罪深い人生を
いつのまにやら
歩んでしまっていた
路傍には
無数の石が
高天には
無数の星が
敢えて
その中の
罪深き
一粒を
握りしめて
しまった
あぁ
その石は
ココロに
火打ちするための
あぁ
その星は
闇黒に
ひとすじの
希望を
見い出すための
よかれと
思えど
そもそも
吾が
持つべき
一粒では
無かったので
あろう
いつのまにやら
つよく
つよく
握りしめていた
筈の
掌は
すっかり
痺れてしまっていて
とびきりの
一抹は
ぽとり
湖底に
沈んだとさ
ふわり
お空に
還って
いったとさ
罪深き
故の
いとまごい
一生
身に纏おう