5日は、元々ブラックの「悪い子どもの日」に行こうか、と思っていたのだが、
前々日の独演会が急病で中止になっているので
本調子じゃないだろう、ということと、
そういやあ去年、後ろの方の席で見づらかったなあ、と思い出して
やめにした。
あちこち回って、
都営浅草線の日本橋から「お江戸日本橋亭」の
「馬桜独演会」へ。ざっと40人くらい。
「金明竹」(玉々丈)
首の動き、目線・表情が不自然。
いろいろ検索してみると、この人は新作志向のようなのだが、
古典のかっちりとしたベースを、少なくとも違和感がない程度には
作っておいた方が良いのかな、と思う。
(円丈や、喬太郎がいろいろできるのも、
このあたりのベースがあるからだろう)
皆が皆、白鳥のようになれる訳ではないんだし。
「たいこ腹」(たけ平?)
名乗って欲しいんだが。
けっこう、飛び道具的な小ギャグを入れていた。
「これはやるべきことではないだろう」と思いつつ、
「けっこうオリジナルだと思うし、まあ、面白いからいいや」という感覚も。
「双蝶々(上)」(馬桜)
人間、悪くなるには何かきっかけがあると思うので、
長吉にも何かあったんだろうな、とふと思った。
それは馬桜の長吉に少しバックボーンを感じたからだろう。
大家の話がいまいち盛り上がらない。
この人は(少なくとも雲助よりは)クサみがないが、
この部分については不足感がある。
大家は父親に「子どもがこんな悪いことをしている、直して欲しい」と
思って話しているのだから、
その気持ちをもう少し出せば、ちょうど良いくらいかも。
番頭の関西弁は、今まで聞いた「双蝶々」の中で一番良かった。
変に抑揚を付けないのが良い。
「定吉殺し」は、掛け守を次第に上げていく部分がなかったが、
まあ、ここは良し悪しだろう。
「権九郎殺し」なし。できればやって欲しかった。
定吉を殺すことで一つたがが外れて、
その後権九郎を殺すことで「悪人」としての性格が定着する、という
構造だと思う。
中入り後、「双蝶々(下)」(馬桜)。
母親との石置き場の会話はあっさりしている。
父親との会話も口調はあっさりしている。雰囲気は流石。
ただ、父親がお金を拾うところ、
子どもが(やはり)真人間でない、と分かっての言動や
その背景の心の動きがよく分からない。
「悪人だが自分の子で、可愛い」というところなのか?
そのあたりの心持がもう少し分かっても良いと思った。
(見えすぎるものイヤなので、微妙なところだが)
最後の長台詞はもう少しクサくてもいいと思った。
全体としては、「あっさりして良い」と感じる部分と、
「もっとクサくやってもいい」と感じる部分があった。
今後、何度も演られていくと思うので、楽しみ。
前々日の独演会が急病で中止になっているので
本調子じゃないだろう、ということと、
そういやあ去年、後ろの方の席で見づらかったなあ、と思い出して
やめにした。
あちこち回って、
都営浅草線の日本橋から「お江戸日本橋亭」の
「馬桜独演会」へ。ざっと40人くらい。
「金明竹」(玉々丈)
首の動き、目線・表情が不自然。
いろいろ検索してみると、この人は新作志向のようなのだが、
古典のかっちりとしたベースを、少なくとも違和感がない程度には
作っておいた方が良いのかな、と思う。
(円丈や、喬太郎がいろいろできるのも、
このあたりのベースがあるからだろう)
皆が皆、白鳥のようになれる訳ではないんだし。
「たいこ腹」(たけ平?)
名乗って欲しいんだが。
けっこう、飛び道具的な小ギャグを入れていた。
「これはやるべきことではないだろう」と思いつつ、
「けっこうオリジナルだと思うし、まあ、面白いからいいや」という感覚も。
「双蝶々(上)」(馬桜)
人間、悪くなるには何かきっかけがあると思うので、
長吉にも何かあったんだろうな、とふと思った。
それは馬桜の長吉に少しバックボーンを感じたからだろう。
大家の話がいまいち盛り上がらない。
この人は(少なくとも雲助よりは)クサみがないが、
この部分については不足感がある。
大家は父親に「子どもがこんな悪いことをしている、直して欲しい」と
思って話しているのだから、
その気持ちをもう少し出せば、ちょうど良いくらいかも。
番頭の関西弁は、今まで聞いた「双蝶々」の中で一番良かった。
変に抑揚を付けないのが良い。
「定吉殺し」は、掛け守を次第に上げていく部分がなかったが、
まあ、ここは良し悪しだろう。
「権九郎殺し」なし。できればやって欲しかった。
定吉を殺すことで一つたがが外れて、
その後権九郎を殺すことで「悪人」としての性格が定着する、という
構造だと思う。
中入り後、「双蝶々(下)」(馬桜)。
母親との石置き場の会話はあっさりしている。
父親との会話も口調はあっさりしている。雰囲気は流石。
ただ、父親がお金を拾うところ、
子どもが(やはり)真人間でない、と分かっての言動や
その背景の心の動きがよく分からない。
「悪人だが自分の子で、可愛い」というところなのか?
そのあたりの心持がもう少し分かっても良いと思った。
(見えすぎるものイヤなので、微妙なところだが)
最後の長台詞はもう少しクサくてもいいと思った。
全体としては、「あっさりして良い」と感じる部分と、
「もっとクサくやってもいい」と感じる部分があった。
今後、何度も演られていくと思うので、楽しみ。