チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

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X'mas 料理

2014-12-21 | 料理教室顛末記

 Hさんが作って下さったプロの腕前のアイシングクッキー↑

今年のX'mas メニュー:

  • タルティーヌ4種類 ~蟹身とリンゴ、アボカドとクリームチーズ、カレー卵、タペナード(オリーブペースト)
  • ブロッコリーとカリフラワーのグラタン
  • 豚ヒレ肉のルーラードと根野菜のロースト
  • チョッピーノ(イタリア風魚介スープ)
  • ミックスベリーとくるみのタルト

タルティーヌとは、薄くスライスしたバゲットやカンパーニュの上に冷たい具材をのせた前菜。サンドイッチ用食パンもミミを切り落とし、好きな形に切って使うとよいです。同じフレンチのカナッペの方が一口サイズという感じでしょうか。イタリアのブルスケッタはトーストしたパンにガーリックをすりこみ、温かい具材を載せたりするもう少しボリュームのあるものです。 

蟹身は缶詰にあとのスープに使う蟹足の身をほぐし合わせました。小さく切ったリンゴと合わせてレモンマヨ味。まとまりが悪い時はクリームチーズを少し混ぜましょう。グアカモレとは一味違う、クリームチーズ入りアボカドスプレッド。ゆで卵にはセロリを加えてカレー味に。3回目のレッスンではピクルスのみじん切りも加えたところ、パンチが出てより美味しくなったから、試してみてくださいね。タペナードは黒オリーブのペースト。アンチョビ、ケッパー、ニンニクもろもろを入れた正当派のレシピです。12日の神戸教室に参加なさった皆さん、あとで気づいたのだけど、全く同じ瓶で銘柄のラベルだったものだから、caper じゃなくて green pepper を使用していました!味は悪くなかったけれど、なんだか味が少し違うな、と思ってたんだよね。。ごめんなさい。

季節の野菜ブロッコリー。そしてイエローブロッコリーという新種?の黄色いブロッコリーを使ったグラタン。イギリスでX'mas料理に必ず使用される野菜の一つに、芽キャベツがあります。このグラタンも元々は芽キャベツとパンチェッタを使うところを日本風にアレンジしたもの。野菜がたっぷりでほっとする味です。

さて、今年のメイン、肉料理はルーラードにしました。ルーラードroulades はロールケーキのように巻いた料理のこと。鶏肉でも牛肉でも良いのだけれど、パーティー料理にぴったりな大見栄えの良い大きく、コストパフォーマンスが良い、ということで今回は豚ヒレ肉の塊を使いました。観音開きで広げ、それをミートハンマーで叩いてどんどん広げていくと、びっくりするほど大きくなります。両面に塩胡椒をし、ペストソースと生ハムを敷いてぐるぐると巻いていき、たこ糸でしっかりとくぐります。フライパンで焦げ目をつけてからオーブンへ。いとも簡単にこんなに素敵な作品?に早変わり。レモンを絞ってさっぱりと食べてください。

肉を焼いたあとのフライパンで野菜を炒め、それを肉汁のおちた天板に移してオーブンでロースト。人参、ジャガイモ、そして今回は黒丸大根という全員初めて、という野菜を使いました。先ほども触れたイギリスのX'mas料理に必ず使う野菜、もう一つにパースニップparsnipという白い人参のような野菜があります。セリ科ですが味は淡白なごぼうのような、カブのような。ローストするともちもちと柔らかくなります。黒丸大根はソテーやシチューに向いているというので、パースニップの代わりに使ってみることにしました。炭のように黒い皮とは裏腹に、中は真っ白。なかなか美味しい野菜でしたね。

もう一つX'masにピッタリの豪華な料理、イタリア風魚介スープ、チョッピーノcioppinoです。何年か前に紹介した時は赤ワインを使いましたが、今回は白ワイン。そして野菜は玉ねぎだけという超シンプルなもの。でも甲殻類、蟹、有頭海老、貝を使うことでもの凄く美味しいスープができます。ベースのスープだけを前日までに作っておけば、当日は魚介類を投入してアクを取るだけですむという簡単さは嬉しいでしょ。今回は蟹、有頭甘海老、あさり、ほたて、タラを使いました。

さて、デザートはまたまた記録を塗り替えるほど簡単なのに超美味しいタルトでした。今回はフードプロセッサー大活躍の料理ばかり。欧米では包丁とまな板は使わない、っていうのを皆さん痛感したと思います。タルト生地もあっという間に型にはまり、冷凍庫でキンキンに冷やしてからオーブンへ。

 デザートはあまりにも持ち寄りが多くて全部紹介できません。Benimanのリースのようなドライフルーツ、Tさんありがとう。その他の皆さんもどうもありがとう。

今回の料理は一品一品は簡単なものばかりですが、品数が多かったのでてんやわんや、そのため写真もほとんど撮れていないという結果になりました。ルミナリエが点灯される時間には皆ほろ酔い気分、お腹も一杯でした。20回目のルミナリエ、3年前からのLED電球をやめ、今年は初年度に戻って20万個の白熱電球を使ったそうです。だから優しい、あったかい色だったんですね。いつもと少し違った角度から数枚。では皆さん、Merry Christmas! 美味しい料理をたくさん作ってくださいね。


