最近明石のあちこちでインド料理店が目につくようになったのですが、このインド料理店急増現象は各地でみられるようです。アダムさんによるとバブル時代に日本にやってきたネパール人たちがこつこつと貯金をため、不景気で好条件の物件を手に入れてようやく店を開けれるようになったからだろうとのこと。つまりインド料理店といっても、ネパール人経営の店が多いそうです。
私がインドやネパールを旅した経験からいうと、インドではさんざん騙されたりしたけれどネパール人はシャイで優しくて働き者、狡猾な人なんてまずいないんじゃないかと思います。料理はダルという豆料理主体、カレーもマイルド。とにかくモモという餃子がめちゃくちゃ美味しくて、カトマンズでは毎日モモ専門店で朝ごはんを食べていました。今まで旅した中で一番安い宿泊場所が軟弱トレッキングでアンナプルナに登り泊った山小屋で、驚きの価格、1泊25米国セント(今のレートだと20円!)でした。
おっと、今日はネパール料理ではなかった。インド料理に戻ります。ポーランド人のオジュグ・アダムさんは日本に来てすぐに京都のインド料理店でアルパイトをしていたので、得意料理はインド料理となったわけです。今回彼が発売するカレースパイスミックスは、おうちで本格的インド料理が作れるという代物です。
- チキンティッカ
- チキンとほうれん草のカレー
- 海老のカレー
- じゃがいもサブジ
- カチュンバル
- マンゴラッシー
- ナン
スパイスミックスはチキン用とシーフード用があります。どちらも粉末スパイスとホールマサラが組み合わされています。玉ねぎをよく炒めてから、トマト、生姜、塩、水と一緒に加えていきます。海老カレーには生クリームも加えたので、コクがあって美味しかったですね。でも予想外にスパイシーで、みんな汗をたらして食べました。。その理由がMさんがアダムさんの確認を得ずにスパイスをたくさん入れちゃってたからでした。ひたすら恐縮していた彼女、家に帰って旦那さんに「みんな毛穴が全開、苦しそうな顔して食べててさ、穴があったら入りたかったわ~」と言ったら、彼に「その毛穴に入っとけばよかったのに」と言われたそうです(笑)。
写真の奥にあるハーブはカスリメティといい、隠し味としてほうれん草カレーの仕上げに手で揉んで入れました。これは欧米でフェヌグリークといって主に種子を使うマメ科の植物ですが、その葉を乾燥させたカスリメティはカレーやチャツネに使われるそうです。
チキンタンドーリーが骨付き肉を使うのに対して、チキンティッカは骨なし肉。どちらもヨーグルトと香辛料に漬けこんだものをオーブンで焼いたものです。意外と簡単にティッカは作れるんですね。タンドーリーの赤い色は、美味しく見せるために食紅で色をつけているだけなんだって。この日は食紅はパスしたけれど、十分食欲そそる色に焼きあがりました。
サブジとは野菜の蒸し煮、炒め煮のことです。この日はジャガイモを使い、クミンシードで味付けしました。ベジタリアンの多いインドでは、色々な野菜のサブジがあります。
カチュンバルはレモンと塩こしょうだけの簡単サラダですが、大根や人参も入れてピクルスのような感じですね。辛いカレーと交互に食べると口の中がすっとします。
ナンは無理を言って作ってもらうことにしました。強力粉、牛乳、ヨーグルト、卵、油があれば家で簡単に作れるそうです。ナンミックスを買うまでもない!とアダムさんが言ってましたね。理想は3、4時間寝かせること。オーブンが低温で申し訳なかった。トースターで焼いた方が短時間で焦げ目もきれいに焼けましたね。時間があったら家でお試しください。
デザートがわりにはマンゴラッシー。この日はアダムさんの誕生日だったので、さっぱり味のマンゴラッシーで乾杯しました。Happy Birthday Adam! お疲れ様でした!