザーサイ、揚げパン・油條(ヨウチャオがトッピングされている。好みで酢や醤油をかけても。

長い油條は豆乳の他、台湾では甘い杏仁ミルクに浸しながら食べる朝ごはんの定番の揚げパン。

店ではその他、釜で焼いたボリューム満点のネギ入りパン葱花餅(ホンフアンピン)、スクランブルエッグの入ったクレープのような薄餅など、目移りするほどメニューがある。

日曜で行きたい店が軒並み店が閉まっていた為、すっごく並ぶ店だよ、と聞かされていた台北で一番人気の朝ごはん屋さん「阜杭豆漿(フウハントウジャ)」に結局行くことになった。ミシュラン・ビググルマンに何度か選ばれた店は市場の2階のフードコートにあり、午前6時の開店と共に長蛇の列だが、セルフだから列は結構早く前進し、途中にあるモダンな設備が入っている工房も眺めることができたり、と退屈はしない。家族全員分?ってぐらい大量のテイクアウトをしていく人もとても多かった。

私と友人の感想は「量が多いので、甘いスープと塩味のスープは代わりばんこに食べるのが飽きなくて美味しい!」だった。

2018年発行の日本のガイドブックに載っていた豚肉蒸し包みと酢辣湯のみの店「圓山老崔蒸包(ユェンシャンラオツイ・ジェンバオ)」も楽しみにしてタクシーで乗り付けたら、コロナ禍の間にかテイクアウトのみの店になっていた。

仕方なく、ホテルに持ち帰って食べた。皮は肉まんの薄いバージョンなんだが、なぜかとても軽くて、ぺろっと一人前10個食べてしまった。さすがに酢辣湯の量は多かったけれど。

台湾は屋台や小さな店でもテイクアウトできる文化が昔からあり、その歴史の長さからか、スープがもれないようにしっかりと口を紐で結ぶだけのビニール袋や紙の器、小さなプラスチックれんげなど、なかなかの優れものがある。

↓こちらは朝ごはん専門店ではないが、私の大好物の魚丸(ユーワン)、魚のつみれ屋さん。「佳興魚丸店(チアシンユーワンティエン)」ではサメのすり身の団子を大鍋でゆがき、店頭で量り売りしている。店内では魚団子だけでなく、椎茸と豚肉の団子など各種団子スープや和え麺などを食べることができる。

台北では、ここのように、小腹が空いた時に入れる店がどこにでもある。佳興魚丸店は午前9時から夕方までの営業だが、早々に売り切れごめんになるようだ。

そして、魚丸の中にはサプライズで肉餡が入っている。

しばし街中の写真。毎朝開催されている「雙連朝市」。

コロナ禍のせいで、以前よりずっと食べ歩きできるものが少なかったけれど、それでも牡蠣のお好み風天ぷらやワンタン麺など朝市で食べ歩きをした後は、ぶらぶらと歩いて次の目的地へ。

速達&国際郵便と普通郵便の投函口は別。分かりやすいポストだ。

亜熱帯の台北。住宅街の路地のこの木々、ようく見ると全部鉢植えだった。

目的の店「豆花荘(トウフアチュアン)」に到着。

豆花(トウフア)は、豆乳ゼリーのような、台湾スイーツの王道。豆乳を石膏粉で固めたもので、ぷるんとした食感は豆腐よりは柔らかい。写真のようにピーナッツや小豆、緑豆、タロイモ、タピオカ、ハトムギなどを甘く煮たものをトッピングに選ぶと、それに黄金色の糖水をかけたものが出てくる。具材は甘味が抑えられていて、夏はこの上にかき氷をのせてくれる。とにかく、つるんとしていていくらでも食べれてしまう。ちなみにこの店の営業時間は午前10時〜午前1時!凄いな〜。。。それほど需要があるってことだね。

今回台北を食べ歩きして感じたのは、味付けがとても薄いということ。スイーツだけど豆花の甘みも控え気味だし、スープ類も塩がこんなに少なくても十分なんだ!と、とても勉強になった。醤油の濃い色目に反して全ての料理が薄味で、本当に身体に良いヘルシーなものをみんな食べているんだな〜と痛感した。