11月の中華料理

2014-12-02 | 料理教室顛末記

今年最後の中華料理は、おせちに活用できるものを集めました。でもまだ豚まんをやっていない豊中教室は豚まんリクエストだったので、少しメニューが異なりました。

17日&28日の神戸教室のメニュー:

  • 柿なます
  • 海老団子
  • チャーシュー/煮豚
  • 牡蠣と豆腐の豆豉炒め
  • 里芋の炊き込み御飯
  • きのこのスープ/酸辣湯
  • 中華ポテト
人参の代わりに旬の果物柿、大根、キクラゲを使った中華風なます。胡麻油が効いています。

中華街の屋台でよく売っている海老団子。意外に簡単に作れちゃうし、冷めても美味しいからおせちやパーティーに喜ばれること間違いなし。子供は作りたがるよ~。パンがミンチにのめり込まないよう、やさしくね。
 
チャーシュ風煮豚。調味料に漬け込んだ肩ロースとバラ肉の塊を厚手の鍋で小鍋でコトコト小1時間。フライパンで焼き色をつけただけだけど、しっかりチャーシューになりました。
 

シーズンには入ったけれど、まだまだ牡蠣は小ぶりですね。ニンニク、生姜、鷹の爪、豆豉を一杯使って絹ごし豆腐と炒めます。牡蠣は片栗粉をまぶして熱湯でさっと5秒ほどゆがくと縮まず、プリプリに仕上げるコツ。ご飯のおかずにピッタリです。
 
ちょっと珍しい里芋と腸詰めの炊き込みご飯。1回目のレッスンでは腸詰めにラードを少し足して作ったものの、この日手に入った腸詰めにパンチがなくて少し物足りなかった。いつも買っている精肉店、益生號は繁忙期のよう。腸詰めは暇な時にしか作らないと言っていたから。
そこで、2回目のレッスンでは代わりにベーコンの塊を使い、味付けに顆粒鶏ガラスープの素少々と、ラードの代わりに胡麻油を使いました。これは大正解、なかなか美味しくなりました。里芋の粘りで、ご飯がもち米の食感に変身する不思議さ。ベーコンだとどこでも買えるし、この組み合わせはオススメ。

何種類ものきのこを使ってスープを作ると、濃縮されたきのこの旨味で簡単な味付けでもしっかりしたスープになります。1回目のレッスンではたっぷり胡椒と黒酢を入れて酸辣湯にしましたが、他のレッスンでは彩りに人参、キクラゲを加えた塩味スープ。白髪葱をたっぷりとのせて。

中華ポテトと大学いもは違うんだよ、と今回も物知り顔で講釈を述べてしまいました。水と砂糖でできたカラメルをからめる(すごいダジャレ!)大学いもは時間がたつと柔らかくなってしまうけれど、油と上白糖で作る中華ポテトはいつまでもカリカリ。上白糖を使うことが最重要!違う砂糖だと結晶の関係でうまくカラメルができません。理科の実験のような不思議な反応を起こすこの飴作りが私には面白くてたまらない。いつも思うことだけど、料理はサイエンスです。

21日の豊中教室:
  • 肉まん、あんまん
  • 柿なます
  • 牡蠣と豆腐の豆豉炒め
  • 黒酢酢豚
  • きのこのスープ
肉まんの写真は前にも載せたから、今回はクルミ入りあんまんの写真です。こしあんを胡麻油で練っているから、ほんのり中華っぽい仕上がり。
蒸し器を二台使い続けるので、火を使う他の料理はそのすきを狙って作る、というちょっと頭を使いながらのせわしないレッスンでした。特に久しぶりのYさんが素晴らしいリーダーシップ??を発揮してくれたから、私はハイハイと従えばよいだけでした。
黒酢酢豚もYさんの指示の中、美味しく出来上がりましたねぇ。

豊中教室のあるじ、Kちゃんの誕生日が数日前だったので、サプライズのケーキを皆さんが用意してあげていました。ろうそくは12本。一体何歳だろうね~

神戸教室でもお菓子が一杯。京都の抹茶豆乳バーム、東京ディズニーランドのクッキー、比叡山延暦寺の胡麻合わせ焼、Nちゃんの手作りチョコクッキー。7日にヨシミちゃんの播磨町のhoccoritoで開催される朝市で売るそうで、その試作品。バターが買えなくてマーガリンだけど本番はバターにするって。十分美味しかったよ。

そう、巷ではバターが品薄状態だということを最近知りました。頂き物が多いお寺の奥様ミッタが、加塩、無塩バターをいつもたくさん回してくれるので、我が家ではそれらを冷凍して使っているわけです。でも冷凍庫を開けてみたら、もう加塩しか残っていなかった。困ったな、12月のXmasデザートは何にしよう。。。

寒波の中、歌声が響いてくると思ったら、身障者対象のルミナリエ前々夜祭コンサートをやっていた。今年の電飾は暖か色で可愛らしいね。