長浜城歴史博物館(滋賀県長浜市公園町)は特別展「石田三成と西軍の関ケ原合戦」を開いている。西軍を率いた石田三成や武将たちに脚光を当てた展示内容になっている。

 1598年の豊臣秀吉の死去後、豊臣政権は徳川家康ら五大老と石田三成の五奉行の合議制で運営されていたが、家康の勢力が拡大し、1600年の同合戦に至った。こうした歴史背景や三成の足跡などを紹介している。

 展示では、三成の次男が関ケ原合戦後に逃れた津軽藩の杉山家に伝わる「石田三成像」が目を引く。最古の三成の肖像画とされ、安土桃山末期から江戸初期に描かれたとされる。他の肖像画に比べて顔が細長く描かれているのが特徴という。

 同館が所蔵する江戸後期の「賤ケ岳合戦図屏風(びょうぶ)」は今回が初展示。織田信長亡き後に秀吉と覇権を競った柴田勝家の本陣などが描かれている。

 三成の盟友の大谷吉継、三成とともに関ケ原合戦後に処刑された小西行長、真田昌幸と信繁(幸村)親子らを紹介するコーナーもある。

 31日まで。午前9時〜午後5時(入館は午後4時半まで)。高校生以上400円、小中学生200円。同館TEL0749(63)4611。