最後に、今回の旅で一番気に入った大衆食堂を紹介する。美術館に行ったあとに急いで親戚が待つ店に駆けつけたのは、ランチタイムが終わる15分前。店の外にあるサンプル料理の横に、メモとペンを手にしたおじさんが立って待ち構えている。次々と彼にオーダーしてテーブルに着くと、彼もそのまま厨房に入って行った。

台湾では白ごはん代わりに小さなお椀の汁ビーフン、汁そば、魯肉飯など皆好みのものをオーダーする。それプラスおかずを食べる、というのが庶民の食べ方。

めちゃくちゃ美味しかった牡蠣と油條(揚げパン)の蒸し物。

海老の塩胡椒炒め。白いのはカリカリのおこげ。

筍と野菜の炒め物。

白い苦瓜と2種類の卵(鶏の卵と、アヒルの塩卵)の炒め物。これも絶品だった。

ただのイカフライも、唐辛子と醤油ベースの調味料で別物に変身。

追い立てられるように閉店時間を過ぎた店を出る。なるほどガッテン。午後2時〜5時は昼休憩、そのあと夜の部の営業時間ははなんと9時間も!午前2時まで営業しているんだ〜。ご苦労様、頭が下がります。毎日この店で食べても飽きないね。これからも台北に来る度にリピート確定の店!

そして、台北三越デパートも春節を祝う赤い提灯で飾られていた。銀座三越にならって、こちらの正面玄関にも可愛いライオンがいた。

毎回旅に出ると、みんなに伝えたい食べ物の話が尽きない。最後まで読んでくださり、多謝!(トウシャー:台湾語でありがとう!)

コロナ禍の色々な規制が廃止され、自由に海外に行ける日が早くやってきますように。。。


鎌倉、今ものがたり

2022-10-29 | 鎌倉便り

大河ドラマのおかげで、今年は鎌倉がやたらとメディアで取り上げられている。最近は、サザンの原由子が31年ぶりのソロアルバム発売PRでテレビやラジオに全国ネットで出演、鎌倉の話をしてはカバー曲「鎌倉オンザビーチ」がやたらと流れていたり。桑田夫妻は稲村ヶ崎に別荘を持っていて、鎌倉ライフをエンジョイしているようだ。

鶴ヶ丘八幡宮の手水舎ではまだ手をすすげないが、観光客用に色鮮やかな装いになってきた。(2022年5月撮影) ↓

「鎌倉殿の13人」は鎌倉で撮影をしているわけじゃないけれど、旧市街は源頼朝や北条家筆頭の御家人たちゆかりの寺社仏閣や旧館跡、古戦場跡だらけで、どこをどう歩いても彼らの足跡を辿ることになる。

私の家の前は材木座海岸&由比ヶ浜海岸、最寄り駅は江ノ電の和田塚駅。駅近くに和田一族戦没地「和田塚」、お墓がある。明治時代の道路改修工事でこの辺りで夥しい数の人骨、中には刀を持ったままのものもあり、和田合戦の戦死者のものと断定されたようだ。2日間の戦いで、2千人もの死者が出た鎌倉時代最大の戦いといわれている。

以前紹介した甘味処「無心庵」もこの近く、和田塚駅前の線路、反対側にある。↓

同じく以前紹介した私が大好きなお寺「妙本寺」も北条に滅ぼされた比企一族の菩提寺であり、一族の館があった場所だ。

↓ 初めてここを散歩した時には、敷地内にある「比企幼稚園」?なんて読むの?だったが、「ひき」でした。今でも使用されている六角堂は幼稚園の講堂なんだろうか。

妙本寺のすぐ近くに、山形の蕎麦・酒処として有名な「ふくや」がある。この夏はコロナも少し落ち着いたので、関西からの友人ラッシュだった。朝からとても暑かったある日、鎌倉駅まで神戸からの幼馴染を迎えに行き、歩いて自宅に戻る途中のお寺を三つもお詣りし、妙本寺前の「ふくや」で昼前から再会を乾杯した。

