朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

第224回天満講談席

2012年12月06日 09時38分34秒 | 落語・講談・お笑い


昨日は大阪市北区民センターの「天満講談席」へ。
ほぼ半年ぶり。

さほど広くない和室で、15人程度の入り。
ほとんどが60代くらいの男性で、このあたりは落語会の客層とは異なる。


「赤垣の婿入り」(南斗)

先月、文楽劇場で忠臣蔵を見た話。
そう言えば、この人を見かけたような気がする。

マクラにおける発声が聞き取りづらい。
ネタに入ると少しマシになったし、
以前に比べると良くなっているが、やはり聞き取りづらいなあ。
滑舌を良くするか、声量を増やす必要があるだろう。
視線が泳ぐのも少しマシになったが、
やはりまだ気になる。

ネタは源蔵が竜野から赤穂の赤垣家に婿入りする、という話。
竜野での刀屋を交えての源蔵兄弟の上下が若干分かりづらかった。


「袖付橋危難」(南湖)

「講談を出来る」という話から、学校でのお仕事などの話。

井上聞多が袖付橋で遭難し、
その後明治の元勲として園遊会を開催した折、
世話していた男が実は袖付橋で自分を襲った人間だと、と分かったが赦す、
といったストーリー。
遭難した際に偶然が重なって助かるところが興味深い。

ただお話としては、「遭難」と「園遊会」の部分のつながりがあまり良くない。
遭難し、助かって公爵になる、くらいで切って、
園遊会の件りをやるのであれば遭難に至る経緯などはあっさりやってしまった方が、
最後の園遊会での転換や赦す話などが効果的になったように思う。
全体にダラダラしてしまった印象。


「黄門と淀辰」(南左衛門)

東西交流の話をしてネタへ。
酔っ払いの真似などをしてみせるが、流石南斗とはレベルが違う(笑)

上方の漫遊記は黄門様は大阪弁を喋るので、
確かに水戸で聞くと違和感があるのかも知れない。
何故水戸家が「天下の副将軍」と呼ばれるに至ったか、といった話は興味深い。

黄門様が横浜?神奈川?宿で豪商だが闕所になった淀屋辰五郎に巡り会い、
各大名が借金を返してくれない、と聞いたので
自分の二つ名を添えた「まじない」を書いてやる。
あるいは黄門様の二つ名を知らなかった大名家のために、証文を額にする、など。
印籠は出さず、
二つ名を出す、顔を見せる、といったあたりなんやね。

強弱の付け方、表情付けなどを丁寧にやり、
きちんとウケを取っていた。

「闕所になった淀屋辰五郎が店の者に金を分け与える」あたりの話、
少し繰り返しになってしまっていたような気がする。


「向島雪の別れ」(南北)

久し振りに見た。

この人は南左衛門と異なり、
声を出すときに微妙に顔が震えたり、
上下を振りながらも視線は正面に残ったりする。
このあたりは南海に似ている。
晩年の南陵にそのようなクセがあって、それを写してしまっているのかな。

話は忠臣蔵外伝で、
吉良上野介を炭小屋で見つけた間十次郎の話。
江戸で植木屋に託した妻子が、
植木屋の妻の悋気から苦しい生活に陥る。
討ち入りの前日、雪の中袖乞に出た息子と巡り合い、
「仕官が叶った」と妻に嘘を吐く。
その後事実を伝えようとしたが既に、というストーリー。
ベタと言えばベタではあるが、単純に良い話だと思うし、
力を籠めて読まれるとネタの中に引き込まれた。
「そんなことある訳ない」とか「結局嫁さんが夫を信頼していないのでは」と
ツッコむこともできるけど、
まあ、そんなこと言っても仕方ないだろう。


全体に良い出来だった。
15人程度の客、というのは勿体ないなあ。
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12月5日(水)のつぶやき

2012年12月06日 01時21分15秒 | つぶやき

悪いらしい、とは聞いていたが、ここまでとは…。早過ぎる。言葉もない。>時事ドットコム:歌舞伎俳優の中村勘三郎氏死去 jiji.com/jc/zc?k=201212…

1 件 リツイートされました

敗戦の年に「50機来襲、15機撃墜、30機撃破」なんて大本営発表をしているのか。実地で見ている人はその数字を虚偽と分かっているだろうから、信憑性は下がっているわなあ。


らくご道(2012年12月) goo.gl/jj6Cr

1 件 リツイートされました

外出。電車内、バカ高校生が一杯。試験期間なのかな。


今日から不在者投票。明日にでも、ちゃっちゃと行ってしまおう。


しかし「よりマシな党・人を選ぶしかない」って気乗りせんなあ。今日日企業では、気に入った応募者がいなければ、人数に満たなくても採用しない、というのに。


鉄道は「すき間産業」であるが、それは「小さい」という意味ではない、という主張。


日本の貨物輸送では、トラックではなく、産業活動が沿岸部に集中しているため内航海運のシェアが高い。


企業のPR誌がSF、ショートショートを支えた。宣伝臭のない、企業イメージを向上させる媒体。


夢声の「戦争日記」で丸山定夫が「九州に二ヶ月行かないか」と誘いに来ている記述あり。行っていれば夢声も広島で亡くなっていたかも知れないな。


NHKで「子供の名前を決める前に、ネット検索で同姓同名の人がいるか確認する親が増えてる」との話。そうそう、ネット上のアイデンティティでもある実名がかぶったら嫌だもんね-、とか思っていたら「同姓同名の人がゼロだと、本人を特定されるリスクが高まる」という逆の理由だと知ってびっくり中

kkmaruさんがリツイート | 2997 RT

出し抜いて勝つよりも、負けないように常に備えておかなければならない近代的競争。オフがない疲労。


新自由主義を支える積極的競争観が、新自由主義が否定した功利主義の論法を使い続けている、という不整合。まあ、功利主義のみに適用される論法でもない、という理屈はあり得るか。


投資判断を含む経営は非効率なのに、借金は独自に可能。公と民の「悪いところどり」だった国鉄という公社。


東京市解体・東京都設立は戦時統制が発端。都道府県は国の出先であり、市は公選、という当時の違い。


「日本以外全部沈没」って言い出したのは星新一なのか。


ふと、「日本沈没」があれば領土は確定するな、と思った。日本と一緒に沈没すれば、尖閣諸島も竹島も北方領土も全部日本領。そうでなければ、それぞれの国の領土。まあ、日本領になったところで、沈んでしまえば何の意味もないけど。


年金アドバイザーの問題集、昨年度の1問目だけ解いてみたけど、いやあ、難しいわ。解説を見て「そんな取扱もあった」と思い出すけど、事例からそれを引っ張り出す回路がまだ出来ていない。ただ、非常に面白い。平均点が4割くらいで、合格率が2割程度、が頷ける。


北区民センター。ちと早過ぎ。開演時間でも、恐らく最前列に行ける会なのに(笑)


.@gyaooo さんの「『情況証拠=弱い証拠』という根本的誤解について。」をお気に入りにしました。 togetter.com/li/417795

kkmaruさんがリツイート | 3 RT

天満講談席終わって帰路。1000円で満腹。客が15人程度なのは勿体ない。


「若い人はすぐ型破りをやりたがるけれど、型を会得した人間がそれを破ることを『型破り』というのであって、型のない人間がそれをやろうとするのは、ただの『かたなし』です」……以前テレビでおっしゃっていたこの言葉は、僕の創作に対する姿勢の原点です。勘三郎さん、ご冥福をお祈りいたします

kkmaruさんがリツイート | 15572 RT

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