チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

Eat Well・Drink Well・Live Well
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6月23日の中華料理

2010-06-27 | 料理教室顛末記

中華料理レッスンは次回9月までお休みなので、夏野菜をたっぷり使うメニューを考えました。スープも酸辣湯の予定だったのだけど、買出しに行って苦瓜と加賀きゅうりを目にした途端、そうだ、夏しか作れない蒸しスープがあったっけ、といつものように急遽メニュー変更しました。大正解!ビタミン色たっぷりのご馳走が出来上がりました。

  • 蒸し茄子の冷菜
  • 卵とトマトの炒めもの
  • アスパラとイカの炒めもの
  • エビチリ
  • 苦瓜・胡瓜の肉詰めスープ
  • パイナップルと豆腐花

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夏野菜といえば、なすび、きゅうり、トマト、三度豆などなど。料理法もマンネリ化してきては家族にも嫌がられたり、と、長い夏を同じ野菜で乗り切るのは主婦には結構大変です。

油と相性の良いなすびですが、蒸すととってもたくさん食べることができます。この日は量が多かったので二段の蒸し器を使いましたが、それでも重ねて並べないといけなかったため、蒸し時間が結構かかりました。通常は10分はかかりませんからね。ニンニクだれは火を通さなくても良いのだけど、通した方がニンニク臭がきつくないかと思います。漬けこんで冷蔵庫に入れておけば、どんどん美味しくなりますよ。仕上げにもう一度ゴマ油をたらしてもいいですね。

熟したトマトのてっとり早い消費方法。ふんわりと半熟仕上げにした炒り卵を、炒めたトマトともう一度炒め合わせるだけです。刻み生姜とネギ、塩味だけでとても簡単においしいおかずができます。ポイントは、トマトから水分が出ないよう食べる直前に作ることと、切ったトマトから水分がたくさん出ている場合は調理前に水分を捨てておき、強火でサッと短時間で炒めることです。

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三度豆を使ったメニューを考えていたのですが、まだ少し頼りない豆しかなかったのと、アスパラが旬でおいしそうだったので、イカと炒めることにしました。生姜と塩だけを使ったあっさり味が魅力です。それにしても日本のアスパラの高いこと!住んでいたワシントン州はアスパラの産地としても有名で、この季節、安くておいしいアスパラを馬鹿ほど食べていました。私が一番好きなアスパラ料理は、シンプルにオリーブ油をたっぷりかけて丸ままグリル鍋で焼き、最後に塩コショウだけで食べるものです。北海道に単身赴任中のご主人が朝採りのアスパラを送ってきたから、と偶然にもこの日、Fさんがみんなにおすそわけを持ってきてくれました。なんて気前のいい人!日本では高くてシアトル時代のように馬鹿食いできずにいるアスパラ、さっそく家に帰ってから思う存分グリルしていただきました。ご馳走さま、大満足でした!もう一つ簡単調理法は、オリーブ油で炒めたアスパラに卵を落とし(目玉焼きあるいは目玉をつぶして)、塩こしょう、そしてパルメザンチーズをかけるものです。試してみてね。そうそう、野生のアスパラが何千年も昔から生えていたワシントン州のワインには、かすかにアスパラの香りがするとわれているんですよ。

さて、本日のメインとなるエビチリ。いろんな作り方がありますが、一番手間をかけずに作る方法として、私は前もって下味をつけ片栗粉をまぶしておいたエビをニンニク、生姜、豆板醤と先に一緒に炒め、半生の時に合わせ調味料を全て入れて固めていきます。この日は下準備からかなり時間が経ってしまい、エビの片栗粉が大分とれてしまっていたのが痛恨のミス。期待通りにとろみがつかず焦りました。もう一度片栗粉をまぶすべきでしたね。豆板醤は好みでもっと入れて下さいね。

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100623_114603_3苦瓜が好きな子供っているの?と思うぐらい私もかなり大人になるまでゴーヤは大の苦手でした。かなり大人、というのは、つまり 20、30 歳代ではなかったということです。夏になると母がこの肉詰めスープをよく作っていましたが、絶対に食べなかったな。太いきゅうりで作った時には食べましたけど。この日は苦瓜と胡瓜版の二種類を作って味見してもらいました。干し椎茸や干しエビの戻し汁を使い、食卓に出す大きなスープボウルの中に直接スープをはって蒸すだけで、もてなし用のきれいなスープができます。中華ではきゅうりはウリ科の野菜同様、炒めたりスープにしたりします。先入観のある子供達は食べないだろうけど、大人の集まりで作ってみてくださいね。さっぱりした塩味だけど、肉や野菜の旨味が全部出た美味しいスープです。

