チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

Eat Well・Drink Well・Live Well
美味しく食べ、楽しく飲み、素敵に生きよう!

hotel restaurant & local products

2009-11-29 | グルメ色な日記

La_suite_2_3 全室海を臨み、ジャクジー、テラスの付いたラグジュアリーホテル「ラ・スイート」が、神戸のメリケン波止場の一角に1年前にオープンしました。この不景気をものともせず、客室稼働率は結構なものらしく、リピーターも多いそうです。 教室の生徒Tさんのお友達のご主人が総支配人だということで、以前からホテルの情報は耳にしていたのですが、今回生徒さん7人でランチを食べに行くことになりました。ま、これも課外授業と言えないこともないですかね。 それにしても、ホテルづいた週でした。

La_suite_6_3 白亜の建物が陽射しを受けてきらきらと海に向って建っている様子は、そこだけ南欧の海辺を彷彿させます。ロビーもヨーロッパにある中規模ホテルの様相で、品の良い内装で落ち着きます。

レストランル・クール神戸の開放的な窓からの眺めは、ここが神戸だということを忘れさせてくれるぐらい、うまく海を切り取っていました。ホテル内にはここ以外にも鉄板焼きやバーラウンジがありますが、全店のコンセプトが‘地産地消’だそうです。料理にも飲み物にも、兵庫県各地からの名産品を使っています。

La_suite_4 La_suite_3 前菜2品、メイン4品、デザート3品から1品ずつ選べるランチも、全て地元の食材を使っています。私が選んだのは、アナゴやタコも入った淡路島直送海の幸のサラダ、篠山牛の大きな塊がとても柔らかく煮込まれたポトフー、そして栗のミルフィーユと氷上産天然蜂蜜のアイスクリーム添えでしたが、他にも篠山ポークのテリーヌや仮屋港直送舌平目のグラタン、パイで挟んだ丹波地鶏のクリーム煮、丹波黒豆と小豆のガトーなど、目移りするほどおいしそうなものばかりでした。La_suite_5_2

先日の京都のブロンロネリは、京野菜などを使った京風フレンチが売りでした。流通時間の短いものが新鮮で一番おいしいのは当たり前のこと。

私が住んでいたシアトルのあるワシントン州は、気候が温暖なため農作物に恵まれており、Farmers Market (青空農産物市)が一年を通して開催されていました。月曜はどこそこ地区、水曜、金曜、土曜、日曜はと、ほとんど毎日、市内の異なった地区の公園や駐車場、通りなどを通行止めにして、州内の農家や酪農家の人達が、何時間も車を運転して自分たちの野菜、花、チーズ、ジャム、パンなどを売りにやってきていました。シアトルだから燻製のサーモンなどもありましたっけ。

家から歩いて5分の所でも毎水曜日小さいmarket(市いち、という意味)がたつので、エコバッグを持ってよく買い物に行きました。一か所にしか来ない農家さんや、何カ所かに出店している農家さんとかいて、そこのものを買いに何曜日はあそこの market に行く、というシアトル人も多かったですね。ものすごくおいしいトマトを作る Billy おじさんがいて、私が働いていたレストランでも、オーナーがそれを Farmers Market で買ってきた時には、スライスして極上のオリーブオイルと塩だけをかけて Billy's Tomato とうたって出していました。うちの娘も大ファンだったので、今でも時々思い出しては、あ~あのトマトが食べたい!と言っています。

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それから、農家のレストランも流行っていましたねぇ。日曜の夜のみ営業の全席(20席)予約制の隠れレストランKurtwood Farm なんて頑張ってよく行ったなあ。頑張る、というのは、HP上で毎月第一火曜の朝10時に翌月の予約受け付け開始なんだけれども、数分で埋まってしまうんですよ。一人4席までしか取れないので、友人が取ってはまわしてくれたものです。フェリーに20分ほど乗って行く島にあるその農家では牛、豚、羊、鶏、アヒルも飼っていたので、外から買ってくる食材は小麦粉だけでした。油もすべてラードやバターだったし、いくら野菜や果物があるとはいえ肉のオンパレードでかなりリッチだったんだけど、シアトルや近隣都市のシェフが招かれて料理をするので、メニューもその日まで知らされず、なかなかおもしろかったなぁ。下の写真は、この日のシェフが、ローストしたラムの足をカットしてくれているところです。Jan_2008_022_5  

そういえば、ここに行きたくてシアトルに来る日程を決めた日本の友人もいました。今では競争率がすごくなってしまい、オーナーが出すテーマ(たいてい食関係)について短いエッセーを投稿した中から選ばれるらしいですよ。こうなったら敷居が高いですよねぇ。このようなアンダーグラウンドレストラン(無許可レストラン)の日本版が今流行りのおうちカフェでしょうか??

