今日は初夏のような陽気の日曜日でした。用事があったので、北野まで愚犬マックスとお散歩かねて出発。行く先々で「かわいい~」とか「きれいね~」とか言われながら、瓢箪のようにでかいお尻をふりふり旧居留地を行く一見セレブ犬、結局2時間も歩いて帰り、今も横でバタンキューしてます。マンション内では抱っこかカートに乗せないといけないので、エレベーターの中、ちょっと見はこのように扱いやすいお利口犬です。
さて今年は、より一層簡単な家庭でできる中華を目指そう、と作った今回のメニュー。
- 青椒肉絲(チンジャオロースー)
- もやしとニラ炒め
- 手羽元とかぶの炒め煮
- トマトと卵のスープ
- 黒ゴマのおしるこ
日本人にお馴染みの青椒肉絲チンジャオロースー。青椒はピーマン、肉絲は細切り肉のことです。だから牛肉じゃなくて豚でも鶏でもかまいません。できれば塊肉か焼き肉用を買うときれいにマッチ棒のように細切りにできます。多めの油でタケノコを油通しし、そこへ下味のついた肉を加え、ザルに広げておいたピーマンの上に油ごと流し入れてピーマンも油通しします。あとは合わせ調味料で炒めるだけで、レストランの味になります。思ったほど面倒くさくないし、油っぽくなかったでしょ?
シャキッとしたもやし炒めを作るコツは、さっと湯通ししておくことと、調味料は最後に加えること。この日はザルにもやしを入れて、油をたらした熱湯を注ぐという方法でしましたが、炒める量が多すぎましたね。半分ずつ炒めようと思ってたのにいつの間にかまた忘れて全部中華鍋に放り込んでしまい、温度が下がってしまいました。ちょっと失敗!悔しいから、次回の中華でもう一度、今度は一袋で作ってみるね。家では少量でこの通りやってくれると絶対成功しますよ~。
手羽元の炒め煮は、元々は栗と一緒に煮込む秋の料理で、鶏肉も手羽先を使います。でも私は食べやすい手羽元と、面倒な栗のかわりに大根を煮るのが好きです。大根は残念ながらそろそろ終わりであまり美味しそうじゃなかったので、かぶを使いました。油をたらした湯で茹でておいた葉の部分も盛り付けに添えると、彩も良くなります。醤油で下味をつけた手羽元、焼いているととっても香ばしい匂いがしてどんどんお腹が空いてきましたよね。あとは合わせ調味料を入れて炊くだけで、すごく簡単で美味しい一品でしょ。
トマトと卵の炒めものを以前作りましたが、今回はスープです。最も簡単な中華スープは、熱した中華鍋にネギや生姜を炒め、醤油をたらして爆(バウ)して水を注ぐ、という方法です。中華だしも加えたけれど、生姜がたっぷりで絶妙なバランスだったと思います。香菜を思い切り入れるとまた美味です。香菜嫌いな人用に、青ネギバージョンと二つに分けました。卵を流し入れたら、まだだと思ってもすぐに火を止めること、それがふんわりとした卵に仕上げる秘訣ですよ。
白玉団子を入れた黒ゴマのおしるこ、これも超簡単で美味しかったですね。中華の温かいデザート、黒芝麻小湯圓(ヘイチーマーシャオタンエン)は、実際には白玉の中にすり黒ゴマ、ラード、砂糖を練り込んだあんを包み、砂糖と水の温かいシロップで食べます。今回はそれを簡略して水と砂糖を溶かしたシロップの中にすりごまを入れ、コーンスターチでとろみをつけて普通の白玉団子を入れました。いりゴマを擦るともっと美味しいだろうけど、より簡単に、を優先しました。それでも結構いけましたね。コーンスターチと片栗粉の違いも勉強しました。トウモロコシかジャガイモ、と原材料はもちろん違うのですが、火を入れ過ぎたり低温になると片栗粉はとろみがなくなるのに対して、コーンスターチは温度に左右されずにとろみをキープします。だから冷たいデザート作りに使われるのですが、中華のあんかけもすぐに食べないのならコーンスターチの方がいい、ということですね。このおしるこも冷めても、再度温めてもとろみがキープできるのでコーンスターチを使いました。
京大で入試最中にネットで正解を求める書き込みがあった、という事件が昨夜明るみになり、ショックです。というのも京大入試の息子さんと京都入りしていた親友に誘われ、彼女の不安な時間を緩和すべく私もお付き合いして京都にいたのでした。入試時間中、出町ふたばの豆餅と桜餅に始まり、錦市場でしこたま漬け物やちりめん山椒を買い、色々買い食いした上におばんざいランチをし、草わらびもちで有名な洛匠では池の錦鯉を愛でながら抹茶サンデーを食べ、高島屋で開催中の「京の味ごちそう展」を覗き、彼女は京大前で息子さんと落ち合ってホテルへ戻り、私はさんざん食料品を買い込んで帰ってきた翌日のニュースでした。親友はちらちらと時計を見ながら、「数学の試験始まったわ~」なんて溜息ついてた。それでも食欲は失せていなかったけどね(笑)。一生懸命勉強してきた受験生たちを冒とくするような大胆不敵な行為、絶対に犯人を見つけて合格させないでほしい!
そして、ニュージーランドの地震で日本からの短期留学生たちがたくさん犠牲になってしまいました。これから世界に羽ばたこうと夢みていた若者たちだっただけに、余計に心が痛みます。キッチン・マーレの生徒さんの中にも現在アメリカ、カナダ、ニュージーランド、韓国へ留学中の高校生、大学生のお子さん達がいらっしゃいます。ニュージーランドへ留学中のAちゃんは北島だったのでホッと安堵ですが、どうかみんな無事に帰国されますように。。。