朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

久々の末広亭

2008年02月03日 07時03分01秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は、末広亭に行ってきた。
メモを見ると、定席は1年半ぶり。
(ロケット団の定例集会は行っているが)

顔ぶれが手堅く「外れがなさそう」という感覚と、
「危ない」と噂の圓菊を見ておこう、という気持ちから。

12時開演で、11時半ごろ行ったらそこそこ並んでいる。
とは言え、開演時は立見になる程ではなかった。

桟敷席で見る。
昼席の途中で帰ったのだが、トータルで見ると、やはり良かった。
その中から、いくつかピックアップして。


「漫談」(勢朝)
私は、この人を好きではない。
だが、定席ではこういう人が大事なのだろう。
今日の寄席の雰囲気を良くしたのはこの人だと思うし。

噺家らしいセンスの漫談だと感じた。
「農薬は口に苦し」といったちょっとしたシャレとか、
「吉兆の親子をネタにした3バカ小噺」とか。

トリをとって欲しい人ではないし、
「真打」らしいか、というと微妙。
ただ、今日の漫談とその後の寄席の雰囲気を見ると、
こういう人も良いな、と思った。


「太神楽曲芸」(勝丸)
一人の座り高座で、傘の曲芸・どんつく。
失敗(どこまでネタかマジかよく分からない)しながら
ウケをとっていく。
少し変わった太神楽で、面白い色替りでした。


「ぜんざい公社」(馬桜)
公社そのものは時代錯誤だが、
「お役所仕事」と考えれば今でも使えるだろう。
私は免許証の更新で行く「運転免許センター」を思い出した。
そのあたりのイメージで、もっと遊べるかも。

「ヒラ」を繰り返してウケをとるところ(小南あたりからか?)や
サゲの「別館が網走」ってのは、いまいち。
途中でウケをとるギャグが難しいネタだとは思うが。


「千早ふる」(文楽)
適当な入れ事をして、よくウケていた。

演る時に気をつけた方がいいな、と思ったことが1つ。
男が隠居さんに「話を進めて下さい」みたいな科白を入れていたが、
入れない方が良いと思う。
このネタ、「何か訳の分からんことを延々と喋る」状況があって、
その後に「初めが千早振る、だろ」で転換してサゲまで走るのが本筋だろう。
その転換を弱める恐れがあるので、
「話を進めて下さい」といった(話全体に客の意識を向かせるような)
科白は避けた方が良いと感じた。


「漫才」(笑組)
うーん。気持ち悪さが先に立ってしまう。
話し方がおばさんくさい。
内容も「おばさんの話しそうな話」だし。
ちとしんどかった。


「肥瓶」(小燕枝)
圓菊の代演。出来は流石。
演者の筋の運び方や「こう仕草をして」という考えが
見え過ぎるところがあるが、
まあ、分かりやすいといえば分かりやすい。


桟敷で疲れて、このあたりで出た。
中入後も「外れなし」の顔ぶれだったので勿体ないが、仕方がない。

今月の上席は池袋も良い(好みの)顔ぶれなので、
こちらも行くかも知れない。
コメント
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