ホテルでのランチの話が、すっかり脱線してしましました。要するに、地産地消しましょう、ということです。

そうそう、最近毎水曜日、元町商店街で淡路、丹波篠山など県下の農産物を集めたFarmers Market やってますよ。


12月のレッスン

2009-11-29 | レッスン
  • 3日(木)    英会話
  • 9日(水)  中華 麻婆豆腐、カキの春巻きなど
  • 17日(木) 英会話
  • 21日(月) 洋食 アップルクランベリー巻きローストポーク他パーティメニュー

前にも書きましたが、12月はクリスマスに合わせてパーティメニューは洋食を焦点に、旧正月に合わせて1月に中華でパーティメニューをしようと考えています。


11月18日の中華料理顛末記

2009-11-25 | 料理教室顛末記

皆さん、なぜめんどくさがり屋の私がこんなに頻繁にブログを更新しているか分かりますか?

ピンポン!中2の次女がとうとう新型インフルエンザにかかってしまい、母子共々家に軟禁状態だからです。病気中はいつもより食べる量は少ないとはいえ、母に似て食べることに貪欲な彼女は、熱が下がった今朝から「ラーメン餃子が食べたい!食べに行こ!」と叫んでいます。

さて、京都の旅と前後してしまいましたが、忘れないうちに先回の中華料理の顛末記を書いておかないと。この日のメニューは以下の通りでした。Namasu2_4

  • 中華風なます
  • 海老団子
  • 豚ミンチのレタス包み
  • イカ、貝柱と青菜の炒め物
  • きのこのスープ
  • 中華ポテト

私自身は柿には全く興味がなく、出されると食べるけれど自分では絶対に買わない派です。でもせっかくの秋の味覚、大根を使う一品を作りたかったこともあり、創作メニューを作りました。彩を考えて、きくらげを混ぜましたが、しいたけやしめじなど、きのこをさっとゆがいて和えてもいいと思います。中華では基本的に生野菜は食べません。即席漬けやこういった和えものの調味料も、一度火を通します。中華鍋に油を熱して赤唐辛子を炒め、そこに調味料を入れてさっと沸騰させて火を止め、それを野菜にかけます。熱いたれをかけると、野菜に味がしみやすくなります。

Xo_2 この日はXO醤を紹介させていただきました。香港のペニンシュラ・ホテルのシェフが発明?した干し貝柱、干し海老、赤唐辛子をベースにしたXO醤は、材料費が高いため、高級調味料の一つとして扱われています。ちょうどペニンシュラ・ホテルのXO醤が手元にあったので、豚ミンチのレタス包みに隠し味として使いました。教室に来てくださっているYさんのご主人は台湾出張が多いので、台湾の高級XO醤をお土産でよく買ってこられます。この日は、香港と台湾の超一流のXO醤の味見をすることができました。

気前のいいYさんのおかげで、みんな台湾のXO醤を少しずつ分けてもらえてラッキーでしたね。贅沢にごはんにそのままつけて食べても美味ですよ~。日本のスーパーで売っているお手頃のものとは雲泥の差です。南京町でも高級品は売っていないし、日本では一体どこで買えるのかなぁ。

揚げ春雨は、冷凍できます。作り置きしておけば、ミンチを炒めるだけで、いつでも豪華なレタス包みが楽しめますよ。

Ebi_dango_2 海老団子は南京町の屋台でもよくお目にかかりますが、見た目以上に簡単に作れるものだとびっくりでしょ?子供に大受け間違いなし。焦げないよう、それでいて中まで火を通し、外は食パンが油を吸い過ぎないよう油の温度に注意しないといけないけど、おせち料理に入れるわ、と言ってくださる方もいて、うれしいです。

Ikakaibashira これまた旬の貝柱とイカを使った一品。最近はチンゲン菜以外の中国野菜も普通のスーパーで手に入る機会が増えました。この日はタアサイが売っていたので、それを使って透明あんかけにしました。

Kinoko_soup 椎茸、しめじ、えのきといったキノコにタケノコ、人参を加えたさっぱりしたきのこスープで一息。そして、今日のクライマックスの中華ポテト。超簡単なレシピで、見事に糸をひく飴ができました。大学いもと中華ポテトの違い?大学いもは揚げたさつまいもに蜜をからめた日本のおやつで、柔らかく、黒ゴマがふってあるもの。中華ポテトは飴がらみにしてありカリッと固い、という違いもおさらいしました。

Chuka_potato2_5

最後に、先日紹介した水果茶のブルーベリー味をいただきました。初めて口にする味だわ、と言いながらおずおずと飲まれた方も多かったけれど、みんなはまってしまいましたね。甘酸っぱいけれど濃厚な味で本当においしかったです。この日欠席なさった方達のために、冷凍庫に入れてありますからね~。

Photo

日没がどんどんと早くなってきました。同じように、年を取ると、なぜこんなに恐ろしく早く一年が過ぎていってしまうのでしょうか?

