コーンスープが
子供の頃から
好きだ
オトナになって
クラムチャウダー
なるモノに
ココロを奪われたりも
するが
いつ 口にしても
美味しいなぁと
思うし
ホッと するのだ
それは きっと
ワタシにとっての
母の味 だからだろう
味噌汁の出汁用の
イリコを 夜のうちに
せっせと 準備したり
お彼岸には おはぎを
ビックリするくらい
作っては
振る舞っていた
母を 子供ながらに
凄いなぁ~
日本の母ってカンジね
と 憧れたモノだ
誕生日や
ここぞって時の
定番メニュー
手羽元の唐揚げと
コーンスープは
大好物だったし
当時 やたら
囁かれていた
ノストラダムスの
大予言の
人類最期の日 に
食べたい晩餐の
イメージでもあった(笑)
オトナになって
ふと 作りたくなって
母に訊ねると
あら まぁ
実に 簡単で
クリームコーンの
ホール缶に
同量の 牛乳
コンソメ 適量
仕上げに 塩胡椒と
3分クッキング的
手軽さだったのだ
正直 ずっこけた(笑)
「母さん神話」が
宮廷の柱一本分くらい
ポキリと
傾いた気がした
でも
ホッとした気もした
完璧で偉大なる母に
ならなければ
いけないのか
そう 思い込んで
悶々としていた頃
だったから
手間暇や お金をかける
それは それで
豊かさの ヒトツ
でも それ ありき
で なくて いいんだ
思いを 注ぎ込むコト
喜ぶ顔を 思い浮かべ
楽しんで 料理をする
そんなコトの方が
大切なのかもしれない
親に なり(つつあり)
こうして
食の仕事に
携わるようになり
より いっそう
思えるのだ
料理は 大切なヒトの
生を 祈り
感謝する
儀式のような
モノかもしれない
と