F さんがおうちの庭から色んな草花を摘んで、花瓶に入れて持ってきてくれました。白い小花は、里帰りさせてくれたパクチーです。先月の中華レッスンで残った香菜の茎部分を持って帰り、成長させてくれたものです。赤い花はチェリーセイジ、一番由緒正しい血筋は、2年前に一緒に京都に紅葉を見に行った時に永観堂で拾った紅葉のタネから育った子供たち!センスのいい投げ入れだよね。庭があるっって本当にうらやましい・・・
この日のメニュー:
- ヴィシソワーズ
- 白身魚と貝柱のサラダ仕立て ~ペスト・ソース添え
- ミート・ソースのラザーニャ
- カスタード・プリン
久しぶりにもう一人のF さんが参加するというので、彼女が以前リクエストしたラザーニャとカスタード・プリンを作ることにしました。そして、スープには新ジャガを使って冷製スープのヴィシソワーズ。玉ねぎだけでなく、白ネギをたっぷり加えることで甘味とコクが増しました。ハンド・ブレンダーは鍋にそのまま突っ込んでペースト状にできるので、洋風スープを作る時には大重宝します。冷蔵庫で冷やし、食べる前に牛乳または好みで生クリームを加えますが、キンキンに冷たくするよりも18度ぐらいの方が味が分って美味しいからね。
先日の豊中教室に続いてジェノベーゼ、ペスト・ソースを作りました。2日おきに寒い日がやってくる最近の天候不順のせいで、バジルの供給が不安定です。豊中の時と同様、今回も何軒ものお店に電話して問い合わせ、5軒目でやっと手に入れることができました。フード・プロセッサーを使うたびに言ってるかもしれないけど、20 数年前にNYでもらった結婚祝いの中で一番重宝しているのがこのcuisinart のフード・プロセッサー、年季の入った代物です。私もお料理好きのお嫁さんにはこれをお祝いにあげることにしています。
松の実の代わりにクルミを使ったペスト・ソース、今回はどうやって食べようか。刺身用の真鯛と貝柱に塩こしょうをし、たっぷりのオリーブ・オイルで軽くソテーし、ソースをのせてサラダ仕立てにすることにしました。オリーブ・オイルを食べる前にもう一度上からまわしてね。それからメルバ・トーストにも薄く塗ってスープとともに食べました。ワインが飲みた~い!という声がほうぼうから上がっていましたが、残念ながらみんな車でしょ。
Barilla バリラ社のラザーニャは茹でずに使えるので、手間が随分と省けます(写真左側)。写真右側は、この日は使わなかった茹でて使うタイプのものですが、De Cecco ディチェコと読みます。有名なパスタ会社です。読み方覚えてね。NY に住む甥っこが小さい時に習っていたバイオリンの先生の名前がミセス・ディチェコでした。私が大学生だったある夏に姉家族と一緒にミセス・ディチェコも日本に遊びに来て、我家にも逗留、あまりにインパクトの強い名前だったので忘れられずにいます。日本のゴキブリのデカさに大仰天してたなぁ。東京のように地方や外国からのお上りさんが多く住むNY では、「ゴキブリがへっちゃらになったらあなたも本当のニューヨーカー!」っていうんだけど、なにせNYのゴキブリは2cmもない細っぴいやつ。日本人なんてすぐにニューヨーカーになれます。失礼!また脱線してしまいました~
ミート・ソース、別名ボロネーゼは欧米では牛だけでなく子牛、ガチョウ、ターキーなど色々な肉で作るので、皆さんも合い挽きでも鶏肉でも好きなもので作ってみてくださいね。今回ひき肉と煮込んだのは玉ねぎ、人参でしたが、セロリを加えてもいいですね。
さて、この日のハイライトは電子レンジで作るホワイト・ソースでした。バターと小麦粉をチンして溶かして泡だて器でよく混ぜ合わせ、そこに牛乳を加えてもっとよく混ぜ合わせてから何回かに分けてチン、チン、チン。取り出してはよく混ぜて、と続けると、ダマのない、焦げのないきれいなホワイト・ソースが出来上がります。茹でないラザーニャは水分を吸収するので、ソースはミートもホワイトも水分2割増しで作っておきます。ところで、ホワイト・ソースといって通じるのはアメリカと日本ぐらいで、ヨーロッパではベシャメル・ソース Bechamel Sauce というフランス語で呼ばれています。これからは、レストラン・メニューにこう書かれていたらホワイト・ソースのことか~って気づいてね。それから、先回紹介したマイクロプレーンmicroplaneで、今回はナツメグをおろしてみました。市販の瓶入りパウダーとは香りの強さが全く違うでしょ。ナツメグの実は安いから、よく使う人は使うたびに自分でおろすことを断然おすすめします。
さて、耐熱皿にミート・ソースとホワイト・ソース、そしてラザーニャ・パスタをかわりばんこに敷きつめていくのですが、私の監督不行き届きでごめんなさい!パスタを1箱分全部敷き込んでくれて良かったのに、半分以上残していたとは露知らず。とても美味しそうに焼きあがったのに、スパチュラを入れると、ん?シャバシャバのソースじゃん!パスタの量が少なくて、層のある固いラザ-ニャになっていませんでした。ソースだけでもとっても美味しかったけど、これじゃあラザーニャと呼べないので、もう一度バスタを敷き込んで焼き直したのが上の写真。がっくりしすぎて、オーブンに入れた写真は撮ったけど切り分けたものは全部お土産となり、撮らずじまい。。失敗するとコツがよく分るから、まさに失敗は成功のもとだよね?
日本人ほどカスタード・プリンが好きな国民はいないかもしれない。どうしてプリン、それからシュークリームがこんなに日本で市民権を獲得したんだろ。。いつか調べてみようと思っています。英語でカスタード・プリンはCream Caramel と言います。今回のレシピは私が学生の頃から作っていたものを改良しつくして到達したものなので、固すぎず柔らかすぎず、このようにケーキ型で大きく焼いてもつぶれない調合です。娘達はこのプリンが大好きで、どこのケーキ店のものよりも美味しい!ママのプリンが一番好き!と嬉しいことを言ってくれます。カラメルを失敗せずに作るには、絶対に混ぜないで放っておくことが鉄則です。焦げ始めたらフライパンを揺すればいいだけだから、焦らず、恐がらずにやってみてね。
プリン型ではしょっちゅう焼いているけれど、前にケーキ型でプリンを焼いたのは5年も前、次女の12歳のバースデー・パーティーの時でした。rubber ducky コレクターの彼女のために、ロウソクのダッキー達をカラメルの中に泳がしたっけ。写真を今よ~く見ると、可愛いけどちょっとロウが気になるな。
ところで、先日の豊中レッスンの顛末記でUちゃんのかぶりつき写真を見た多くの人から、あんな写真載せて本人嫌がってないの?というご心配をたくさんいただきました。Uちゃんの人となりをまぁ分かっているつもりでしたが、そんなにみんなが言うなら、と一応「嫌なら削除するから」、と彼女に打診したところ、こんな返信メールがきました。
「ブログ見た見た!最高!こんなオバサンの顔のっけてくれるとは有難いことだ。光栄の一言に尽きる。みんなに自慢しまくるわ~」実は彼女、もうじき海外に数年間移り住むことになっているのですが、「私を恋しくなった人達のアクセスでキッチン・マーレブログ驚異的なアクセス数になるよ。次回も喜んでモデルするよ~」と、次回の中華レッスンではチャーシューを丸かぶりしてくれると約束してくれました。You're so great. Yes, I love your humor!