本当にいつまでも寒いし大地震で心も寒い3月でした。でも暦の上では春、桜の季節です。今回もシンプルだけど美味な中華料理ができました。
- 海老マヨ
- チャーシュー
- 小松菜の豆鼓炒め
- 葱油湯麺(タンメン)
- 豆腐花(トーファー)
美味しい海老マヨが家で作れるとすごく得した気になりませんか?外食でもデリで買っても高いエビマヨ。中華料理の定番ではなく、周富徳が日本に普及したとか。マヨネーズ好きの日本人の舌に合ったのでしょうね。大ぶりの海老を使うと食べ応えがあり、しっぽをつけておくとより大きくみえて豪華なおもてなし料理になります。マヨネーズソースのポイントはコンデンスミルクを加えること。中華料理ではエバミルクやコンデンスミルクをよく使います。一説には、イギリスの植民地となって香港に紅茶が紹介されたのだけれど、当時の香港には牛乳がなかったので代わりに缶詰のエバミルクやコンデンスミルクを使ったのが料理にも用いられたきっかけだとか。なめらかなソースにドライジンを加えるともっと美味しいのだけど、この日は日本酒、レモン汁、そしてみじん切りの白ネギをたっぷりと加えました。そこに卵白と片栗粉を衣にしてカラッと揚げた海老を和えて出来上がり。海老の下ごしらえは手を抜かずしっかりと臭みを取っておくのが美味しく仕上げるコツですよ。
焼き豚も煮豚も「チャーシュー」です。おうちで簡単に作れるチャーシューはないかなあ、と模索して、煮豚を最後に焼きつけて照りをつけるというレシピを紹介することにしました。味付けもいたってシンプル、醤油、砂糖、酒、ネギ、生姜の中に1,2時間漬けこんだ肉を20分煮込んでからきれいな焼き色をつけ、煮汁は煮詰めるだけです。塊肉はバラとロースの2種類を使って味見をしてみました。好みだけど、やっぱりバラ肉の方が柔らかいよね。
肉の塊を煮たり焼いたりする時にタコ糸で縛ると、肉の厚みが均一になって火の通りが一定になるのと、型崩れしない、というメリットがあります。この日もすごく簡単なタコ糸の縛り方を教えたかったのに、またまたミスって縛り忘れたまま鍋に放り込み、5分ほどしてあや~と大騒ぎして鍋から出してやり直し。「気づいてたけど、今日はおうちで簡単にできる方法をするって言ってたから、タコ糸ははしょるのかな、と思ってた」なんてみんな口を揃えて言うんだから、参りました。口出ししたら怒りそうで恐い?怒らないから、これからはあれっと思ったらなんでも言ってね。ともかく、少し火が通った肉を縛ってみました。ほら、凄く簡単でプロっぽくできたでしょ。
青菜ならなんでも良いのですが、安く出回っている小松菜で豆鼓炒めを作りました。瓶入りの豆鼓醤はメーカーによって塩がきついものもあるので、味見をしてから最後に塩を加えてください。
以前餃子のレッスンの時に皮を買ってきたトアロードウェストにある製麺所の麺を使ってシンプルな汁そばを作ることにしました。お店の名前いままで知らなかったので、今回はしっかりと見てきましたよ。「同興楼」です。白ネギの薄切りをたくさん用意し、そこにアツアツの油をかけて素早くかき混ぜ、醤油、オイスターソースも加えて葱油もどきを作っておきます。スープはユウキ食品から出てる鶏白湯(パイタン)スープを使ったところ、これがものすごく美味しくて大絶賛でした。鶏を丸ごと使ってエキスを抽出した半練りスープなのですが、これに酒、塩こしょう、そして揚げネギを加えただけでものすごく美味しいスープができました。色もコクも豚骨スープのようでしたね。このスープどこで買えるの?と聞かれてえ~っと?随分前に買っていたので、どこで買ったか全く思い出せないんだよね。悲しいかな、最近物忘れが一層ひどくて・・・。どこにでも売ってるものじゃないようで、注意して探してもいまだに売っている店がない。その時もあら珍しい、初めて見たわと思って買ったのでした。ユウキ食品に問い合わせてみるので、ちょっと待ってね。
固めに湯がいた麺は水でしっかり洗ってぬめりをとっておくと、べたっとしない汁そばができます。チャーシューを細切りにして先の白ネギに和えるのもいいですね。神戸の群愛飯店が最近売り出したxo醤をいただいたので、お味見ついでに湯麺の薬味にしました。手作り感のある、貝柱も柔らかいピリ辛醤、美味しかったですね。食べるラー油のように白いご飯のおかずにもぴったりです。
同興楼では焼きそば用に揚げ麺も作っていて、こちらも一度湯がいてから使います。フライパンで両面を焼いてあんかけ焼きそばにすると美味しいですよ。もちろん野菜と一緒に炒めてもいいですが、私の母は焼きそばにも汁そば用の麺を使っていました。ローメンという柔らかい焼きそばで、食べ慣れているからか私達家族はこの汁そば用麺で作ったローメンの方が好きかな。
豆腐花(トウファー)は豆乳とにがりを使って蒸して作るアジアンスイーツで、豆乳の香りは強いけれどあまり味はなく、黒蜜、黒ゴマ、フルーツなどのトッピングで甘味をつけて食べます。今回は簡単に豆乳にゼラチンを加え固めて冷たいデザートにしました。1年前の桜リキュールがまだ眠っていたので、クコの実もこのリキュールに漬けこんでシロップを作り、トッピングすることにしました。ところがまたしても「あ~~!」、シロップ用の大量の砂糖を全部豆乳に混ぜちゃいました。私の失敗にもう全く動じないみんなからは「塩と違うから食べれる食べれる」という優しい言葉。どんなに甘いトウファーになるか心配したけど、全然大丈夫でしたね。結局シロップは桜リキュール100%という大人味でしたが、こちらの方がばっちしの組み合わせだと思いました。失敗は成功のもとですね。