100623_114704_4杏のお酒、杏露酒(シンルチュウ)を入れてパイナップル・シャーベットを作ろうと思っていたのだけど、あまりに生で食べる方が美味しそうなパイナップルだったので、手抜きすることにしました。すると、上の階のYさんが、台湾出張の多いご主人のお土産のインスタント豆腐花(トーフーファー)があるからそれも作ろうよ、と持ってきてくれました。普通の料理教室なら考えられないよね~。先生のメニューを差し置いて勝手に鍋に水を入れて作り始めちゃってました。ま、私はおお、デザートが増えて大助かり~ってなもんですけど。豆乳デザート豆腐花は、上にかけた日本製の黒蜜が美味しくて、そっちにスポットがあたりました。ついでに、某台湾ホテルのパティシェによるお洒落なカシューナッツ・タルトもいただきましたが、これは美味しかった!台湾も最近はなかなかやるな~ってなシメでした。ごめん~また食べちゃってタルトの写真がないや。

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7月のレッスン

2010-06-24 | レッスン

7月中旬から久しぶりにイギリス+alpha の旅に出るため (とてもバカンスにになりそうにないメンバーなんですが・・・)、英会話とお料理1回ずつだけになります。1回目は6月5週目の水曜を使い、8月は夏期休暇にさせていただきます。

  • 6月30日(水)    英会話 
  • 7月7日(水)     地中海料理


6月9日 Tex-Mex Food

2010-06-15 | 料理教室顛末記

今年は晩冬からずっと雨が降っていたので、「梅雨入りしました」と言われてもあまりピンとこないけれど、おっ、一緒にやってきたきた、日本ならではのこの嫌~なjジメジメ湿気!

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レッスン日は、オラ!と太陽に向かってマルガリータを乾杯したくなるような陽気の日でした。準備した色鮮やかな野菜や果物たち。南国の市場みたいでいい感じ。メキシコ料理といっても、実はメキシコ風アメリカ料理、テクス・メクス料理を紹介しました。テキサス州はメキシコと隣接しているので、メキシコ人の流入も多く(移民と書かないのは、不法滞在者や出稼ぎの人も多いからです)、独自のメキシコ文化を育んだ土地です。そこで生まれた料理をテクスメクスといいます。しかし、今回調べてみて私も初めて知ったのですが、歴史的にはスペイン領だった時代にカナリア諸島からの移民(べルベール人)がもたらした料理とアメリカン・インディアンの料理が融合したものがベースなんだそうです。なるほど、だからメキシコ内では使われていないクミン、オレガノ、コリアンダー(香菜)などが使われているわけですね。

  • トマトサルサ、マンゴサルサ、グアカモレ
  • チリコンカーン
  • ケサディーヤ、ブリトー
  • フィッシュタコス
  • カルネ・アサーダ(メキシコ風ステーキ)
  • バナナ・カラメル・フラン

100609_111901_5 皆さんお馴染みのタコスの固いシェル、あれも実はメキシコでは食べられていない、アメリカ独自のものです。本場メキシコのタコスは、アメリカではソフトタコスといいます。北部では小麦、南部ではトウモロコシの粉で作られるトルティーヤの皮がメキシコでは主食の一つです。そのトルティーヤの大きさやプレゼンテーションの仕方で、料理名が異なっていくだけで、実はとっても単純な料理だとお分かりになりましたか?

私の悪い癖で、ついでだからあれもこれも紹介しよう、とどんどんメニューが増えてしまい収集つかなくなってしまいました。おまけに前々日に抜歯し、6時間も出血が止まらなかったため、止血用ガーゼを食いしばりすぎて肩が凝って首は回らないわ、味見チェックはできないわ、で、目が十分行き届かないレッスンになってしまい申し訳なかったです。

100609_130902_2 テクス・メクス料理の代表格、チリコンカーンは、ミートソースのようでほとんど水分はないのに、れっきとしたスープとしての座をアメリカでは獲得しています。キドニービーンズの水煮缶がなければうずら豆でも大豆の水煮でもなんでもOKです。キドニービンズは和訳すると腎臓豆。そのものずばりの形で、色気も何もないね。シュレッドしたチーズをチリコンカーンの上にのせたり、トルティーヤ料理にも巻きこんだり。このチーズを使うのも、テクス・メクスの特徴です。チリコンカーンはお好みでライスに添えてもいいと思います。chili dog はチリコンカーンの豆無しバージョンがホットドッグにかかったもので、決してピリ辛ホットドッグという意味ではありません。その場合は、spicy dog と言いますので、念のため。

June2010_mexican_044_2 さて、Tortilla トルティーヤの皮 2 枚の間にチーズその他好きなものをはさんで焼いたらQuesadilla ケサディーヤ、大判の皮にびっしりとりフライドビーンズ、サワークリーム、グアカモレ、チーズ、レタス、トマトなどを巻いて包むと、Burrito ブリトーです。安くてお腹一杯になりべジタりアンも大満足、好みでビーフやチキンのローストを入れたブリトーは、アメリカではサンドイッチやハンバーガーと並んでランチに好まれるファーストフードの一つです。

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コーンのソフトトルティーヤでフィッシュタコスを作りました。この日は旬の真鯛を塩こしょうしてオリーブ油で焼いたものに、マンゴサルサを添えました。堅めの白身魚ならなんでもOKです。マンゴサルサのきゅうりはもう少し小さく切った方が口あたりがいいですね。すみません~監督不行き届きでした。魚とマンゴサルサの組み合わせは、タコスにしなくても立派なメインになります。

