城郭探訪

yamaziro

安土城をCGで望む モバイルで見るバーチャル画像

2012年10月09日 | 城郭・イベント情報

=5カ所のビューポイント完成 30日午後2時から試験公開=

ビューポイントから見られる安土城天主のVR画像

◇近江八幡
 近江八幡市が花園大学および大阪大学とで共同研究を進めてきた「VR安土城プロジェクト」の一部が出来上がった。
 指定された地点(ビューポイント)からコンピュータグラフィック(CG)による風景や建物などの映像をスマートフォンやタブレットに表示させるVR(バーチャルリアリティー)技術を利用して作りあげた。三十日午後二時から一般対象の試験公開を行う。

 

http://shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0011313


甲賀水口一夜城    2012年09月29日

2012年09月30日 | 城郭・イベント情報
新聞で知りました!9/30に台風か来るのにと、心配しながら読みましたが。
 

滋賀県甲賀市水口町にある水口岡山城。http://okirakuninja.shiga-saku.net/e841777.html
天正13年(1585年)に中村一氏が甲賀支配の拠点として城山(古城山)と称される標高282mの山一帯に築いた山城で、都から伊勢へと通じる街道の要所として栄えていた宿場町水口の原型をつくりました。

その後天正18年には豊臣家五奉行のひとりである増田長盛が、文禄4年(1595年)には長束正家が相次いで入城しています。長束正家は関ヶ原の戦いで西軍につき、南宮山麓から敗走後、水口岡山城に籠城しましたが、追ってきた池田長吉らに攻められて降伏開城しました。
その水口岡山城も今は天守閣はなく、石垣などの遺構を残すのみとなっています。

その水口岡山城が数百年の時を越え、城山の山頂に突如出現しました!


実はこれ、8月6日から水口町青年会議所の主催で行われた「一夜城プロジェクト~よみがえれ水口岡山城~」なんです。
石垣や屋根には廃材ダンボール材を使用して、ボランティアの方々が作製されたそうです。


闇夜にライトアップされた水口岡山城。
その昔、麓からこんな風に見えていたんですかね。
ちょっと感動してしまいました。

 

「近江を制するものは天下を制す」

2012年09月13日 | 城郭・イベント情報

「近江を制するものは天下を制す」


京へ続く近江の道は、戦国武将たちにとって天下へ続く道であった。

信長の夢、長政の悲劇、秀吉の栄華、三成の忠義ーーーーー

熱く時代を駆け抜けた彼らの夢の跡が近江の地には今もなお残されている。

彼らが東奔西走したであろう近江の道には彼らの情熱と野望、

そして戦に翻弄されながらも懸命に生きた女たちの悲哀が織りなす戦国絵巻を垣間見ることができるであろう。

近江戦国マップ


-中世近江の自治の世界~平成24年度の連続講座「近江の城郭」にむけて

2012年06月27日 | 城郭・イベント情報

  城といえば武士が戦いの陣地として、あるいは領域支配の拠点として築いたものというのが一般的なイメージでしょう。武士は戦いを生業とする職能集団であり、戦いにまつわるものには武士とのつながりが強くイメージされます。

江戸時代、刀狩りを経て兵農分離が実現し、武士身分と百姓・町人身分とがはっきりと分けられると、武士身分が武力を独占するようになります。しかし中世においてはこうした厳密な身分制度は成立しておらず、武士と百姓、武士と商人・職人を兼ねるような人々が広く存在していたのです。また農村にも多くの武器が存在し、武力は武士身分が独占するものではありませんでした。戦国末期における一向一揆の広範な展開は、こうした社会的条件がもたらしてものといえるでしょう。

普通の百姓までもが武力を有するこうした時代にあっては、当然のごとく自力救済慣行が在地に広く存在していました。何か問題が発生したときに、自分たちでそれを解決し、それが時に武力衝突にまで発展しました。もはや戦いは武士の専売特許ではなくなっていたのです。

しかしだからといって中世が、そこら中に暴力が渦巻く殺伐とした社会であったというわけではありません。ただ、自前の武力を背景とすることによって、一揆とよばれる自立した組織が生まれてくるのです。自力救済を前提とする社会にあっては、自身の身を守ることが重要になってきます。武装する百姓、武装する寺院の登場です。彼らは武力を保持するだけでなく、自身の居住する村・町や寺を守る防御施設を構築します。堀や土塁をめぐらせ、それらを折り曲げて防御性を高めるといった工夫が見られ、城塞のような様相を呈しています。

近江は、在地の自立性が高いことから、このような城塞化した村・町・寺が多く見られます。一向一揆の拠点となった寺内町や、広大な伽藍を誇る山岳寺院などが代表的な遺構です。今年度の連続講座では、寺内町や城塞化した山岳寺院など、戦国武将の城郭とはひと味違う城郭を取り上げます。例年通り、室内での関連した講義と現地見学をセットで行います。現在、参加方法等計画の詳細を詰めているところですが、決定次第様々な媒体でお知らせいたします。(松下)