いよいよ12月、パーティ・メニューの季節です。どちらかというと洋食に重点をおき、中華のパーティ・メニューは旧正月に合わせて1月に力を入れたいと思っています。来月も、よろしくお願いします。

Robina (読み方が分らないって?ロビーナだよ)


Autumn in Kyoto

2009-11-23 | グルメ色な日記

キッチン・マーレには、多才な方達が来てくれています。書道の先生であり、パソコン・インストラクターとして私のヘルプもしてくださっているFさんが師事するインテリア書道の先生が、京都で課外授業を催すというので、4人で参加しました。一番若く、行動力のあるFさんはもちろん添乗員。私以下3人は‘わがままで困った客’に徹しました。

2009_octnov_064 寺町にある和紙の老舗‘紙司 柿本’で和紙についての知識を深め、そのあと、先月出版された『ミシュラン京都・大阪2010』に掲載されたホテルThe Screenにむかいました。寺町の一角にあるこのお洒落なホテルは、13室を13人の国内外デザイナーがデザインしたセレクティブ・ホテルで、ロビーにもこのように今流行りの和モダンとういうのか、素敵な照明が吊り下がっていました。アメリカには小規模なこういったデザイナー・ホテルは結構あるのですが、日本でお目にかかったのは初めてでした。客室も見学したかったなぁ。。。Y3171010011_3

ホテル内のレストラン‘Bron Ronnery ブロンロネリ’でランチです。里芋と貝柱のテリーヌの前菜、小豆のスープ生クリームのカプチーノ仕立て、鶏肉の海老巻に大葉仕立のバルザミコがけのメイン、そしてアールグレー風味のシフォンケーキがデザートでした。Screen_lunch

味も良かったですが、それよりもスタッフのサービスがさすがミシュランに選ばれるだけありました。カジュアルでありながらそつがなかったですね。

課外授業解散のあと、添乗員さんの計らいで、永観堂に紅葉を見に行きました。やはりすごい人!でも、今年は2週間ほど前まではとても暖かったし、急激な冷えがなかったためか、それほど鮮やかに色づいてはいないように思われましたが、それでもやっぱり秋の京都に来たからには、紅葉ははずせません。

2009_octnov_074_6   

2009_octnov_079_7 河原町までそぞろ歩き。途中‘一澤帆布’を覗こうと思ったのに、なんと店には「休業」の貼り紙が。お家騒動で、長男に株を譲ると書かれていた2通目の遺言書は偽物の判断され三男の信三郎が最高裁で勝訴した結果、‘一澤信三郎帆布’の店だけが残るようです。

Oku_cafe_2 最後に、2006年に祇園にできた新しいコンセプトのギャラリー・カフェ、OKU でお茶をしました。日本の奥深い伝統美を現代的に解釈した店だそうで、美山荘のプロデュースです。町屋の格子戸をくぐると、シンプルでモダンなインテリア。やはりモダンな器を使いながら、よもぎロールやわらびもちなどが食べられるなんとも斬新な空間でした。 こういうのは、欧米ではcontemporary art という分野になりますね。どこかの美術館のカフェにいるような。

楽しかった一日の締めは、電車に乗る前に高島屋のデパ地下で買った満月の‘阿闍梨餅(あじゃりもち)’。最近よく耳にしていたのだけれど、今回初めて目にし、家に持って帰って口にしました。なんておいしいの!私以外はみんな知ってたわけ?こんなにおいしい京銘菓を今まで知らなかったとは、なんという不覚!

とにかく、とっても有意義で楽しい秋の京都を満喫してきました。

Fさん、これに懲りずにまたどこかに連れて行ってね~


水果茶

2009-11-15 | グルメ色な日記

Suikacha_3友人が水果茶(すいかちゃ)というフルーツ・ティーの販売を日本ではじめました。茶葉を一切使わず、サンザシ、ローズヒップ、ハイビスカスなどにハーブやドライフルーツをミックスしたノンカフェインのおしゃれな飲み物です。

ヨーロッパでは昔からハーブティーのように飲まれていますが、今アジアのセレブの間で大流行しているそうです。今回友人は台湾で独自の配合を依頼し、マンダリン・オレンジ、ピーチ、アップル、ストロベリー、ミックス・ローズなど8種類のフレーバーを揃えて売り出しました。

先日芦屋のご自宅で試飲会があり、北野でおいしいフレンチを食べてお腹一杯なのに足を伸ばしました。いただいたピーチ味のお茶は、お砂糖、甘味料など一切入っていないのにものすごく甘く、デザートのようでした。2杯目には乾燥したバラの蕾を入れて香りを加えると、また違うおいしさでした。友人のご主人はパティシェ。彼のケーキとともにいただきましたが、もっと甘味の少ないクッキーだけでも十分だと思いました。おいしいものをいただいておいて文句を言ったら嫌がられますね。これも、ランチを堪能して行ったからかな。贅沢なグルメ三昧な一日でした。

次回の中華料理の日には、ブルーベリー味のものをみなさんで飲んでみようと思っています。楽しみにしていてくださいね。

よければ、水果茶ル・ジャルダンのサイトを一度覗いてあげてください。

http://www.ashiya-le-jardin.com/