朝が早く、夜も早い鎌倉では、朝ご飯屋さんが結構ある。ふくやも、珍しい山形蕎麦と地酒を朝7時から提供している酒飲みにはとても嬉しいお店。もちろん、カウンター6席しかない店内はすぐに満員になる。さすがに昼前から日本酒は抵抗があったので(というよりも午後は海の家でアルコールを楽しむ予定だったので、ほどほどに)、店の外側にある立ち席でビールを飲みながらコシのあるうまい蕎麦をすすった。 左は茄子ときゅうりやしその冷たいそば、右は温かい肉そば。↓

コロナ禍で中止されていた鎌倉の海水浴場。海の家も由比ヶ浜、材木座海岸で3年ぶりに解禁された。

私にとって初めての鎌倉の海の家は、驚くことばかりだった。学生時代に神戸の須磨海岸の海の家に行ったきりだったので、昔スタイルの畳が敷き詰められた海の家の思い出しかない。そういう海の家も2軒ほどあったが、今は洒落たクラブ/ラウンジスタイルのものが主流だとは驚いた。シャンパンのボトルがこれでもか!ってずら〜と並んでいて、大音量のミュージックが流れていたりライブがあったりと、バブルな世界にビックリだった。

海水浴場開催中は、犬の散歩もマリンスポーツも9-17時は禁止。

朝7時の犬の散歩後、暑くて疲れて喉かわいて、開店準備中の海の家で『ビールだけでいいので飲ませてもらえますか〜」って頼んで、朝8時のビール!最高の時間だった。

海水浴場開催期間だけ、由比ヶ浜と材木座、二つの海岸の間を流れる滑川に木の橋がかかる。これが便利なだけでなく風情もあり、ずっと残しておいてほしかったけれど、もしかしたら台風で崩壊するような危険性もあるのかな。

朝の海岸を散歩していると、材木座海岸の漁師さんの船の前で釣ったばかりの地だこを売っていたりする。内臓も取って締めてくれたタコは、持ち帰って一度冷凍してからの方がぬめりも取りやすく、繊維も柔らかくなってとても美味しく食べられるよ、と漁師のお姉さんに教えてもらった。少しだけ刺身で食べ、残りは夏野菜とガルシア風にした。地だこ最高!

↑ 世界中の猫を撮り続けている岩合光昭カメラマンのモデルになった名物猫キイロもお手伝い。でも、船からタコを下ろすまでにすっかり売り切れ、水槽に売り物はなし。看板ネコのおかげかな?

関東近郊のアジア料理店が集まった大きな集合体の海の家「タイ村」↑↓

地元民にとっては、毎年登場するタイ村が夏の夜のお気に入りなんだよ、とここ2年、興味をくすぐられる噂をよく聞いていた。確かに、料理が半端じゃなく美味しくて、私も足繁く晩ごはんを食べに通った。東南アジアのリゾート地にいるようで、海外旅行に行った気分にさせてくれた。

↓ 毎回必ずオーダーした、カニのカレー炒め。どの店のも絶品だった。

近所にあまり飲食店がない材木座の住民は、「海の家なくなっちゃったらどこにご飯食べに行ったらいいんだろ〜」と夏の終わりには悲嘆にくれるのだった。

明るい月を見ながら、砂浜を苦労しながらほどよく酔いながら帰る家路。サザンの歌が頭の中に流れる素敵な夏だった。。

というわけで、猛暑は終わったけれど、寒暖差の激しい秋。日中はまだ半袖でいられたり、ダウンを着たり、と変な気候だ。

次回は、自宅近くの少ない飲食店の中から、選りすぐりのお店を紹介しようと思う。


2022年のはじまり

2022-01-18 | 鎌倉便り

寒中お見舞い申し上げます。

2022年の元旦は素晴らしく良い天気で、湘南エリアの至る所から美しい富士山の姿を拝むことができた。

↑稲村ヶ崎から臨む江ノ島と富士山。

↑家の前のお馴染み材木座海岸からもくっきりと帽子が。

↑葉山の森戸海岸から。

↑そして、元旦の日におせちランチに招いてくれた親友M 子の江ノ島のマンションからの絶景。流れる川は、サザンの唄に出てくる片瀬川。

大晦日の夜に灯される長谷寺の万灯の美しさを友人から聞いていたが、コロナ禍で2020年は一般公開はしていなかったのが、今回2021年は再開。嬉々として初詣に行ってきた彼女からの写真も届いた。旧年の参拝者の願いを書いて奉納されたろうそく5千本以上が境内に灯され、その前で僧侶たちが読経祈願するそうだ。こんなに神秘的で美しい空間ならば、今年の大晦日はお詣りしてみようかな。

