暑くなってきたからか、無性にカレーが食べたくて、インドカレーでまとめることにしました。以前アダムにインド料理の講師をしてもらったきりで、私がインド料理を取り上げるのは初めてだね。
恒例のF さんの庭からのブーケ、この日は紫陽花が主役。今回は家に持って帰らせてもらえたので、我家でも数日楽しみました。ありがとう!
この日のメニュー:
- 厚揚げ入りキーマカレー
- ヨーグルト風味のチキンカレー
- 夏野菜のサブジ
- 海老のインド風バーベキュー
- トロピカルフルーツのライタ
- チャイ
キーマカレーのレトルトが発売されているところをみると、日本でもキーマが流行りはじめているようです。もともとはマトン肉のミンチを使っていたようですが、今はどんな肉でもミンチならキーマと言ってます。ちなみに、ラムは子羊を指し、マトンは羊毛生産後の羊、要するに大人の羊のことです。
今回は合い挽きミンチを使い、厚揚げを一緒に入れて煮込みました。ベジタリアンの多いインドや欧米では、豆腐や豆からできたテンペイというさつま揚げのような食材をよく使います。厚揚げとカレーが意外とよく合って驚きだったでしょ。キーマに素揚げした茄子を加えてもとても美味しいのだけど、この日はサブジに茄子を使いたかったので、厚揚げ入りにし、最後にミックスビーンズを加えました。
美味しいカレーの基本は、玉ねぎを飴色になるまでようく炒めて甘味を出すこと。でも、これがとてつもない労力だから主婦はしない、したくない、めんどくさくて嫌~なんだよね。みじん切りした玉ねぎを一度冷凍してから炒めると、細胞壁が壊されて早く火が通ります。そこで、二種類のカレーに、生の玉ねぎと冷凍した玉ねぎの二種類を炒めて実験してみたのはいいけれど、なにせ量が多かったのもあり冷凍玉ねぎからの水分がすごくて(そして運悪く?今はみずみずしい新玉ねぎしか手に入らないものだから)、水分を飛ばすのに時間がかかっちゃって出来上がりの時間は大差なかったです。本当は30分が10分ぐらいに短縮されるんだけど、こういう誤算もあるのね。
カレーはいろんなスパイスをミックスしてオリジナルの味を作るわけだけど、最初に油でクミンシードを香りよく炒めてから玉ねぎを炒めます。ニンニク、生姜のみじん切りも大事なスパイス。そして煮込む時にパウダー状のクミン、コリアンダー、ターメリック、カルダモン、レッドペッパーなどで味つけしていき、最後にガラムマサラで調整します。ガラムマサラには前述のスパイスにシナモン、オールスパイス、ローリエなどなどいろんなものがミックスされているので、簡単に仕上げたいならカレー粉とガラムマサラだけでもそれなりの味になります。
チキンカレーのチキンにはカレー粉とヨーグルトで下味をつけ、先に焼いておきました。ヨーグルトは味をまろやかにすると同時に肉を柔らかくもしてくれます。焼いただけでも十分タンドリーのようにいい匂いがしてみんな口に入れたくてたまんなかったみたい。カレーは必ずしも辛いものではない、って認識改まったかな?辛くしたい時は、赤唐辛子を何本か入れてください。
サブジは蒸し煮、っていう意味で、ジャガイモやカリフラワーのサブジなんかが有名です。油で野菜を炒めて蓋をして蒸し煮にしてカレー粉などで味付けしますが、水は一滴も入れません。この日は茄子とさやいんげん、オクラの三種類の夏野菜で作りました。
暑いからオーブンを使うタンドーリ料理はやめて、海老のインド風バーベキューをフライパンで作りました。マリネにヨーグルト、レモン、ニンニク、生姜、カイエンペッパーが入るだけど、エキゾチックなインドの味になっちゃうもんです。グリルパンで焼けばもっと美味しかっただろうにね。
ライタとチャツネはカレーのお伴、日本のカレーにつくラッキョウと福神漬のようなものかな?なんて言ったら失礼だな、もっと奥深いものだから。ヨーグルトときゅうりなどの野菜を和えたライタは、辛さでしびれた舌を癒してくれます。この日はパイナップル、キウイ、バナナ、オレンジを使ってちょっとデザート風に。でも、ライタにも空炒りしたクミンシードやコショウを味のアクセントに使います。
チャツネはインド料理に欠かせないソース(たれ)で、果物、野菜、ハーブなどを火を通さずにすり鉢ですりつぶしたものか、マンゴーチャツネのように火を通してやわらかく煮込んだものがあります。ナンやパパドムといったパン類やサモサなどにつけて食べたり。その昔、紅茶のようにイギリスやフランスに伝えられ、そこで果物に酢、砂糖、香辛料を加えたジャムのようなものに様変わりしたそうです。写真のSharwood のマンゴチャツネもmade in england 。この日はチキンカレーの隠し味に使い、プレートにも添えてお味見してもらいました。ちなみに、チャツネとはヒンズー語で舐める、という意味だそうです。
新生姜とカルダモンでミルクたっぷりの美味しいチャイを作りました。カルダモンは生姜科の草木の乾燥果で、さやの中に爽やかな香りの種子が詰まっています。だからさやを割り、水から煮出すと美味しいチャイになります。ところで、マサラチャイというすでに調合されたチャイスパイスが市販されていますが、マサラとはヒンズー語でミックススパイスのことだそうです。だからガラムマサラもいろんなスパイスがミックスされているんだね。
ちょうど台湾のお菓子を沢山もらっていたので、みんなでお味見となりました。なんてタイミング、手前の黄色い月餅のようなのは、カレーパイでした。中のお肉は、八角の味のきいたカレー味のジャーキーと、なんとも珍しい代物。奥の白いお菓子は、母の田舎台中市豊原の銘菓だそうで、雪花月餅というものです。柔らかい白色の皮で豚肉そぼろ、緑豆餡、揚げ葱などを包んでいて、噛んだら香ばしい風味が口の中に溢れ、雪が口の中で溶けてしまうようだからこう呼ぶとか。。Japanese 化している私の舌はみんなと同じで、お恥ずかしいことにどうもこの味がもう一つ理解できないのです。ところが以前お裾わけした友人は、家族全員が気に入っちゃったよ、って言うもんだから、毎回叔母が大量に持ってきてくれる雪花餅をその友人に横流ししている私は悪い姪です。叔母さん、ごめんなさい!でも、その後ろに写っているかっぱえびせんもどきは口に合ったよ。。
おっと、意味深話を書き忘れるところだった。調理中にK さんが「見て見て!」、と言いながらおもむろにシャツを引っ張り上げ、パンツを下げ始めたのです。「このソフト補正下着、めちゃええねん!さわってみて~」って。テレビでもよく取り上げられているきつくない補正下着、マイナス5歳になれるってやつ。なるほど、柔らかくて苦しくなさそう。背中の段々肉もお尻の垂れた肉も束の間どこかに移動してくれるなら、たとえ消え失せてくれてなくてもいいや、スタイルよくなった快感に浸れそう!早速大丸に買いに走ったのは、私だけではありませんでした。K さん、残念ながらブログ用に写真は撮らせてくれなかったです。せっかくセミヌードデビューができたのにね!やっぱり明石教室は変やわ。