borough market

シアトルから時空を超え、今はロンドンにいる。毎週土曜日にはロンドン最大の food market、市がたつよ、と聞いてた。ボロー?マーケットborough marketっていう名前でロンドン橋の辺りっていうから、てっきり地下鉄のロンドン?ブリッジ駅と、その隣駅ボローの間の道で開かれてるのかと思った。なんだ、ロンドン橋のたもと、鉄道の高架下にちゃんと屋根付きの市場があって、水木金土、とやってるじゃん。とんでもなく久しぶりに晴れた土曜日だったもんだから、海水浴場並みの人ごみだった。



昨年ブログにのせた、花火が上がった教会の中庭なんて、市場で買ったものを抱えてピクニックしてる人の山。もちろん周辺のパブは中も外も、昼過ぎからビールを片手にいい気分の人ばかり。



生鮮食品よりかは、チーズやハム、オリーブ、パンといった加工食品の店の方が多かったのは少しがっかり。でもこの美しいピンクのオイスターマッシュルーム、どうよ？初めて見たでしょ。

ようく見ると、手前にあるのはパンで作ったドラゴンと剣だった。

スコットランドのハイランド地方の肉を扱う肉屋にはウサギが吊り下がり、皮をはいだウサギやイノシシ肉が並んでた。

沖縄の鮮やかな色の魚屋にいたのがたった１ヶ月前だと気づいて愕然とした。もう半年以上も前の遠い過去のようだよ。寒いロンドンにいると、あのまったりとした暖かい空気がより恋しい。

オリーブ専門店のひとつでは、ペストソースやタペナード、フマスまで量り売りで売ってて、大好物だからそりゃたくさん買っちゃった。



フランス産、イタリア産のチーズ専門店が数多くある中に、イギリス産チーズの店が遠慮がちにある。新顔のチーズらしいけど、このメイフィールド、ナッツの味がして美味しかった。一生懸命自制しつつも、水牛のモッツァレラやゴルゴンゾーラを買ったあとについまた買ってしまったよ。しばらくは、今日買った食料を食べまくることになるってことか。

テムズ川の向こうに見えるドームが、先日サッチャー元首相の葬儀も行われたセント?ポール大聖堂。バチカンについで世界第二の大きさの大聖堂だってこと、数日前に仕入れた豆知識。
ボロー?マーケット、今度は土曜以外の日にゆっくり回ろうっと。

seattle

5年もシアトルに帰らなかったなんて思えないや。ずっと住んでたように思うし、地元の友達にもそう言われてしまった。イースターの翌日にこの街に到着。友人の家にはイースターの名残りが。

私の大好きなクリスマスのアーモンドクッキーを、アーモンドの皮をむき、手で豆を挽いて友人が作ってくれたから大感激！本当に売り物になる美味しさだから、みんなにも味見させたいな。これは電動でなく、手動でアーモンドを挽かないと美味しくできないんだって。レシピをもらったから、いつか作ってみるかな。

昔一緒に仕事をしていたシェフ仲間たちが、新しいレストランを次々とオープンしていた。薪窯をオーブンがわりに使うのが流行りみたいだ。

↑ローストしたファヴァビーン（そら豆の一種）とフマス

↑にじますのロースト（頭つきなのに骨がきれいに全部抜かれてた！）
マイクロソフト、ボーイング、アマゾン、スターバックス、それにコストコまで、本社は実はシアトル、っていう大企業がたくさんある。だから投資家もわんさか。景気の良さにはびっくりした。日本とは雲泥の差だわ。

日本に里帰りする時には\いつもうちのワンコを預かってくれてたシェフ仲間の一人は、二軒目の肉屋をオープンしたところだった。彼ほど愛情をこめて肉を捌き、肉を料理する人を私は知らないな。新しい店は肉や手作りソーセージ、パテを売っているだけでなくて、食事もできる。

いろんな調理肉をはさんだサンドイッチが売りのようだったけど、初めてスタートした土曜の４コース・ブランチもよかったな～。

滞在中は二日ほど晴れただけで、あとは雨、雨、雨。。。このグレーな天気が堪えられなくてこの街を離れたんだったっけ。いや～でもレベルアップしたレストランがすっかり増えた街になってたよ。