鎌倉に引っ越してきて1年が過ぎた。第一回非常事態宣言下だったので、どこもかも、寺社までが閉まっていた。散策ばかりしていた昨年のGW、まさか今年も同じ状況で過ごすなんて夢にも思わなかった。
コロナ感染者がアメリカで急増し始めた昨年2月、故郷のシアトルに長女が引っ越すのに合わせて私もシアトルとセドナに飛ぶ飛行機を購入済みだったのだが、行っても帰って来れなくなりそうで泣く泣く旅行をキャンセルした。チケット代は返ってこなかった〜 でもま、1年後には海外旅行にまた行けるようになっているだろうな、なんて思っていたのに、まだ見通しもつかないなんて。。。
そして今年のGWも、行き場のない観光客と車で鎌倉は大混雑している。毎日のように関西の友達が、「今日も混み混みの鎌倉が、小町通が、江ノ島がTVのニュースで映っていたよ!」と教えてくれる。そう、本当に大変な人出です。蔓延防止措置で飲食店は時短、終日アルコール提供禁止なのに、みんなどこ行くの〜?(厄介に思うのは酒飲みの私だけか?:笑)
次回は食べ物の話を書きます!と約束をしたのに、たいして外食にも行けずネタ不足。でも一番最初に紹介するのは、鎌倉で私が一番好きなレストラン「MANNAマンナ」とずっと決めていた。由比ヶ浜にあるこのお店には数ヶ月に一度はお邪魔しているので、今回は撮りだめていた写真を一挙公開します。
昨年の1月に家探しで鎌倉に来た時に友人が連れて行ってくれ、メニューの多さ、それが何もかもが美味しい、センスの良さ、そして極め付けは女性オーナーシェフが全く一人でオープンキッチンに立って調理をしている、ということに衝撃を受け、惚れ込んだレストラン。
イタリアに行ったこともないオーナーシェフの原さんが作るイタリア料理の数々。前菜は30種類近く、デザートだけでも25種類は下らないこの驚異のメニューをご覧あれ。
メニューはその時々の食材の入荷で毎日少しずつ変化するので、全部を制覇することなんてあり得ないんじゃないかと思う。原さんの料理はとても太っ腹で、二人分は十分ある大盛りなのだが、彼女のこだわりは「中華じゃないんだから絶対に大皿から分け合って食べて欲しくない」ってことで、頼めばキッチンで一人分ずつ取り分けてからサーブしてくれる。それも本当は嫌なんだだそうだけど(笑)。
そして、オーダーし過ぎたり、彼女の意向に合わないオーダー構成だったりすると怒られ、訂正される。最初の頃はそれが怖くてビクビクしながらオーダーしていたのだが、何度も怒られ修羅場を乗り越え、今ではリラックスして(あうんの呼吸ではまだないが)オーダーできるようになった。とにかく、美味しいものを美味しく食べてほしい、食べ過ぎもダメ、っていう確固たるスタンスには、原さんの料理とお客さんに対する愛情を感じる。
では、先月4月中旬にお邪魔した時の写真から。
↓少しスモークした鰯のサラダ
↓旬の白アスパラのバターソースがけ、そして毎回注文するソーセージのグリル
↓タリアッテレ木の子のクリーム
↓仔羊のロースト
↓苺のケーキ
一人で作っているのでもちろん時間はかかるのだが、ここに来るお客さんはそんなこと百も承知のお得意さんばかり。東京や遠方の街から、中にはマンナに惚れて定年退職後に近くに引っ越してきたご夫婦までいるとか。みんなゆっくりと美味しい料理とワイン、原さんとのおしゃべりを愉しんでいる。私も、偶然とはいえ歩いて10分の所に住めている幸せをこの店に来るたびに感じている。
以下は、今まで食べた料理の中からいくつか。
↓パテやリエットもとても美味しい。
↓ポロネギのグラタン
↓短期間しか手に入らない、長野の香り高い舞茸を使った最高に美味しいパスタ。いつも食べれないのがとても残念。。
↓カジキマグロのオーブン焼き
↓苺のアスピック(煮凝り)
↓桃とルバーブのコンポート
焼きたてのケーキ類の数には圧倒される。毎回どれを食べようかとものすごく迷うのだけど、嬉しいことに焼き菓子はテイクアウトもさせてもらえるから、お土産にはまた違うものを選んで帰る。
前菜とパスタの両方を選べるお得なランチセットもあるのだけど、ついついプラスでアラカルトをもう一品、そしてデザートをつけて、と欲張ってしまうので困ったものだ。ちっともお得にならないよ・・・
看板もなく、短いエントランス路を進んだ先にあるモダンな建物の1階にあるマンナ。
隠れ家レストランのドアをいつもワクワクしながら開けるのも、鎌倉生活の大きな楽しみの一つになっている。マンナに感謝!
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