だいすきな
常連さんの
オンナノコ
一年前から
佐世保を離れて
社会人として
がんばっている
帰省の際は
顔を出してくれたり
離れている時も
SNSで
近況を
眺めては
微笑ましく
想ったり
先日
カノジョの文面に
目を見張った
最愛の
そして
最大の理解者である
お母様の
突然の訃報が
其処には
在った
こういう時に
なにも
為すすべがない
自身に
情けなくもあったけれど
どうすれば
いま
寄り添えるのか
答えが分からなくて
ただ
ただ
目を閉じて
深く
祈るばかりだった
この頃
やさしいきもち。を
すっかり
何処かへ
置いてきた気がしていた
体調の不調も
一因だろうけれど
がんばらないと
がんばれないような
ココロ此処に在らず
そんな
虚無感さえ
感じていた
そんな自身に
ウンザリしていたなか
きっと
この数日を
整理つかぬままにも
気丈に
お母様の旅立ちに
添い遂げているであろう
カノジョの存在に
ハッとさせられた
日常だと
想っていたモノが
急に
目の前から
忽然と
なくなってしまうなんて・・
そんな現実を
噛み締めている
カノジョを
想うと
これから
待ち受けているであろう
現実に
慄いている場合じゃない
気がした
不意に
カノジョに
逢えた時に
がんばったね。
そう
云えるくらいの
ヒトに
ならなくちゃいけないのに
ヒトリ頷きながら
扉を開けると
桜の花々が
出迎えてくれた
玄関先で
ほんの数分のお花見
お逢いしたコトはないけれど
あんなステキなオンナノコを
育て上げた
ワタシとさほど
齢の変わらない
御尊母様を
偲んで
誰の為にでもなく
誰かのせいでもなく
自身の中にある
未来に
誓って
独り言でいい
届かなくていい
〜さぁ、上を向いて、歩こう〜