ウツクシキマチ

薄衣の夜着を

擦り抜ける気配が

すっかり濃厚な

秋のものになっていて

夜の間でさえ

季節は変わっていく

という歌詞を

ボンヤリ 思い浮かべました

昨日は 帰路の途中

とても大きな　オニヤンマと

遭遇しました

オマエの夏は楽しかったか？

とでも　問うように

オマエには　次の季節があるからいいな。

とでも　云いたげに

静かに　でも堂々と

佇んでいました

秋萌の街

秋霞の街

輪郭は　おぼろ気

だけれど

くっきりと　印象深い

美しきこの街