朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

「蟹工船」の象徴すること

2008年05月03日 22時16分45秒 | 社会
「蟹工船」再脚光…格差嘆き若者共感、増刷で売り上げ5倍(読売新聞) - goo ニュース

もちろん、「蟹工船」の世界とは生活の苦しさは違うと思う。
「本当に生きるか死ぬか」のレベルも、
戦前戦中の時代とは違うだろうし。

しかし、「蟹工船」の世界を自分と重ね合わせて見る人が
(おそらく)増えている、という事実は、無視できないと思う。
「働けど働けど我が暮らし楽にならず」という想い。
あるいは、「いつ餓死するか分からない」不安。
このあたりの想いは、
「どれだけ働いてもムダだ」とか、
「大して働きもせずに楽をしている奴がいる、許せない」という感覚に
つながっていく。

これは、
社会の安定とか、
生産する上での様々なリスクが小さいとか、
そういった日本のベースを揺るがしかねない状況だと思う。

もちろん、それは体制側の人間の「おごり」「慢心」が生んだ
ある意味自業自得ではあるが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする