2015年新年中華

公私ともにとても忙しくて（何が公だ？という声が聞こえるけど）、すっかりプログアップが遅くなりました。やっとこさ写真サイズを小さくすることができて嬉しいなぁ。

さて2015年は未年、はじめてのレッスンにまたまた可愛らしいアイシング・クッキーを作って来て下さったHさん、どうもありがとう！羊の毛の中に、赤だけじゃなくて白い隠れハートもみな一個ついていますよ～。素晴らしく凝ってるね。

今年の旧正月は2月19日が元旦、神戸の南京町の春節祭は19~22日。一足早く、キッチン・マーレでは新年中華でお祝いしました。

1月23、26、30日の中華メニュー：

• 前菜盛り合わせ：中華くらげ、煮卵とピータン、白菜の甘酢漬け、豚ミンチの海苔巻き揚げ
• 鯛の姿蒸し
• 黒酢スペアリブ
• 五目海鮮スープ
• 油飯ヨウファン：中華おこわ
• とろける杏仁プリン

宴会料理だからいつもよりも品数は多かったけれど、簡単なものばかりを集めたのでなんとか時間内に作り終えることはできましたね。

前菜の中華くらげは醤油味にせず、第一楼風に辛子酢味にしてみました。前もって和えておく必要もなく、ドレッシング感覚で食べる前に和えても十分美味しく仕上がります。

白菜の甘酢漬けは生姜の千切りとともに油で熱した唐辛子入り甘酢を上にかけておくだけ。白菜がたくさん余っちゃって消費したい時に重宝する料理法です。

１回目の神戸レッスンでは五香粉を入れて紅茶卵を作りましたが、Fさんの助言に沿って、２回目以降のレッスンではスペアリブの煮汁の中にゆで卵を投入して煮卵にしてしまいました。豊中教室の主に卵を買っておいてもらったら、アナと雪の女王にシール付き卵が登場！イセ食品、子供の心をつかむ戦略に出たのね。

母が正月料理としていつも作っていた豚ミンチの海苔巻き揚げ。水煮くわいのシャキシャキ感がとても合います。母は紅い金時人参を使ってお祝い色にしてたな。味付けもしっかりつけているから、このままソーセージのように切り分けて。冷めても美味しいから、来年からのおせちにピッタリですよ。ビールのあてにはもちろん最高。

中華料理では、新鮮な魚はスープか蒸しものにします。鮮度が少し落ちる魚は揚げものに使われるってこと。真鯛が美味しい季節になってきたので、豪華な姿蒸しにすることにしました。中華では、海鮮料理にも隠し味として豚肉、それも脂身の多いバラ肉をちょこっと使うことが多いです。今回は魚の上に小さく切った豚の脂身部分、干し椎茸、千切り生姜をのせ、味付けは酒、薄口醤油だけでさっと蒸しました。出来上がったら白髪葱と香菜をたっぷりのせて。ものすごく上品な味で、脂身がどこに消えたの？って感じですよね。

１回目のレッスン時には天然の真鯛のお腹に香菜の茎部分を詰めて豪華に姿蒸しにしましたが、蒸し鍋に入らなくて悪戦苦闘。２回目からは申し訳ないけれど、切り身を使いました。結局ふだん家で食べる時は切り身が多いしね。小さめの鯛やすずきがあれば、是非姿蒸しに挑戦してみてね。

 

黒酢スペアリブ。紹興酒と醤油、ニンニクで下味つけたものをまず揚げてから煮込むのが美味しさの秘訣。骨からぽろっとはずれて、それは柔らかくなります。若者がいる家庭ではリピートになる料理でしょう。

 

五目海鮮スープには、旬の蕪、えのき茸をたくさん入れ、干し貝柱ベースのスープに海老、蟹身。最後に溶き卵白を回し入れてはい、出来上がり。フカヒレは家庭では手が届かないけれど、この上品な海鮮スープはフカヒレに匹敵するぐらい美味しいと思うなぁ。

「卵白を少し泡立てて」と、レシピに書いた私が悪かったのか、豊中教室ではいつの間にかメレンゲにしてくれちゃってました。それをスープに投入すると、ちょっとまるで泡風呂じゃん！まあ愛嬌でこれもなかなかおつでしたね。

今回の人気投票第一位はたぶん中華おこわ、油飯ヨウファンでしょう。 作り方はいたって簡単。それでいて、あ～ちまき！って味になります。焼きビーフンを作る時もそうですが、具材をまず炒めてしっかり醤油味をつけることがポイント。ビーフン、今回の場合だったらもち米そのものには、ほとんど味付けはしません。そして火がよく通るように、ドーナツ型に穴をあけて蒸し器に入れましょう。蒸し器がないなら、ラップして電子レンジでもOK。その場合は途中何度か混ぜて下さいね。

 

杏仁豆腐は過去に何度か作ったのだけれど、時間のない今回は杏仁霜でなくてアーモンドエッセンスをつかった超簡単バージョン。杏仁豆腐もどきのとろける杏仁プリンと呼んでみます。でも生クリーム使ってるからこれが十分美味しいんだよね。ばあばヤナはまたすぐに孫達に作ってやろうって言ってくれました。

