ようやく
読む機会を
与えられた
ほしよりこサン
の
逢沢りく
貸してくれたのは
逢沢りく。
みたいな
美少女
逢沢りく。
は
美少女フォルム
を
纏った
思春期。
そのもの
自身が
どんな役回り
を
望まれているのか
察し
痛々しいまでに
その役
を
完遂する
一方
ホントの自身
や
ホントの喜怒哀楽
なんて
誰にも分かりっこないから
誰にも見せやしない
ましてや
誰かの闇を
覗き込むなんて
恐ろし過ぎるから
無関心を装うに
徹する
みんな
多感なあの頃。
に
置いてきた筈
の
苦々しく
甘酸っぱい
果実のような
感情
を
読みながら
齧らされているコト
に
気付いていく
だろう
また
すっかり
オトナになった
いまでも
〜完璧を目指しているヒトって
たいてい不器用なのよ〜
そんな台詞にも
言い表わされているように
理想
や
幻想
なんてモノ
を
下手に
懐くから
ちっとも
辿り着けやしないのよ
なりたかったオトナ。
に
なんて
と
しょげてしまう
物語の後半
逢沢りく
は
カノジョ
を
特別なモノ
として
遠巻きにしか
見ない
クラスメイト
や
ガラスで出来た
調度品のようにしか
扱えない
オシャレで
ハイセンスな
両親
を
離れ
上品とか
デリカシーとは
程遠いけれど
カノジョを
理解したフリではなく
ただ
小鳥を可愛がるように
ただ
自分たちの大切な家族のひとり
として
接してくれる
ハートウォーミングな
多少ウザい
環境に
身を置くコト
で
ようやく
殻を脱ぎ捨て
裸の自身を
鏡に映すまで
に
成長する
それと
同時に
両親の真の愛情
や
ヒトとしての弱さ
にも
気付くコトが
出来る
哀しい余韻のまま
確実に与えられし
ハッピーエンド
に
想わず
ホッとして
しまった
鉛筆画
の
モノクローム
で
頼りない線
で
繰り広げられるセカイ
に
読み終わるころには
奥行き
と
壮大なスケール感
を
感じられずには
いられない
恐るべし
ほしよりこワールド!
そして
逢沢りく。
を
貸してくれた
逢沢りくよりも
体温が2度くらい
高そうな
美少女
ありがとう
・・・カノジョ
も
人知れず
泣くのかな
・・・泣けたら
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