ステキな
恋の話を
聞いた
それは
遠距離恋愛を
育む
恋人たち
の
彼は
愛する
彼女に
チューリップの
球根を
毎年
誕生日に
プレゼント
すると
云う
秋深まる頃に
生まれた
恋人に
寒さを
越えた先の
輝きを
育むコトの
大切さを
問うように
諭すように
そして
何より
健やかな人生が
ずっと
ずっと
続きますように
と
彼女は
きっと
目を細め
水をやる
コト
だろう
彼は
きっと
そんな
彼女の
日常を
想い描いて
救われる
コト
だろう
ふたりは
きっと
願うだろう
この恋が
人生最大の
恋で
ありますように
と
人生最後の
恋に
なりますように
と
春を
待ち侘びて
キミを
待ち侘びて
巡る季節とて
同じモノには
出逢えない
ように
些細な
やりとりすら
ほんとうは
輝石の
ようで
ふたりで
生きる
覚悟を
見守る
立会人の
ような
チューリップの
花言葉は
そう
「愛する」