長女の大学院の卒展のオープニングナイトに急遽顔を出すことにし、BBのクラス調整をさせてもらってロンドンに1週間行って来た。
エッチング、銅板版画家としての第一歩。
努力の甲斐あり、学内外で色々と賞ももらえ、初日から作品も好調に売れていた。先生達がつけた値段が、版画専攻卒業生10人の中で群を抜いて高いのも、親としては嬉しかった。そして、私がロンドンを発つ前には吉報が舞い込んだ。毎秋ロンドンの有名ギャラリー Bankside Gallery で開催される版画展 national original print exhibition 2016(日展のようなもの?)に今回めでたく選ばれたのだ。
↑こちらも学外の展覧会で3等賞になった作品。
後日賞品を受け取りに行ったら、なんてこと。スポンサーの一社からワイン一箱、6本入り。車もないのに、街外れのこんな所からどうやってこんな重たいもの抱えて帰るの〜〜商品券だったらいいのに〜!と二人でブツブツ。
タクシー呼ぶしかないし、とUBERウーバを呼ぶ。ウーバっていうのは、最近東京辺りでも出現している配車システムで、スマートフォンで手配するだけですぐに料金、到着時間、車の現在地の地図が送られてくる便利なもの。登録してあるクレジットカードからの引き落としなので、現金もいらないという素晴らしいタクシーサービス。
今回の滞在中はフルにこのウーバを使ったのだが、この日のウーバにはなんと、ベントレーが来た。
車道脇に立っていた私達の前に静かに滑り込んできたベントレーに娘が寄って行くから「それベントレーだから私達のじゃないよ!」と引き戻したら、サンルーフから運転手が手を出して私達を読んだ。え〜!いいの?と言いながら車に乗り込んだ。
なるほど、車の持ち主が空き時間を使ってバイトしているわけね。富裕層っぽい白人の運転手は、「もう2年ウーバのバイトしててね。今年のXmasバケーションには昨年とは違うカリブの島に行くんだよ」。なんとも乗り心地の良い30分のドライブだった。そして値段は、通常のタクシーの半額以下。ウーバ大好き!になって帰ってきた。
ロンドンの一番好きなことは、空が低くて広いこと。つまり建物が低いからだけど。
↑娘のアパートの窓からは南国風の景色。このエリアはなぜか椰子の木を植えている家が多いみたい。
今回はセンターには行かず、娘のご近所のパブやレストランでゆっくりした時間を過ごした。
ビールはどれでも味見OK。ウィンブルドン・ブロンドを味見させてもらったけど、もう一つだったな。
オレンジのスライスが爽やかなペールエール。
食べ物が美味しかったパブ。フィッシュ&チップスも立派。
数年前に住んでいたエリアにも行ってみた。地下鉄の駅前には、午後9時だというのに、スケーター達が続々と集まってきた。夜の skating rallyかな。
ロンドンはこれからがお天気も良くて野外イベントも多くて、一番楽しい季節。1年の大半不足している太陽の日差しを少しでも取り戻そうと、長〜い昼間をみんながエンジョイしている。一日に四季がある、といわれるイギリスだが、今回は私もゆっくりとお日様をエンジョイしてきた。