五ヶ月ぶりに一時帰国している。記録的な猛暑が和らいでしまったので、私にあの暑さを体験させたかった友人達は、なんて悪運が強いの!と地団太踏んで残念がっている。へへへ、日頃の行いがよっぽどいいからだと思います。
久しぶりにベランダから眺める神戸港の朝焼け。平和で美しい。
帰ってきてまず気づいたのは、エレベーター、クーラー、全てが静かなこと。音がしないから、動いてないのかと何度も錯覚してしまった。それほどイギリスは機械音がうるさい。それはアメリカも同じで、日本が静かなだけ。
関空に朝到着し入院中の老父を見舞ったあと、実家近くに最近オープンしたという洋食店に兄嫁が連れて行ってくれた。日本の洋食と旅館の朝食って、海外在住日本人が一番恋しく、食べたくなる食べ物かもしれない。900円のランチ、あ~幸せ!
何故だかロンドンでは中華は一度も食べなかったのだが、幸い帰国早々に第一楼で宴会があり、懐かしい北京料理に舌鼓をうった。それからは蕎麦、焼鳥、その他和食を繰り返し食べている。
最近の焼鳥店は、鶏だけじゃないんだね。馬、豚、牛、魚もあり、一品料理が充実してそれがまた美味しくて驚いた。↑付き出しは冬瓜とおくら。
水茄子とトマトのサラダには甘酢とオリーブオイルのドレッシング。後ろは鱧の南蛮漬け。夏の終わりの品々。
蓮根まんじゅうも旨かったな~。なんだか焼鳥じゃないものを随分食べまくったかも。
昨年から予約が取れずにずっと行けなかった人気焼鳥店にもめでたくトライできた。レアメニュー(珍しいものと言いたかったが、生ものとも言えると今気づいた)がたくさんあるここでは、鶏の白子の焼き物を初めて食べた。フォアグラが苦手な私には、一度食べたからもういいかな、っていう味だった。
娘がアルバイトしている神戸牛の店にも食べに行った。こちらは一頭買いしているとかで、ローストビーフも別格稀少部位ステーキも美味しかった。今年初めて食べた土瓶蒸しとワインはサービスしてくれたそうな。
以前からお気に入りの、魚屋がやっている割烹店にも久しぶりに顔を出した。↓
金目鯛の炙りも兜煮も幸水梨のデザートも最高!目も口も楽しませてもらえた。
ロンドンでは全くと言っていいほど食べたいと思わなかったケーキ、ああどうしよう~。。。神戸に帰ってきてからほぼ毎日食べている。。季節もののいちじくのケーキにモンブラン、日本の、それも神戸のケーキは本当に美味しいわ。
それから、レトロな喫茶店のサンドイッチ。白パンの柔らかさとキューピー・マヨネーズの味!洋食屋のハンバーグやフライと並んで、発作的に食べたくなるんだよね。
ブログ読者の皆さんには、ロンドンで毎日すごいご馳走ばかり食べているんだと思われているようだが、そんなんことはない。実は贅肉が落ち、スマートに痩せて帰国した(と自分では思っている)。その理由の一つは、炭水化物をほとんど食べなかったから。お米を炊いたのは五ヶ月で10回にも満たず、それも発芽玄米がほとんど。イギリスのパンはあまり美味しくないから外食時にしか食べなかった。そして、ペルーの穀物キノアquinoa や中近東のバルガーbulgar、レンズ豆lentil、なんかを使ってサラダを作ることが多かったな。気づかぬうちに身体にいいもの食べてたのかな。
それが、漬けもの、明太子、納豆なんかが美味しくて、ここ毎日ご飯を炊いては食べている。悲しいことにくびれとは言わないが、少し平らになっていたお腹ももう元に戻ってしまったわ。。
台風18号が去り、今日は六甲山がくっきりと秋空に浮かび上がっていた。幸い神戸は台風の被害からそれたが、嵐山が浸水してしまうなんてやはり異常気象なんだろうか。。留守中へたっていた観葉植物もようやく精気を取り戻しつつあり、ほっとしている。窓から街を臨むと、神戸は変わらず魅力的だ。