Hさんが作って下さったプロの腕前のアイシングクッキー↑
今年のX'mas メニュー:
- タルティーヌ4種類 ~蟹身とリンゴ、アボカドとクリームチーズ、カレー卵、タペナード(オリーブペースト)
- ブロッコリーとカリフラワーのグラタン
- 豚ヒレ肉のルーラードと根野菜のロースト
- チョッピーノ(イタリア風魚介スープ)
- ミックスベリーとくるみのタルト
タルティーヌとは、薄くスライスしたバゲットやカンパーニュの上に冷たい具材をのせた前菜。サンドイッチ用食パンもミミを切り落とし、好きな形に切って使うとよいです。同じフレンチのカナッペの方が一口サイズという感じでしょうか。イタリアのブルスケッタはトーストしたパンにガーリックをすりこみ、温かい具材を載せたりするもう少しボリュームのあるものです。
蟹身は缶詰にあとのスープに使う蟹足の身をほぐし合わせました。小さく切ったリンゴと合わせてレモンマヨ味。まとまりが悪い時はクリームチーズを少し混ぜましょう。グアカモレとは一味違う、クリームチーズ入りアボカドスプレッド。ゆで卵にはセロリを加えてカレー味に。3回目のレッスンではピクルスのみじん切りも加えたところ、パンチが出てより美味しくなったから、試してみてくださいね。タペナードは黒オリーブのペースト。アンチョビ、ケッパー、ニンニクもろもろを入れた正当派のレシピです。12日の神戸教室に参加なさった皆さん、あとで気づいたのだけど、全く同じ瓶で銘柄のラベルだったものだから、caper じゃなくて green pepper を使用していました!味は悪くなかったけれど、なんだか味が少し違うな、と思ってたんだよね。。ごめんなさい。
季節の野菜ブロッコリー。そしてイエローブロッコリーという新種?の黄色いブロッコリーを使ったグラタン。イギリスでX'mas料理に必ず使用される野菜の一つに、芽キャベツがあります。このグラタンも元々は芽キャベツとパンチェッタを使うところを日本風にアレンジしたもの。野菜がたっぷりでほっとする味です。
さて、今年のメイン、肉料理はルーラードにしました。ルーラードroulades はロールケーキのように巻いた料理のこと。鶏肉でも牛肉でも良いのだけれど、パーティー料理にぴったりな大見栄えの良い大きく、コストパフォーマンスが良い、ということで今回は豚ヒレ肉の塊を使いました。観音開きで広げ、それをミートハンマーで叩いてどんどん広げていくと、びっくりするほど大きくなります。両面に塩胡椒をし、ペストソースと生ハムを敷いてぐるぐると巻いていき、たこ糸でしっかりとくぐります。フライパンで焦げ目をつけてからオーブンへ。いとも簡単にこんなに素敵な作品?に早変わり。レモンを絞ってさっぱりと食べてください。
肉を焼いたあとのフライパンで野菜を炒め、それを肉汁のおちた天板に移してオーブンでロースト。人参、ジャガイモ、そして今回は黒丸大根という全員初めて、という野菜を使いました。先ほども触れたイギリスのX'mas料理に必ず使う野菜、もう一つにパースニップparsnipという白い人参のような野菜があります。セリ科ですが味は淡白なごぼうのような、カブのような。ローストするともちもちと柔らかくなります。黒丸大根はソテーやシチューに向いているというので、パースニップの代わりに使ってみることにしました。炭のように黒い皮とは裏腹に、中は真っ白。なかなか美味しい野菜でしたね。
もう一つX'masにピッタリの豪華な料理、イタリア風魚介スープ、チョッピーノcioppinoです。何年か前に紹介した時は赤ワインを使いましたが、今回は白ワイン。そして野菜は玉ねぎだけという超シンプルなもの。でも甲殻類、蟹、有頭海老、貝を使うことでもの凄く美味しいスープができます。ベースのスープだけを前日までに作っておけば、当日は魚介類を投入してアクを取るだけですむという簡単さは嬉しいでしょ。今回は蟹、有頭甘海老、あさり、ほたて、タラを使いました。
さて、デザートはまたまた記録を塗り替えるほど簡単なのに超美味しいタルトでした。今回はフードプロセッサー大活躍の料理ばかり。欧米では包丁とまな板は使わない、っていうのを皆さん痛感したと思います。タルト生地もあっという間に型にはまり、冷凍庫でキンキンに冷やしてからオーブンへ。
デザートはあまりにも持ち寄りが多くて全部紹介できません。Benimanのリースのようなドライフルーツ、Tさんありがとう。その他の皆さんもどうもありがとう。
今回の料理は一品一品は簡単なものばかりですが、品数が多かったのでてんやわんや、そのため写真もほとんど撮れていないという結果になりました。ルミナリエが点灯される時間には皆ほろ酔い気分、お腹も一杯でした。20回目のルミナリエ、3年前からのLED電球をやめ、今年は初年度に戻って20万個の白熱電球を使ったそうです。だから優しい、あったかい色だったんですね。いつもと少し違った角度から数枚。では皆さん、Merry Christmas! 美味しい料理をたくさん作ってくださいね。