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個人的に、
ストレスに弱い、或いはうつ気味になる傾向が強い、という
自己認識があり、
その対応・対策のヒントになるのでは、と思っているので読んでみた。
日経文庫で値段も手頃(830円+消費税)、というのも一つの要因。
読んでみての感想は、
「ストレスマネジメント」は、
「ストレス(正確にはストレスの原因となる「ストレッサー」)は仕方がない、
それでも不調になったり病気になったりせずになるためにはどうすればよいのか?」
という問題認識に対する対策なのだ、ということ。
「ストレッサーの少ない時代・社会を求める」という観点ではないのだと思う。
そういう意味では現実的であり、
皮肉な見方をすれば(如何にも日経的な)現代の企業社会・企業化社会に対して
肯定的な価値観に立っているのだろう、とは思った。
本書ではまず「ストレス」に関する全体像、「ストレスモデル」を提示する。
様々な「ストレッサー」に起因して「ストレス反応」が発生し、
それが「ストレス関連疾患」につながる、という流れ。
この「ストレッサー→ストレス反応」を如何に直結させないか、というのが
本書の主眼なのだと思う。
対策は具体的に書かれているものが多く、実用的。
例えば「睡眠が重要」とあり、
現代社会で睡眠時間を確保するために「昼間のちょっと寝」を推奨する、など。
或いはコミュニケーションの方法、リラクセーションの方法についても記述されている。
若干総花的ではあるが、幾つか実践してみることで、ストレスの緩和に繋がると思う。
私自身にとっては、「認知のくせ」を認識すること、
それを修正するための4つのステップ、といった部分の記載が特に参考になると思った。
また最終章では、具体的なケースを挙げ、
そのストレスポイントと対処法・処方箋を記載している。
このあたりで、現実に対して本書で紹介されている対策をどのように利用するか、
関連付けも意識されている。
全体に、実用書・ビジネス書として良い本、「使える本」である、と感じた。