今回もお土産デザートがたくさん。カステラの福砂屋が最中を出しているなんて知らなかった。そして私の台湾の親戚から届いたお饅頭４種類。

豊中教室ではKちゃんの息子の結婚式から帰還したMちゃんの沖縄土産が色々。シークワーサーケーキハマるね。

息子、娘たちの結婚式ラッシュ。ダブルひなこたち、おめでとう！

 

十日戎

商売繁盛の神様、えべっさん。1月9～11日に各地のえびす神社で催される十日戎は関西特有のもの。西宮えびすは福男で話題になるが、毎年高い倍率で40人の福娘が選ばれるのが大阪の今宮えびす。その縁起の良い福娘に、今年は娘の友達が二人も選ばれた。

彼女達に残り福をもらいに、寒波の和らいだ最終日にお参りに行ってきた。今年は連休と重なったため、昼間から人出が凄かった。大阪らしい陽気な早口リズムの「商売繁盛笹もってこい！」の歌の音楽テープが境内に鳴り響く。そして警備をしている警察のアナウンスまでが、「お賽銭は後ろの方から投げないでください。参拝者の頭にあたるととても痛いので、前方に進んでから入れてください！」と、これまためちゃ大阪やな～と、並びながら笑ってしまった。同じ関西でも神戸のえべっさんとはまた随分と違うもんだ。ついでに脱線すると、その日電車でえべっさんに向かっている時に、友人がよこしたメールのあきれるほどのボケぶりに口があんぐり。「商売繁盛できない笹持ってる？」すぐに、「わー縁起でもない、商売繁盛で笹持ってこい！のまちがいですー。なんで？」打ち間違いにしてはあまりにも素晴らしいできで、脱帽した。

拝殿で福笹を頂き、御札と吉兆と呼ばれる子宝（小判、銭袋、小槌、米俵、鯛など）を有償で福娘につけてもらう。福笹は今宮えびすでは本物だが、西宮えびすではプラスチック製らしい。そして、カメラ小僧のおじさん達が集まっている所には福娘が並んでるってことがすぐ分かる。数年前から留学生枠ができたそうで、こちらはその子達のよう。↓

さて、エルザとジュリアはどこだろう？そう、娘の友人は二人ともミックス。福娘は日本国籍でないとなれないそうで、重国籍の二人はなんとかクリアー。そう、エルザは以前紹介したイタリアンレストラン、シベリのお嬢さん。そして彼女の方が私を見つけて手をふってくれたので、無事に会えて良かった！エルザの列に並び、家内安全の吉兆をいくつかつけてもらい（昔から一生食べるものには困らない、と占い師という占い師には言われているのだが、食べるものに困らない金の米俵も可愛いからつけてもらった）、素敵な笑顔も頂いた↓。残念ながら、ジュリアの姿を見つけることはできず。

帰り道、浪速の台所黒門市場に寄り、まぐろ屋の店先で寿司、ふぐ屋の店先でひれ酒と軟骨の唐揚げをつまんだ。ふぐの軟骨なんて初めて食べたが、コリコリと美味しかった。それにしても中国人観光客の多さにはビックリだった。

梅田に戻り、芸能人御用達の鶴嘴のお好み焼き屋オモニがグランフロントにできているので、そちらも初挑戦。具沢山のオモニ焼きに、すじやキムチの入ったボリュームたっぷりの焼きそば。

そしてB級グルメオンパレードの〆は、ACTUSカフェのフォンダンショコラといちごのチーズケーキ。今年もきっと、食べ物に一杯囲まれる縁起の良い一年になるに違いない！

 

 

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

生まれて初めてじゃないかな。な～んにもしない寝正月でした。ビジネス街のお正月は本当に寂しく、人も車も通りません。犬を散歩に連れて行っても、ちょっとつまらなそう。葉牡丹の花壇！お正月らしくいいね。

昨年のこの時期はロンドンだったので、今年あれって思ったのだけれど、しめ飾りって消えつつあるの？今年はしめ飾りをした車は一台も見かけませんでした。住宅街に行っていないので地域的なことかもしれないけれど、旧居留地のビルの玄関に飾ってある所は二軒だけでした。。

お墓参りの他は関帝廟にお参りに行っただけ。中国の長～いお線香、太～いお線香。今年は神社には行かずじまいでした。

恒例の実家での大晦日大宴会。老舗第一楼はここ1年ほどお家騒動があり、新社長が経費削減で仕入れ先も替えてしまって味が落ちたとは噂では聞いていましたが、ここまで味が落ちているとは思わなかった。いつもならあっという間になくなる第一楼のおせちも、口の肥えたうちの親戚一同、子供達までが箸が進まず、余りまくったという異常事態。どうにか元の味に戻ってほしいと願うばかりです。

１月のレッスンは、もちろん旧正月に合わせて新年の中華です。

• 23日(金)、26日(月)、28日(水)　:　神戸教室
• 30日(金)　:　豊中教室