ピアスの穴を
開けて
はや
四半世紀に
なる
きっかけは
失恋
だった
不毛地帯からの突破口
少女まゆみ。
には
それくらいの
一大事だったけれど
いま想えば
アレは
恋のようなモノ。
はたまた
恋に恋する浮遊感。
だったのかもしれない
偶然だとは
想うけれど
それからは
プリンセスプリンセスの
Diamondsを
地で行くような
体温ある恋愛を
知るコトが
出来た気がする
風穴を開ける
まさに
そういうコトだったのね
世の中
けっこう
相手あっての
決め事が
多いけれど
自身の
標べを
定めておかないと
流されたり
溺れちゃうわよ
あの頃の
藻がき苦しむ
自分を
投影しては
若者の恋に
耳を傾け
進言したりする
昨今
と
同時に
なんか
得体の知れない
感情に
身を委ねる瞬間も
心地よいだろうな
と
すこし
甘酸っぱいキモチにも
なったり
そんな時は
耳たぶの
風穴が
すこしだけ
存在感を示す
いまでも
想い悩むと
すこしジュクジュクする
それは
置き去りにしてきた
丸裸の純情を
眺めるための
覗き穴でも
あるのかな
普段は
お気に入りのピアス
で
何食わぬ顔してるけれど
いくつになっても
きっと
本質は
変わらないのよ
ね