鎌倉は道が狭く、一車線や一方通行も多く、車の渋滞で有名だ。そこで正月三が日は、鶴岡八幡宮のある旧市街には市外からの車両は一切入れなくなる。住民は前もって一生使える?通行手形?を申請しておくそうだ。ちなみに我が家は鶴岡八幡宮まで徒歩20分、旧市街にある。数ヶ月前に車持ちにはなったが、うっかりしていたら申請時期を過ぎていた。。

昨年のお正月はコロナ禍で寺社は全て一般参拝者を受け付けていなかったから、通行止めもなかった。例年鶴岡八幡宮に参拝するには、何時間も長蛇の列に並ぶそうだ。もちろん私はその付近に近づきもしなかったから、今年がどうだったかも知らないけれど、成人式の三連休まで街は初詣を兼ねた観光客で一杯だった。

初めて見た、車の走らない旧市街の大通り、若宮大路。鶴丘八幡宮の一ノ鳥居もこんなに閑散としていた。この大通りが海へと続いているのだが、昔はこの一ノ鳥居まで海岸があったそうだ。

正月明けの若宮大路。普段はこんなに通行量が多い↓

今年のNHK大河ドラマは『鎌倉殿の13人』。これを機に、私も大河ドラマを初めて真剣に観ることにした。その初回の最後に鎌倉紹介シーンがあったが、そこに出てきたのが由比若宮、別名「元八幡」。1063年創建のこの神社は、源頼朝の祖父にあたる源頼義が京都の石清水八幡宮を勧請したのだとか。鎌倉に入った頼朝がこれを移して大きくしたのが今の鶴岡八幡宮だそうだ。

材木座にある元八幡は我が家から歩いて10分ほど。住宅街の路地奥にある小さな神社で、私のお気に入り。初詣はもちろん、散歩がてら時々お参りする。先日一緒に初詣に行った娘は、こんなに参拝者がいる!といつもの閑散さと違うから驚いていた(笑)↓

元八幡の手前にある素敵な古民家。鎌倉の家の正月飾りは、松飾りが多い。

正月6日、関東地方に大雪が降った。鎌倉にこんなに雪が積もるのは何年ぶりかだそうだ。夕方深々と降る雪の中、家路を急いだ。海岸橋からの眺めも幻想的で美しい。

翌朝、いつもの材木座海岸は大雪原!初めての雪に1歳半のガブロは大はしゃぎ。

「This is Hana & Gabbro. Live from South Pole!  南極より中継、Hanaとガブロです!」の図。

冬の鎌倉は空気が澄み、一年で一番夕陽が美しい季節だ。日々違う太陽の光や雲の形、空の色彩に魅せられてついついシャッターを切ってしまう。

↓一雨きそうな空で家路を急ぐ。でも綺麗過ぎて、立ち止まる。。

↓フラダンスを初めて丸一年。スタジオからのこの景色にゾッコン。

伊豆半島の上に新月が昇ってきた↓

トンガの海底火山爆発の影響で、携帯の津波警報が1/16の午前零時から1時間も鳴り続けた。あとで知ったが、鳴り続けたのは神奈川県下だけで、システム障害だったそうだ。おかげで不安にさいなまれ、警報で眠れない夜だった。くしくも阪神淡路大震災記念日の前日だった。

↓津波警報が出た1/16、材木座と由比ヶ浜の海岸の間を流れる滑川からの夕陽。

そして後ろを振り向くと、夕暮れ空にほぼほぼ満月。

↓1/17の夕陽。美しい夕陽を拝める毎日に、本当に感謝!

最後に、我が家のマックスとガブロはいつもラブラブ。もうすぐ13歳になるマックスは足が悪くなってこの頃はお散歩にもあんまり行きたがらないけど、元気で頑張っています。

皆さんも、今年も元気に過ごせますように!今年もよろしくお願い致します。