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主役のステーキが焼きあがった頃には、もうみんなお腹一杯で食指を動かされない様子でしたね。あ~悲しい。朦朧とした頭では計画した通りに事は運ばず、みんなの食べるスピードに調理がついていきませんでした。でも、お土産に喜ばれたんじゃないの~?クミン、ニンニク、ライムやオリーブ油、そしてコリアンダー嫌いの人がいるのでバジルの葉を合せたマリネ液に数時間漬け混んだステーキは、焼きあがってから1㎝幅に斜め切りします。マリネして焼き、薄切りにするので、安い牛肉でも美味しく仕上がります。ソテーした玉ねぎ、パプリカ、サワークリーム、グアカモレと一緒にトルティーヤに巻き込んでもいいし、米料理を添えてもいいですね。メニューが多すぎたのでスパニッシュ・ライスというトマトのピラフは今回作らなかったのですが、メキシコでは米、豆、トルティーヤが主食です。ブリトーにライスまで巻き込んだりします。言い忘れましたが、市販のチリパウダーには唐辛子、クミン、オレガノ、ニンニクなどが調合されているので、これ一つあればなんとなくテクス・メクス料理になりますよ。

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メキシコのデザートは半端じゃない甘さなので、今回のバナナ・カラメル・フランも砂糖の量を控えました。フランはスペイン語でカスタードプリンのことです。簡単デザートなんで、バナナが熟れ過ぎて困った時に活用してみて下さい。ずっしり重いデザートに、T さんの自家菜園のイチゴジャム入りババロアまでおまけがついて皆さんにとっては苦しい締めくくりでしたね。何にも食べなかった私は、流動食の二つのデザートで生き返りましたけど。お疲れ様でした~ アスタマニアーナ(see you tomorrow)!


おしらせ - 9日レッスン内容変更

2010-06-06 | お知らせ

材料の調達の関係から、6月と7月の洋食を入れかえます。9日は地中海ではなく、メキシコ料理になります。メキシコ料理というと、日本ではタコスぐらいしか知らない人が多いようですが、トルティーヤの皮を使った色々な料理があります。トマトサルサやマンゴサルサ、ビーンズ、スパニッシュライス、マリネした牛肉料理や生魚のマリネ、セビッシュなどを作ろうと思います


Motodashi & English Class

2010-06-03 | グルメ色な日記

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とってもいいお天気が続いています。長女が神戸のアメリカンスクールに通っていた時の友達、レイモンドがフロリダの大学から里帰り中。暇を持て余してるので、なんやかんやとアルバイトしてもらっています。昨日はキッチン・マーレのベランダと窓掃除を頼みました。先日、自宅のマンションの窓掃除を頼んだ時に気づいたこと。彼が雑巾の絞り方や使い方を知らなかった!- それは、日本の学校に行ってなかったら。そう、アメリカの学校では、生徒に掃除なんてさせません。職員室がないので、教室は担当教師のプライベート空間であり、笑うぐらい先生の私物で一杯です。教室の掃除はその先生、残りの校舎は清掃員の人がします。子供にとってはどちらがいいのか。日本のように強制されながら嫌々でも、掃除の仕方が身につくのはやっぱり良いことかもね。

June_2_2010_raymond_011_3 キッチン・マーレに来て下さってるSさんは、日本料理も習いに行っています。彼女の紹介で一度そのM先生がいらしてくださいました。そして、私も誘われてM先生の豪邸教室に参加させてもらい、美味しいお料理プラス、先生が常備して使ってられる万能素だしの作り方をしっかりと教えてもらいました。その日のお吸い物もそれを使い、あまりにおいしかったので感激。昨日はレイモンドも講師となっての英会話だったのだけど、終了後彼は掃除を始め、おばさん達は素だしの大量製造にかかりました。みりん、砂糖、塩、酒を煮切ったあとにM先生がこれでないとおいしくできない、という薄口醤油を2種類加えて出来上がり。常温保存で何か月も持つそうで、あとは好みの鰹や昆布だしと希釈して使うだけ。とっても楽しみです。先週、欲しい!と挙手なさって昨日不参加だった方達、来週、1.25L入る入れ物と材料費¥550 ご持参お願いします。

労働のあとの食事。真ん中が空洞になった太いスパゲティ、ブッカティーニを使ってベーコン、椎茸、アスパラ、ズッキーニ、トマトなどなど、手元にあった野菜をたっぷり入れたパスタを作りました。お腹空き過ぎで、またまた食べることに必死で、パスタの写真も撮り忘れてました。そしてデザートは差し入れの黒船最中とオレンジケーキ。最近神戸大丸にお目見えしている黒船。初めて食べました。餡が流れるほどゆるいのは、東京のだから?みなさん、ごちそうさま!それにしても、Raymond の東海岸プラス南部訛の混じったFlorida English 、みなさん聞き取りに四苦八苦でしたね~。Raymond, thanks for teaching us lots of slang!

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